酸性雨

  • 工場や自動車から排出された硫黄酸化物や窒素酸化物が、大気中の水分と反応して酸性の溶液となり、雨や雪として地上に降る現象です。
  • 水素イオン濃度(PH)が5.6以下の値を示すものを酸性雨と呼びます。
  • 森林の枯死や湖沼の酸性化による水生生物の死滅など、様々な環境問題を引き起こす原因となっています。

地球の温暖化

  • 地球の温度は、太陽から流れ込む日射の熱と、地球が宇宙に放出する熱のバランスによって定まっています。しかし、大気中には地球が放出する熱を封じ込める性質を持った「温室効果ガス」と呼ばれる気体があります。この濃度が高まると、熱が必要以上に地表にとどまり気温が上昇します。これを温室効果といいます。
  • 温室効果ガスには二酸化炭素、メタン、フロンなど何種類かありますが、中でも石油等の化石燃料を燃やす際に多量に発生する二酸化炭素は、もっとも温暖化に影響のある物質として、その排出抑制が急務となっています。
  • 地球温暖化が進むと、以下のような影響があると予想されています。
    1. 海水面の上昇による土地の喪失
    2. 豪雨や干ばつなどの異常気象
    3. 生態系への影響や砂漠化の進行
    4. 農業や水産業への影響
    5. マラリアなどの熱帯性の感染症発生件数の増加

オゾン層の破壊

  • オゾン層は、太陽の光に含まれる有害な紫外線のほとんどを吸収し、生物に影響が及ぶことを防いでいます。ところが、冷蔵庫やクーラーの冷媒、スプレーの噴射剤、半導体の洗浄剤等として使われているフロンガスが大量に大気中に放出された結果、これらの化学反応によりオゾン層が破壊されつつあります。
  • 南極上空では、オゾン層が極端に薄くなる現象(オゾンホール)が観測されるようになっており、皮膚ガンなど人体への影響も懸念されています。

熱帯雨林の減少

熱帯雨林は、アマゾン地方だけで生態系や光合成によって放出される酸素量が地球上の3分の1を占めるなど、重要な存在です。こうした熱帯雨林が開発途上国における焼畑農業や過度の薪炭採取、商業伐採等の原因により減少しつつあります。

開発途上国の公害

開発途上国では、公害防止対策の遅れなどから、未処理に近い汚染物質が大気や水を汚染し、深刻な環境問題を引き起こしています。

砂漠化

  • 世界各地で、それまで樹木があった土地が砂漠化する減少が増えています。
  • 年間600万ヘクタールの土地(九州・四国の合計面積に匹敵)が砂漠化し、さらに砂漠化の心配のある地域は36億ヘクタールに及ぶといわれています。

野生生物の減少

人間活動による生息地の破壊や乱獲のため、野生生物の種の減少が進んでいます。毎年、約4万種もの生物が絶滅しているといわれています。

海洋汚染

地球上の約70%を占める海は、偉大な環境浄化能力を持っています。しかし、廃棄物の海洋投棄、事故による油流出などにより、その浄化能力に限界が来つつあります。

有害廃棄物の越境移動

先進国において、国内で発生するごみを処理基準がゆるく費用も安い国へ越境移動させ、処理を任せる動きがあります。しかし、移動先では処理能力が十分でなく、現地において環境汚染問題を引き起こしています。

ダイオキシン

  • 有機塩素系化合物で、猛毒を持つ環境汚染物質です(正式には、ポリ塩化ジベンゾダイオキシン)。塩素を含むプラスチックごみが不完全燃焼したときなどに発生し、長期間、環境中に残留する環境ホルモンとして問題となっています。
  • 皮ふ、内臓障害や発ガン性などの健康被害が指摘されています。

環境ホルモン

  • 摂取すると内分泌作用を撹乱し、生殖機能障害や悪性腫瘍などを引き起こす化学物質の総称です。
  • 環境ホルモンによる環境汚染は科学的に未解明な部分が多く、世代を超えて深刻な影響をもたらす恐れのあることが指摘されています。

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