令和元年第３回聖籠町議会定例会会議録（第１号）

令和元年第３回聖籠町議会定例会会議録

　　　　　　　令和元年第３回聖籠町議会定例会会議録（第１号）
　　　　　　　　　　　　　　　　　　会期第１日目

　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　令和元年９月１９日（木）午前９時３０分開会（開議）

１．開会（開議）の宣告
１．議事日程
　日程第１　会議録署名議員の指名
　日程第２　会期の決定
　日程第３　諸般の報告
　日程第４　町長の行政報告
　日程第５　一般質問

○出席議員（１４名）
　　　１番　　　髙　　崎　　美 由 貴　　君　　　　　　２番　　　伊　　藤　　千　　穂　　君
　　　３番　　　手　　嶋　　　　　満　　君　　　　　　４番　　　宮　　澤　　さ や か　　君
　　　５番　　　小　　川　　勝　　也　　君　　　　　　６番　　　長 谷 川　　六　　男　　君
　　　７番　　　青　　木　　　　　順　　君　　　　　　８番　　　田　　中　　智　　之　　君
　　　９番　　　髙　　松　　守　　雄　　君　　　　　１０番　　　宮　　澤　　光　　子　　君
　　１１番　　　中　　村　　恵 美 子　　君　　　　　１２番　　　須　　貝　　龍　　夫　　君
　　１３番　　　五 十 嵐　　利　　榮　　君　　　　　１４番　　　小　　川　　益 一 郎　　君
　（副議長）　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　(議長)

○欠席議員（なし）

○地方自治法第１２１条の規定により会議に出席した者の職氏名
　　　　　　　町　　　　　長　　　　西　　　脇　　　道　　　夫　　　君
　　　　　　　副　　町　　長　　　　夏　　　井　　　智　　　毅　　　君
　　　　　　　教　　育　　長　　　　近　　　藤　　　　　　　朗　　　君
　　　　　　　会 計 管 理 者　　　　池　　　田　　　弘　　　幸　　　君
　　　　　　　総　務　課　長　　　　髙　　　橋　　　　　　　淳　　　君
　　　　　　　税 務 財政課長　　　　髙　　　橋　　　誠　　　司　　　君
　　　　　　　産 業 観光課長　　　　萩　　　原　　　波　　　春　　　君

　　　　　　　ふ　る　さ　と　　　　小　　　林　　　　　　　稔　　　君
　　　　　　　整　備　課　長

　　　　　　　生 活 環境課長　　　　藤　　　田　　　正　　　之　　　君
　　　　　　　東 港 振興室長　　　　長　　　川　　　　　　　大　　　君
　　　　　　　上 下 水道課長　　　　加　　　藤　　　義　　　勝　　　君
　　　　　　　保 健 福祉課長　　　　髙　　　松　　　光　　　志　　　君
　　　　　　　町　民　課　長　　　　松　　　井　　　　　　　博　　　君
　　　　　　　子ども教育課長　　　　田　　　中　　　雅　　　義　　　君
　　　　　　　社 会 教育課長　　　　渡　　　辺　　　佳　津　志　　　君
　　　　　　　図　書　館　長　　　　髙　　　野　　　　　　　聡　　　君

　　　　　　　農 業 委 員 会　　　　田　　　村　　　　　　　治　　　君
　　　　　　　事　務　局　長

　　　　　　　選挙管理委員会　　　　髙　　　橋　　　　　　　淳　　　君
　　　　　　　書　　記　　長

○本会議に職務のため出席した者の職氏名
　　　　　　　議 会 事務局長　　　　飯　　　田　　　一　　　雄
　　　　　　　議　会　書　記　　　　海　　　津　　　良　　　輔

　　　　　　　　　　　　　議　　　事　　　の　　　経　　　過
　　　　○開会、開議の宣告
○議長（小川益一郎君）　ただいまから令和元年第３回聖籠町議会定例会を開会します。
　　直ちに本日の会議を開きます。
　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　
　　　　○議事日程の報告
○議長（小川益一郎君）　本日の議事日程は、お手元に配付のとおりです。
　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　
　　　　○会議録署名議員の指名について
○議長（小川益一郎君）　日程第１、会議録署名議員の指名を行います。
　　会議録署名議員は、会議規則第127条の規定によって、４番、宮澤さやかさん、５番、小川勝也さん、６番、長谷川六男さんの３名を指名します。
　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　
　　　　○会期の決定について
○議長（小川益一郎君）　日程第２、会期の決定について議題とします。
　　お諮りします。本定例会の会期は、本日19日から10月７日までの19日間としたいと思います。これに異議ありませんか。
　　　　　　　　　　　　　　　〔「異議なし」の声あり〕
○議長（小川益一郎君）　異議なしと認めます。
　　よって、本定例会の会期は本日19日から10月７日までの19日間と決定しました。
　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　
　　　　○諸般の報告
○議長（小川益一郎君）　日程第３、諸般の報告を行います。
　　本定例会に出席を求めた説明員の職氏名は、お手元に配付した名簿のとおりです。
　　次に、議会運営委員会開催前までに受理した請願・陳情につきましては、既に配付した請願・陳情文書表のとおり所管の常任委員会に付託しますので、審査し、報告願います。
　　次に、地方自治法第199条第９項の規定により随時監査の結果報告について及び地方自治法第235条の２第３項の規定により例月出納検査の結果報告書がお手元に配付したとおり提出されましたので、報告します。
　　次に、地方自治第243条の３第２項の規定により平成30年度下越土地開発公社決算報告書がお手元に配付したとおり提出されましたので、報告します。
　　次に、地方公共団体の財政の健全化に関する法律第３条第１項の規定に基づく平成30年度決算における財政健全化判断比率の報告並びに同法第22条第１項の規定に基づく平成30年度決算における聖籠町下水道事業会計及び聖籠町水道事業会計の資金不足比率の報告がお手元に配付したとおり提出されましたので、報告します。
　　以上をもちまして諸般の報告を終わります。
　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　
　　　　○町長の行政報告
○議長（小川益一郎君）　日程第４、町長から行政報告の申し出がありました。これを許可します。
　　町長。
　　　　　　　　　　　　　　　〔町長　西脇道夫君登壇〕
○町長（西脇道夫君）　おはようございます。令和元年第３回議会定例会に当たりまして、行政報告を申し上げます。
　　初めに、８月25日に執行されました聖籠町議会議員一般選挙でめでたく当選されました議会議員の皆様に心からお喜びを申し上げます。まことにおめでとうございます。
　　聖籠町がさらに発展を遂げるよう、議会と行政が一丸となって町民皆様の期待に応えることが大切であると考えておりますので、ご理解とご協力を賜りますようよろしくお願い申し上げます。
　　それでは、６月定例会以後の行政運営並びに当面する行政課題の対応について報告いたします。
　　初めに、台風15号での災害支援の緊急対応についてであります。
　　９月９日に関東地方を通過した台風15号により千葉県内では広範囲で停電や断水が続きました。
　　当町初め全国11市町村が加盟している全国ＬＮＧ火力発電所所在市町村連絡協議会の会員である千葉県の袖ケ浦市と富津市でも停電や断水、暴風による家屋被害などが発生したところです。
　　ＬＮＧ連絡協議会での災害時相互応援協定により両市から物資支援要請があったことから、９月11日に聖籠町職員４名（トラック２台）で両市へブルーシート（各1,000枚、計2,000枚）と飲料水２リッター300本、こちらは袖ケ浦市のみであります。の物資提供を行ったところであります。
　　被災された皆様にお見舞い申し上げますとともに、一日も早い復旧・復興を心からお祈り申し上げます。
　　次に、行財政改革の取り組みについてであります。
　　昨年度、見直し対象として取り上げなかった事業につきましては、各所属から提出された事業の改革案について、評価・検証作業中であります。
　　この作業を終えた後、行財政改革有識者会議でご審議をいただきパブリック・コメントを経て、次年度事業に反映していくよう進めていきたいと考えております。
　　引き続き見直しを検討するとしていた循環バス事業や通学バス事業等につきましては、具体化するための検討を進めているところであります。
　　次に、町の手数料、使用料等の見直しについてであります。
　　この見直しについては、令和元年７月に設置された聖籠町手数料、使用料等調査審議委員会において、適正な受益者負担額の調査・検討や使用料における減免の考え方等について、活発な議論が行われているところです。
　　直近に開催された９月12日の審議委員会では、議論されてきた内容についての意見集約が行われ、次回は答申文案が審議される予定となっております。
　　今後は、答申を受けて内容を精査し、パブリックコメントを経て、手数料、使用料の条例改正を議会に提案する予定となっております。
　　次に、総合計画・総合戦略の策定についてであります。
　　総合計画につきましては、平成23年度に策定した第４次総合計画が令和２年度で計画期間が終了することから、次期計画の策定に向けて、審議会委員を一般公募し、委員の選定を行っているところであります。
　　今後、審議会や部会で現計画の評価・検証と次期計画の審議を行い来年度中には計画を策定し、今後のまちづくりに反映していきたいと考えております。
　　また、総合戦略につきましては、平成27年度に「聖籠町まち・ひと・しごと創生総合戦略」を策定しておりますが、現行の戦略を検証後、来年度からの新たな計画を策定し、まち・ひと・しごと創生に関する施策を、切れ目なく総合的かつ計画的に実施するものであります。
　　このため、来年度から第２期の総合戦略の策定に向けて、10月上旬から２月ごろまで総合戦略推進会議を開催し、現戦略の効果検証やアンケート、次期戦略の検討を行い３月までに策定し公表する予定としております。
　　次に、ふるさと納税についてであります。
　　８月末時点で件数が1,327件、寄附額が1,602万円で昨年同時期と比較すると、件数で255件、寄附額で438万円多く37.6％の増となっております。主な要因としては、返礼品をふやしたことと申し込みを行うことができるサイトをふやしたことによるものと考えております。
　　今後も新たな返礼品を追加し、聖籠町をＰＲするとともに寄附額の増額に努めていきたいと思っております。
　　次に、国際交流についてであります。
　　平成９年に締結した中国黒竜江省ハルビン市教育委員会等との交流協定・覚書に基づき、毎年、小・中学生の相互交流を行っております。
　　ことしは、７月31日から８月５日の６日間、ハルビン市から中学生16名、引率者３名、総勢19名の訪問団を受け入れしました。
　　訪問した生徒たちは、図書館や海のにぎわい館などの町内の施設を見学したり、町の小・中学生との交流事業や町内の家庭でのホームビジットを体験したりするなど、聖籠町の文化、日本の文化を知ってもらうよい機会となったのではないかと考えております。
　　また、引率者との懇談では、お互いの実情を踏まえた今後の交流のあり方に関して、有意義な意見交換ができました。
　　今後も、国際理解促進に向けた人材育成の観点から、ハルビン市との交流事業を継続していきたいと考えております。
　　次に、プレミアム付商品券事業についてであります。
　　６月の補正予算で計上させていただいた低所得者・子育て世帯を対象とするプレミアム付商品券事業につきましては、消費税・地方消費税が引き上げされる10月からの発行・販売に向けて準備を進めております。
　　７月下旬には、購入対象と見込まれる住民税非課税者の方に、申請のご案内をさせていただきました。
　　また、商品券を取り扱う町内の事業者については、９月５日現在55事業所の応募があったところです。
　　今後、ゼロ歳から３歳までの子育て世帯及び申請のあった方で対象となる方には、９月下旬に購入引換券を送付するととに、商品券の取り扱い店舗を周知するなど、商品券の販売等をお願いしている町商工会と連携を図りながら、円滑な事業の執行に努めてまいりたいと考えております。
　　次に、敬老会の開催であります。
　　去る９月13日、町民会館におきまして、議員各位にも来賓としておいでいただき、ことしの敬老会を開催したところであります。参加者は552人と、昨年よりも74人少なくなりましたが、６月議会の行政報告でもお伝えしたとおり、敬老会の対象者は、最終的に75歳以上とする方針の中で、ことしは段階的に71歳以上に引き上げてご案内をさせていただいたことが、昨年に比べ参加人数が減少した主な要因ではないかと認識しております。
　　敬老会のあり方につきましては、ことし２月に実施したアンケートの結果等を踏まえ、引き続き検討していきたいと考えておりますので、ご理解をお願いいたします。
　　次に、ざぶーん館の消費税への対応についてであります。
　　10月１日からの消費税の引き上げに伴い、日帰り入館料等条例に基づく利用料金を除き、レストラン・売店利用や宴会、宿泊や飲食等をセットにした各種プラン料金に関し、株式会社聖籠の杜から消費税増税に対応した料金改定をしたいと協議があり、町としてもその旨了解をしたところであります。
　　また、あわせて国が進めている「キャッシュレス・消費者還元事業」にも参加し、ざぶーん館をご利用いただくお客様に５％ポイントを還元するとともに、利便性向上に貢献したいと考えているところでありますので、ご理解賜りたいと存じます。
　　次に、農業関係について報告いたします。
　　初めに、水稲についてでありますが、生育が順調に経過したことから出穂期は１日から３日程度早まりました。また、梅雨明け後も晴天が続き、気温も高い日が続いていたことから、収穫期は平年に比べ早まると予想されております。
　　今後は、品質低下を防止するため、適期収穫作業による胴割れ粒の発生防止をお願いするものであります。
　　なお、作柄については、８月31日に北陸農政局から発表されましたが、「やや良」と見込まれております。
　　次に、果樹についてでありますが、ブドウについては、特にシャインマスカットの粒径は平年比95％となり、肥大が鈍っており、高温と水不足により、日焼け果や縮果症が発生していますが、全体として良好だと聞いております。
　　また、９月10日、11日の２日間にわたり、東京都の表参道にあります新潟県のアンテナショップ「新潟館ネスパス」において、ふるさと納税のＰＲも兼ねまして聖籠産ブドウのＰＲ販売を行ってきました。
　　梨については、果実肥大は平年比97％となり、肥大が鈍っており、加えて台風10号の影響により圃場により差はあるものの20から30％の落下被害があったと聞いております。
　　次に、「聖籠夏まつり」と「聖籠マリンフェスタ」についてでありますが、今年度から「聖籠夏まつり」と「聖籠マリンフェスタ」を同日開催いたしました。聖籠マリンフェスタを開催した日中は約3,000人、その後の聖籠夏まつりは約7,000人、花火大会開始時には約１万人の観覧者で網代浜海岸がにぎわいました。また、花火大会においては、「新潟東港開港50周年」を記念した２尺玉２発が、ふるさと納税の活用及び新潟東港聖籠地区立地企業連絡協議会の協賛のもと打ち上げられ、聖籠の夜空を美しく彩ったところであります。
　　大勢の方にご来訪いただくとともに、実行委員を初め、多くの関係者の皆様にご協力いただきましたことに対し深く感謝申し上げます。
　　また、個人、集落、企業などの花火大会への協賛を初め、「聖籠夏まつり」「聖籠マリンフェスタ」へご協賛いただきました皆様に心から厚く御礼申し上げます。
　　ことしが初の同日開催であったことから、今後は関係者と課題の共有、改善点などを洗い出し、より多くの皆様に満足いただけるイベントとなるよう検討してまいります。
　　次に、消防関係についてご報告いたします。
　　去る７月７日、当町において開催された地区支会ポンプ操法競技大会に、町の代表として、ポンプ車の部に第四分団第６班、小型ポンプ部に第四分団第５班、ともに次第浜・汐美台集落が出場しました。
　　結果は、自動車ポンプの部、小型ポンプの部両方で見事１位という結果となり、２つの部において県大会への出場となりました。
　　新潟県ポンプ操法競技大会は、８月４日上越市において開催され、自動車ポンプの部に出場した第四分団第６班は３位、小型ポンプの部に出場した第四分団第５班は11位という結果になりました。
　　出場班のみならず、消防団には町の大会から県大会まで、活動に対する真摯な取り組みと、不断の努力に対し、感謝と敬意を表するとともに、さらなる活躍を期待するものであります。
　　あわせて、町操法大会の練習から３カ月間の長い間、ポンプ操法をご指導いただいた広域消防聖籠分署並びに町消防団幹部に対して、深く感謝の意を表するものであります。
　　次に、教育行政について報告いたします。
　　初めに、学校支援関係についてであります。
　　まず、ことし４月に実施されました全国学力・学習状況調査についてであります。ことしは、小学校は国語、算数、中学校は国語、数学のほかに、初めて英語が実施されました。また、今年度調査より、全ての教科において知識・活用を一体的に問う問題形式となりました。そのため、従来のＡ（基本的な知識を問う問題）、Ｂ（活用力を問う問題）の区分がなくなりました。
　　小学校６年生では、国語は全国平均正答率を５ポイント以上上回り、算数は全国平均と同等の結果でした。昨年度は、３校の平均がどの科目においても全国平均正答率に達しておりませんでしたので、授業改善が図られた結果だと考えております。
　　また、中学校３年生では、国語、数学ともに全国平均と同等の結果でした。しかし、初めて行われた英語におきましては、全国平均正答率に達しませんでした。「まとまりのある説明文を読んで、説明文の大切な部分を理解すること」に弱さが見られました。
　　教育委員会では、各学校に対し、全国学力・学習状況調査や県のウエブ配信問題の結果の分析を踏まえて、児童生徒が主体的に学習に取り組み、新学習指導要領で求められる資質能力を身につけられるよう、日々の学習指導のさらなる充実と改善を要請したところであります。
　　次に、町の中学生に語学力と国際感覚を養うため実施している海外語学研修助成事業についてであります。今年度は参加希望のあった７人が８月１日から12日間の行程でオーストラリアでの研修を行いました。
　　現地の文化に触れるとともに、受け入れ学校での英語レッスンや一般家庭でのホームステイなどを通して、国際理解を深めてまいりました。
　　次に、学校環境の施設整備についてであります。
　　総務省補助金の活用により、避難所として指定されている各小学校の防災機能強化を兼ねた公衆無線ＬＡＮの増強工事は、８月に工事を終えております。また、不法侵入や犯罪抑止のためとなる小・中学校への防犯カメラ設置工事につきましては８月に工事を終えており、防犯対策とともに事件・事故に対する検証への備えを整えたところであります。
　　次に、子ども・子育て支援関係についてであります。
　　まず、保育園についてでありますが、８月１日現在の園児数は４園の合計278人で、昨年度同日対比で16人の増となっております。核家族化及び就労等により、入園希望者が年々増加しており、年度末までに24人を加えた302人の児童を受け入れる予定となっております。
　　次に、病児・病後児保育事業についてでありますが、８月24日現在、事業対象児童1,780人のうち、利用登録児童は278人で、昨年度同日対比で29人の減となっております。また、利用者の延べ人数は38人となっております。
　　次に、放課後児童クラブについてでありますが、８月１日現在の入会児童数は、蓮野地区67人、山倉地区61人、亀代地区74人の合計202人で、昨年度同日対比34人の増となっております。なお、障がいがある児童も、３クラブ合計で２人を通年受け入れしております。
　　次に、子ども家庭相談センターについてでありますが、８月24日現在、相談実件数は208件となっております。延べ件数では、ゼロ歳から３歳児に関するものが36件、４歳から６歳児が348件、小学生が383件、中学生が238件、16歳以上が33件の合計1,038件で、昨年度同日対比で313件の増となっております。
　　次に、社会教育についてであります。
　　平成29年の社会教育法改正に伴い、本年度から、現在の「学校支援地域本部」から「地域学校協働本部」への移行に向けた準備に着手しており、これに伴い、７月１日から聖籠中学校の町民ホームベース内に地域学校協働本部設立準備室を開設しております。
　　設立準備室では、聖籠中学校のサポート活動やコーディネーター会議、一般町民との交流の場である「おしゃべりしましょう会」などの学校支援地域本部活動と週末子ども事業の一部を地域交流棟で実施するほか、毎週金曜日には、町民ホームベースを一般町民の皆様に開放するなどして、地域交流棟の有効利用を図っております。
　　以上、これまでの行政運営における主な施策と事業等の進捗状況を報告させていただきました。この他の施策等につきましても事業の確実な執行を行うとともに、その状況につきましては広報等を通じ積極的にお知らせしてまいります。
　　議員各位におかれましては、大所高所からのご指導ご鞭撻をお願い申し上げ、行政報告といたします。
○議長（小川益一郎君）　町長の行政報告を終わります。
　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　
　　　　○一般質問
○議長（小川益一郎君）　日程第５、一般質問を行います。
　　一般質問に入る前に申し上げます。質問は、一問一答方式で質問を行ってください。ただし、１回目の質問と答弁につきましては、議員は登壇の上、一括質問し、答弁者は自席にて一括答弁をお願いいたします。次の２回目の質問からは、一問一答方式で議員が質問席から１項目ずつ質問し、それに答弁者が自席で１項目ごとに答えるという方法でお願いします。最初の一括質問を開始してから60分の間に質問と答弁を終えてください。60分の質問時間が終了しましたら、終了の合図として３回ベルを鳴らします。以上、運営についてよろしくご協力をお願いします。
　　それでは、これから一般質問を行います。
　　１番、髙崎美由貴さんの一般質問を許可します。
　　髙崎美由貴さん。
　　　　　　　　　　　　　　　〔１番　髙崎美由貴君登壇〕
○１番（髙崎美由貴君）　おはようございます。通告に基づき、幼児教育について質問いたします。
　　ことし10月より全国で幼児教育と保育の無償化が始まります。我が町ではそれ以前より３歳から５歳児の幼児教育無償化を行っており、聖籠町の幼児教育を受けさせるため、若い世代が移住してきたと聞きます。その多くが共働きだと認識しています。幼稚園が無償だということが聖籠町を選ぶ理由の一つになっていたとすると、10月以降も若い子育て世代に聖籠町を選んで移り住んでもらうため、ほかの市町村との差別化が必要です。例えば共働きである親のニーズに合わせた保育要素の充実やスムーズな小学校への接続となるような幼児教育の質の向上などがあります。
　　今後の幼児教育について４つ質問します。１、現在の町の幼児教育は、ゼロ歳から２歳児は私立の保育園、３歳から５歳児は公立のこども園となっています。多くの家庭が共働きで、２人から３人以上の子供を持っており、必然的に２カ所の園への送り迎えをしている現状があります。これを解消するため、１カ所でゼロ歳から５歳児まで受け入れ可能なこども園が必要だと思いますが、町ではどう考えていますか。
　　２、我が町のこども園は、幼稚園に預かり保育をあわせたものであり、幼稚園の性質が高く、保護者で組織する愛児会活動や行事に向けての準備など家庭に求められる役割などの負担が多くなっています。しかし、現在はほとんどの家庭が共働きであり、預かり保育の人数は上昇しています。幼稚園が創設された当初とは社会情勢も家庭環境も大きく変化しています。現状を踏まえ、今後の変化も予想していく必要があります。仕事を持つ方に向けての保育園の要素を高め、家庭の負担を減らす必要があると思いますが、町としてはどう考えていますか。
　　３、昨年度３月に聖籠町教育委員会でヨコミネ式保育園の視察を行いました。私も参加し、子供たちの高い能力に大変驚きました。小学校入学前と思えないほどの高い読み書き・算数・運動能力が身についていました。集団でやるからこそ身につくことがあり、家庭教育ではできないことを教えてくれることはありがたいと思います。例えばヨコミネ式など、独自の教育方針を持つ私立の幼稚園があってもいいと思います。各家庭で親御さんが子供の特性に合わせて幼児教育をそれぞれに選ぶことができれば理想的だと思います。幼児教育の選択肢をふやすためにも私立の幼稚園を誘致することを町としてはどう考えていますか。
　　４、幼児期において、こども園と保護者の信頼関係を築くことはとても大切なことだと言えます。家庭での様子、園活動での様子を情報共有し、育ってほしい姿を目標に、それぞれの立場で支えていくことが大切です。お互いがお互いを信頼し、協力・連携することで子供たちは安心して育っていきます。そのことについて２点質問します。
　　１つ目、現在のこども園において、保護者との信頼関係を築くためどういった取り組みをしていますか。具体的に問います。
　　２つ目、こども園に対して保護者が要望など意見を言う場もしくは投書箱のようなものがあるのでしょうか。あるとしたら今までにどういった意見があり、どのように解決してきたのでしょうか。具体的に問います。
　　以上、総括質問を終わります。
○議長（小川益一郎君）　町長。
○町長（西脇道夫君）　髙崎議員のご質問にお答えします。
　　初めに、複数の子供を持つ保護者が保育園と町こども園に送迎している状況を解消するため、ゼロから５歳児まで受け入れ可能なこども園が必要と思われるが、どうかというご質問であります。現在町が行っている基本的な保育システムは、ゼロ歳児から２歳児は私立保育園で、３歳児から５歳児は町こども園で保育を行い、町こども園の教育標準時間での利用料を無償として保護者の経済的負担の軽減化を図ってきた町独自の特色ある施策であります。これにより若い世代が町へ転入してきた効果は大きいものと考えております。一方で、髙崎議員がご質問のように兄弟がいる保護者において、保育園と町こども園それぞれに送迎しなければならない不便性については保護者からご指摘を頂戴しているところでもございます。このたびの法改正によりまして、幼児教育・保育の無償化が10月から実施を控えております。これにより全ての市町村で３歳から５歳児が原則無償化されることになります。これまでの町の独自性、優位性はなくなるものと考えております。したがいまして、町は教育、保育ニーズの選択肢を広げるためにもゼロ歳児から５歳児までの受け入れなど、保育園、幼稚園の体制のあり方を含めて今後における町の保育システムについて検討を始めているところであります。今後、町教育委員会と連携を図りながら具体的な検討を進め、方向性が定まった時点で保護者に対して示してまいりたいというふうに考えております。以前にも教育委員会のほうと総合教育会議でいろいろ国の無償化についての説明、それから教育委員の考え方を聞いてきたところですが、今後は町の考え方もお示ししながら意見を伺っていきたいなというふうに思っておりますし、その結果を踏まえて、さらにまた、保護者、それから議会等にもご説明してまいりたいというふうに考えているところであります。
　　次に、仕事を持つ方に向けて、町こども園を保育の要素を高め、家庭の負担を減らす必要があると思うが、どう考えるかというご質問であります。共働きにより預かり保育を希望する児童は増加傾向となっており、こども園での預かり保育児童は全児童の約６割を占めております。町こども園では、朝７時半から夕方７時までの時間において、平日は幼稚園機能と保育機能を両立させた保育を、また、土曜日は保育機能として保育を提供しており、おおむね保護者ニーズに応えているのではないかというふうに考えているところであります。しかしながら、教育、保育ニーズはさらに多様化が想定されますので、それにどう応えることができるのかが今後の課題と考えております。機能面も含めた町こども園のあり方については先ほどお答えしたとおりでありますが、今後における保育システムの見直しの一環として検討してまいりたいというふうに考えております。この点につきましても保護者の皆様が保育ニーズもしくは教育、幼稚園機能に対するニーズ、この選択肢を町が提供するという考え方を持つのは非常に重要なことだというふうに考えておりますので、そういう方向で検討を進めていきたいなというふうに考えているところであります。
　　次に、こども園の特性に合わせた園の選択肢をふやすために、私立幼稚園を誘致するということをどう考えているかというご質問であります。幼児期における教育は、生涯にわたる学びの基礎となるものであり、その重要性から町教育委員会では町こども園においては幼児教育の先進的な事例の研究をしながら教育の充実に向けて検討を始めていただいております。また、町が進めようとしている今後の保育システムの見直しにおいては、教育、保育ニーズに合わせた選択肢を広げる必要から、教育面においては他の施設のよい部分といったものは当然、町のこども園に合うように保護者のニーズを考慮しながら町こども園に取り入れていくということは当然のことながら進めていくべきでありますし、検討を加えていくことが大事だろうというふうに考えております。また、幼児の教育、保育の環境、これそのものが大きく変わろうとしているときでありますので、このことも踏まえて町の今の保育園・幼稚園体制のあり方を根本的に考える必要があるんだろうというふうに考えております。ただし、特定の方式、髙崎議員のほうから例えばということで提示がありましたが、そういった特定の方式をとり入れるという視点については検討は慎重に行う必要があるんだろうというふうに思っておりますので、多くの方々のご意見を伺いながら総合的に判断すべきものではというふうに考えているところであります。
　　以上であります。
○議長（小川益一郎君）　教育長。
○教育長（近藤　朗君）　髙崎議員のご質問にお答えします。
　　初めに、保護者との信頼関係を築くため、どのような取り組みをしているかというご質問でありますが、信頼関係を築くための取り組みといたしましては大きく分けると日常的な取り組みと定期的な取り組みがございます。日常的な取り組みとしましては、子供たちの送迎時において、その日の園活動における体調や成長の小さな変化を直接保護者に伝えたり、保護者が抱えている不安や悩みに対してその都度相談の機会を設けたりしております。また、定期的な取り組みといたしましては、個人懇談を年２回、クラス懇談を年３回開催して情報交換や相談の機会を設けているほか、年５回の子供たちの成長記録の報告や園だより、クラスだより、園長室だよりなどにより園の取り組みについてお知らせしております。信頼関係を構築するには保護者の気持ちに寄り添い、耳を傾けるとともに、こども園における子供たちの活動状況や変化などについて情報を的確に提供することが大切でありますので、引き続き現場において取り組んでいくよう指導してまいりたいと考えております。
　　次に、保護者が要望などを言う場があるかというご質問でありますが、要望を聞く機会については特に限定しておらず、その都度伺っております。また、直接意見を述べることがなかなかできにくいことも考えられますので、年２回アンケートを実施し、意見・要望を伺う機会も設けております。
　　次に、今までどういった意見があり、どのように解決してきたかというご質問でありますが、具体的な事例としましては昨年度のアンケートにおいて、保護者参加型の行事が多く、共働き世帯には負担が大きいという意見が多く寄せられたことを受け、行事の持ち方について３園で精査を行い、その結果を前年度のうちに保護者に便りでお知らせし、本年度から参加をお願いする行事を縮小しております。このほかにも幾つかありますが、基本的には意見や要望に対しては保護者の声を受けとめ、その上で要望に沿うことができるかどうかを３園で協議し、その結果については要望等を受けることができない場合も含め、理由を付して直接、または園だよりで丁寧に説明するよう心がけているところであります。
　　以上で髙崎議員への答弁を終わります。
○議長（小川益一郎君）　髙崎美由貴さん。
○１番（髙崎美由貴君）　再質問します。
　　町長の答弁に関しては、おおむね前向きに検討していただくということなので、少しつけ加えさせてください。１つ目のゼロから５歳児受け入れのこども園についてですが、全ての家庭の現状ではないですけれども、小学校の子供、児童クラブを入れると３カ所の送り迎えをしているところもあります。子供を乗せて移動して迎えに行くということは、労力と時間を使います。そういったところの負担軽減も考えていただきたいと思います。そして、幼稚園教育要領など幼児教育に関する指針が平成29年に改定されました。その中で幼児期に育ってほしい姿を目指し、各年齢での教育目標が明確にされています。それは、ゼロから２歳児までと３から５歳児までを分断するのではなく、乳児からの発達の連続性を捉え、１カ所の園で見ていくことが理想だと思います。親の都合だけではなく、幼児教育の観点でもゼロから５歳児のこども園、いわゆる認定こども園を前向きに考えていただけたらと思います。
　　続いて、２つ目の幼稚園の要素から……
○議長（小川益一郎君）　済みません。一問一答ですので、１問を質問して、町長、教育長の答弁をもらってから次、今度２問目になりますので、まず１問を１つずつ決まりつけてください。
○１番（髙崎美由貴君）　はい。親の都合だけではなく、幼児教育の観点でもゼロから５歳児のこども園、いわゆる認定こども園を前向きに考えていただきたいと思いますが、いかがでしょうか。
○議長（小川益一郎君）　町長。
○町長（西脇道夫君）　髙崎議員のご質問にお答えします。
　　具体的な検討といいますか、内容についてはこれから教育委員会のほうとまずは協議をするということですんで、ここで具体的なお話というのはまだできないという状況ですが、ただ大きな方向性としては髙崎議員がおっしゃるとおり、今保育、それから幼児教育に対する環境が国の無償化によって大きく変わりますから、当然、そのことによってうちの町の今ゼロ、１、２、それと３、４、５というふうに分かれているというこの体制、これそのものも当時はそれなりに大きな意義があったんだろうと思いますが、これ自体もやはり今見直す時期に来ているんだろうというふうに思っています。それと、大きいのはやはり髙崎議員がご指摘のとおり保護者の選択の問題、保護者が何を選択しているのか、そこをやはり行政として受けとめて、そのための対策を行っていく必要があるだろうというふうに思っています。ただ、現実的には今現在公立の幼稚園、今こども園と言っていますが、３カ所ありますので、この３つのこども園をどのようにしていくのかという現実的な問題がありますので、これらも踏まえた中で早い段階で方向性をお示ししたいなというふうに考えておりますので、ご理解いただければと思います。
　　以上です。
○議長（小川益一郎君）　髙崎美由貴さん。
○１番（髙崎美由貴君）　２つ目の幼稚園要素から保育園要素を高め、家庭での負担を減らすということに関してですが、幼稚園要素プラス預かり保育をしているということではありますが、先ほど教育長の答弁にもあったように見てくれる時間があればいいというわけではなくて、行事なんです、負担が多いというのは。一概には言えないかもしれないんですけども、幼稚園というのは専業主婦の家庭もしくは祖父母との同居で子供を見る大人が必ず複数いる家庭には適していて、保育園は核家族で共働きの家庭に適していると言っていいと思います。そうなると、やはりただ時間を預かってもらえるというだけではなく、家庭のサポートとなるような体制があればいいと思いますが、その点ではどうでしょうか。
○議長（小川益一郎君）　町長。
○町長（西脇道夫君）　髙崎議員のご質問にお答えします。
　　今ほど髙崎議員からご指摘のありましたとおり幼児教育に対するニーズ、それから保育に対するニーズ、当然、機能も違いますし、親が求める部分も違う。先ほど来お話ししているとおり保護者にとっては選択の権利があって当然だろうし、町もそれを提供すべきだろうという考えは変わりません。したがって、保護者のニーズをどのように受けとめて対応していくのかというところで議論のほうを進めてまいりたいと思っております。髙崎議員のご指摘については十分配慮した中での議論を進めてまいりたいというふうに考えておりますので、ご理解いただければと思います。
　　以上です。
○議長（小川益一郎君）　髙崎美由貴さん。
○１番（髙崎美由貴君）　続いて、教育長に再質問します。
　　こども園と保護者との信頼関係を築くためにというところで、家庭と園との情報交換が、日常的には送迎時とかその都度ということもありますが、バスでの登園・降園の子供たちもいますし、なかなかすぐに情報共有する時間というのは難しいかと思いますが、その点ではどうされていますか。
○議長（小川益一郎君）　教育長。
○教育長（近藤　朗君）　髙崎議員のご質問にお答えいたします。
　　送迎の中には直接園へ送って、迎えに来る家庭もございますし、バスでの送迎というような現状もあるのは事実であります。先ほど答弁させていただいた内容については主に園へ直接送迎に来られる方に対しての対応ということになるかと思いますので、バス通園の子供たちの保護者とどのように情報交換を密にしていくかについてはまたちょっと預からせていただけたらと思います。ともあれ多くの場を設けて、保護者会であるとかいろんな場を設けて、そのタイミングでは情報交換はさせていただいているところですので、日々の情報交換、その辺のことについてはもう少し充実できるかどうか考えさせていただきたいと思います。
○議長（小川益一郎君）　髙崎美由貴さん。
○１番（髙崎美由貴君）　加えてなんですけれども、園に対する意見というのはいい意見も悪い意見もあると思いますし、簡単に言える親もいれば、なかなか言いにくい親もいると思います。言いにくい親の声を酌み取るようなこと、先ほどの総括でも言いましたが、投書箱のようなものというのは今後設置する予定などはないでしょうか。
○議長（小川益一郎君）　教育長。
○教育長（近藤　朗君）　髙崎議員のご質問にお答えいたします。
　　先ほどの答弁の中でも年２回のアンケートを行っているということをお話しさせていただきましたが、その回数につきましては２回が適当なのかどうかも含めて、園の実情もありますので、その辺は検討させていただきたいと思いますけれども、投書箱については今のところは考えておりません。そのようなシステムが必要なのかどうか、また園側と話をしていきたいと思います。
　　以上です。
○議長（小川益一郎君）　髙崎美由貴さん。
○１番（髙崎美由貴君）　投書箱も含めて、今後考えていっていただきたいと思います。
　　以上、質問を終わります。
○議長（小川益一郎君）　１番、髙崎美由貴さんの一般質問を終わります。
　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　
○議長（小川益一郎君）　６番、長谷川六男さんの一般質問を許可します。
　　長谷川六男さん。
　　　　　　　　　　　　　　　〔６番　長谷川六男君登壇〕
○６番（長谷川六男君）　通告に基づきまして、西脇町政誕生から１年について、ＲＰＡ導入の考えについて、町会議員選挙の結果についての３点について一般質問します。
　　初めに、西脇町政誕生から１年についてお聞きします。「みんなの思いが未来を変える！変えるのは今！」というキャッチフレーズのもと、当選し、西脇町政が誕生してから早いもので１年になります。行財政改革により捻出した財源をもとに、未来を見据えた３つの投資の実現と掲げ、スタートしました。また、廃止した事業の中で町民に一番関心があったのが生ごみ堆肥化事業ではなかったかと思われます。当初いろいろな意見や苦言があったと思います。個人的にも思っていたのですが、夏の暑い時期で悪臭などの問題が出るのではないかと心配していましたが、余り聞こえてこなかったのは幸いだったのではないでしょうか。廃止した中で最も歳出が大きかった事業なので、私は成果の一つと考えております。
　　そこで、縮小・投資の公約の中の何点かについてお聞きします。その１点目として、縮小事業では歩道植栽を景観に合ったすっきりした植栽に整備するとありましたが、ことしはすっきりどころか雑草や雑木の成長が早いのか、景観はおろか、家の前から車で出るときや交差点などで見通しが悪く、危険だと私のところにも何度か苦情が来ました。財源確保の観点からやむを得ないとしても、町民の安全、景観も重要と考えますが、町はどう対処しているのでしょうか。
　　２点目の投資事業についてですが、アからエの項目についてお聞きします。ア、農地の基盤整備は今まで以上に計画的に進めますとありますが、今県も財政難で苦慮していると聞きます。町でも６集落が圃場整備に手を挙げています。そんな中、調査費が計上され、進められているようですが、これからの進捗状況はどうなっているのでしょうか。
　　イ、各集落には道路幅が狭く、すれ違いも困難な道路が点在しています。消雪パイプの設置を望む町民の声も多くあると思いますが、今後の計画状況はどうなっているでしょうか。
　　ウ、補習授業の導入などにより子供たちの学力向上につながっているのでしょうか。
　　エ、高齢者世帯の除雪のため、ボランティアの育成とシステムの構築はできているのでしょうか。
　　最後の３点目ですが、循環バス事業の見直しとデマンドタクシー導入の検討は進んでいるのでしょうか。
　　次の質問ですが、ＲＰＡ導入の考えについてです。行財政改革に取り組んでいる中で、事務事業見直しについても検討しているところだと思われます。人口が減り、職員数も減る中、持続可能な組織をどうつくるのか、自治体が大きな課題に直面していると思います。
　　そこで、今注目し始めてきているのが自治体のＲＰＡ活用です。県内では長岡市が人口減少を見据え、行政業務の効率化と住民サービス向上を図るためＲＰＡに着目し、導入しました。県も職員業務のＲＰＡ活用の実証実験を行いました。このほか妙高市がＲＰＡによる業務効率化の検証を、燕市が民間との共同研究を、さらに複数の市が導入に向けて検討を行っています。ＲＰＡ導入に当たり、業務の見直しを行うが、これだけでも業務の無駄が見つかる、全ての自治体で検討すべきだと公務員制度に詳しい専門家も話しています。事務を自動化し、職員負担減にもつながるＲＰＡ導入の考えはないでしょうか。
　　最後の質問になりますが、町議会議員選挙の結果についてです。任期満了に伴う聖籠町議会議員選挙が投開票され、14人中５人の女性議員が当選を果たしました。８月27日付の新潟日報紙面に大きく報道されていました。女性参画と言われている中、県内の市町村議会で最も女性議員の比率が高かった見附市議会の25％を上回り、女性の割合がトップの35.7％になりました。これからは女性の視点から生み出される女性ならではの活発な議論や執行部への質問などを期待しているところです。女性議員がふえたことに対して、町長はどのようにお考えでしょうか。
　　以上、一括質問終わります。
○議長（小川益一郎君）　それでは、長谷川議員の一括質問が終わり、ちょうど時間になりましたので、15分休憩します。
　　　　　　　　　　　　　　　休　憩　（午前１０時３０分）
　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　
　　　　　　　　　　　　　　　再　開　（午前１０時４５分）
○議長（小川益一郎君）　休憩を解きまして、長谷川六男さんの一般質問を許可しましたので、町長からの答弁を求めます。
　　町長。
○町長（西脇道夫君）　長谷川議員のご質問にお答えします。
　　初めに、縮小事業とした歩道植栽の整備について、景観はおろか見通しが悪く、危険だと苦情が来た。財源確保の観点からやむを得ないとしても、町民の安全、景観も重要と考えるが、町はどう対処しているのかというご質問であります。ご指摘のあった歩道植栽の維持管理につきましては、平成21年ごろから年１回の剪定対応とさせていただいております。そのためその年その年の降雪量の多い、少ない、また、雨の量、気温等により成長も違いが出ます。また、町内全体ですので、最初と最後でも違いがあろうかと思います。剪定時期についてはそれらも踏まえて十分注意を払ってまいりたいと考えておりますし、見通しが悪い場所については安全が最優先ですので、現場確認をした上で早急に対応したいというふうに考えております。このため町としましては、道路パトロール等でも確認はしておりますが、全体把握というところまではやはり難しい面がございますので、区長を初め地元の方々からのご連絡をいただきますと速やかに現場対応をしているというのが実態でございます。もちろん財源等の課題もあり、町民の皆様方にご協力を求め、ともに協働して対応するということも重要だというふうに考えているところであります。以前から申し上げているとおり、まちづくりは役場だけで行えるものではありませんので、町民のご協力があって、初めて前へ進むことができるものと考えておりますので、町民各位のご協力をお願い申し上げたいというふうに思っております。また、長谷川議員は聖籠町の議員でありますが、地元におかれてはいわゆる先導的な役割を担われているわけでありますので、当然、地元からの要望・相談・苦情等も多く受けられていることと思います。したがいまして、このような案件であれば長谷川議員のほうから速やかに担当課のほうへご一報いただければ、担当課のほうでは先ほど申し上げたとおり現場に出向いて速やかに対応しておりますので、その点のところはご理解いただければというふうに思いますし、わざわざここで議論する前に、こういった案件であればもう既に解決済みになっている可能性が高いわけでありますので、その辺も含めてご理解いただきたいなというふうに思います。議決機関として執行部をチェックし、問うということは議員としては大変重要なことだと私も認識しておりますが、同時に議会と執行部が連携して対処するということもまちづくりにおいては最も重要な部分ではないかと私自身は考えておりますので、そういった部分においてもぜひご理解をいただきたいなというふうに考える次第であります。
　　次に、農地の基盤整備のこれからの進捗状況はというご質問でありますが、現在県の農業農村整備事業管理計画に記載してある基盤整備実施予定地区は６地区でありますが、８月に桃山山倉地区が基盤整備推進委員会を設立したことにより、町内７地区で基盤整備に向けた取り組みを行っているところであります。ご質問にあります調査費の計上につきましては、聖籠土地改良区において基盤整備のために前倒しで実施しております用排水に関する設計業務委託、蓮潟、三賀用水地区でありますが、国の100％助成による単年度事業であります。そのため本年度の調査費に関する町の予算計上はございません。また、今後の予定につきましては、今年度末に２地区、蓮潟地区と三賀用水地区であります。令和２年度末には４地区、大夫諏訪山、蓮野逆川、真野、大夫興野藤寄、令和３年度末に１地区、桃山山倉の事業採択申請を行う予定としております。順調に採択された場合は翌年度から基盤整備の本工事に向けた調査設計を２ないし３年かけて実施し、その後本工事の実施となります。本工事につきましては、聖籠土地改良区の試算によりますと、現在計画している７地区全ての基盤整備事業の完了を令和13年度と予定しております。しかしながら、財政難を克服するための県の行財政改革が事業の進捗に影響することが考えられます。しかしながら、どの程度の影響度合いになるかというのは今のところ具体的な通知等はありませんので、私どももまだ把握できていないというのが現状であります。
　　次に、各集落には道路幅が狭く、すれ違いも困難な道路が点在している。消雪パイプの設置を望む町民の声も多くあると思うが、今後の計画はというご質問でありますが、消雪パイプの新設につきましては多額の事業費を要するため、国の社会資本整備総合交付金を活用しながら進めているところであります。新設箇所につきましては、ご要望のあった箇所の道路の形状、使用状況、側溝などの排水施設の状況、井戸の設置については既設の井戸への影響並びに安全上から見た緊急度や道路拡幅の困難度などを総合的に勘案して、優先度を精査してまいりたいと考えております。また、これらの優先度の精査に加えて、翌年度予算における町の財政状況や国の交付金を確保できる見込み等も考慮し、対応してまいりたいというふうに考えております。いずれにしましても、町としましては厳しい財政状況の中でありますので、ご要望については十分精査させていただいた上で国の交付金を活用し、町負担を軽減させながら整備を進めてまいりたいというふうに考えております。
　　次に、高齢者世帯の除雪のため、ボランティアの育成とシステムの構築はできているかというご質問でありますが、近年では短時間での大雪がたびたび発生していることから、生活支援が必要な高齢者世帯のための除雪支援のあり方を検討するため、町社会福祉協議会と協議をさせていただき、昨年の12月に社会福祉協議会で自力で除雪が困難なひとり暮らし高齢者や身体障がい者等を対象とした、除雪ボランティア制度を立ち上げていただいたところであります。幸いにも昨年の冬期間は降雪量が少なく、実際の活動はありませんでしたが、１団体８人と個人で10人、計18人から除雪ボランティアの登録がございました。また、あらかじめ除雪を希望する世帯としては高齢者等の世帯で16世帯でありました。社会福祉協議会では今年度も継続して同様の体制を構築するように、ボランティア募集や除雪を希望する世帯等の募集など準備を進めている旨伺っております。今後も社会福祉協議会と連携し、高齢者等を対象に除雪を初めとする生活支援体制の構築を進めていきたいと考えております。
　　次に、循環バス事業の見直しとデマンドタクシー導入の検討はというご質問でありますが、ことし２月に策定した聖籠町行財政改革大綱に基づき、町ではこれまで循環バス事業の見直しを内部ワーキングで検討してきたところであります。これまでの検討を踏まえ、利用者を初めとする町民、学識経験者、関係機関、旅客自動車運送事業者の方で構成する聖籠町公共交通検討委員会を設置し、デマンドタクシー導入の是非も含めご検討いただき、来年１月ごろには方針を決定すべく作業を進めてまいりたいというふうに考えております。町としては、財政事情を考慮した総合的な町の交通体系としての実施を来年度中に見据え、委員の意見を聞きながら検討していく予定としております。そのための必要経費について本議会の補正予算案で計上させていただいておりますので、ご審議のほどよろしくお願いいたします。
　　次に、事務を自動化し、職員負担減にもつながるＲＰＡ導入の考えはというご質問でありますが、議員ご指摘のＲＰＡ、ロボティック・プロセス・オートメーションにつきましては、県内外の幾つかの自治体で導入に向けた検討が既に行われ、事務量の削減に一定の効果があったことなどが報道されているとおりであります。ＲＰＡは、議員も十分ご承知のことと思いますが、一言で言うとパソコン上で人間が行う操作をパソコンのソフト上のロボットが記憶し、繰り返し実行するというものであります。そのためデータ入力作業など、定型的な作業を繰り返し行うものは事務量削減に非常に効果的である一方、業務の種類に応じてＲＰＡに仕事の内容を覚えさせる、いわゆるシナリオを組む作業が必要になることから、多様な業務を少量ずつ行う場合などはかえって作業量がふえることもあります。また、ＲＰＡ導入に係る検証を幾つかの県や市で行っており、既に検証結果が公表されたところもありますが、それらの自治体と比べ、規模の小さい聖籠町では一人一人の職員が多様な作業を少量ずつこなしているという違いもございます。同様の削減効果が得られるかどうかは慎重に検討を要する必要があると考えております。ＲＰＡは、まだまだ新しい技術でありますので、その導入費用が高額であるという側面もありますし、今後価格競争が進めば費用が低廉化していくことも考えられます。小規模自治体での導入事例やその導入経費等の動向に注視し、聖籠町で導入経費以上の効果が期待できるようになった際には改めてＲＰＡ導入の是非について積極的に検討してまいりたいと考えております。
　　次に、女性議員がふえたことに対してどう考えているかというご質問でありますが、国では平成30年５月に政治分野における男女共同参画の推進に関する法律を公布、施行しておりますが、この法律は政治分野における男女共同参画を効果的かつ積極的に推進し、男女が共同して参画する民主政治の発展に寄与することを目的としたものであります。また、本町におきましては県内町村で唯一男女共同参画計画を策定し、女性の社会進出に関する取り組みを推進しているところであります。こうしたことから、本町におきましても選挙の結果として女性議員がふえたということは喜ばしいことと考えております。
　　以上であります。
○議長（小川益一郎君）　教育長。
○教育長（近藤　朗君）　長谷川議員のご質問にお答えします。
　　補習授業の導入などにより子供たちの学力向上につながっているかというご質問でありますが、小学校児童に対する放課後学習クラブでありますけれども、今年度は６月から開設しており、蓮野小学校12名、山倉小学校18名、亀代小学校９名の計39名の児童が外部指導者から国語と算数を中心に指導していただいております。参加している児童からは、「国語の100点がふえた」、「友達同士でわからないところなどを教え合うことができるので、楽しい」などの声が聞かれ、学習意欲の向上が図られております。また、中学校においては定期テスト前に質問教室という時間を確保しており、生徒自身がわからないところを自主的に教科の先生に質問することで確実に得点アップにつなげております。しかし、放課後学習クラブの時間では宿題を教えることで限界なところもあり、なかなか学力向上までの取り組みが難しいとの声も聞こえております。そこで、放課後学習クラブという日常的な対策に加え、夏休み等を利用して町指導主事による補習学習の開催について現在検討を進めているところであります。いずれにしましてもわかる、できるという実感を味わわせ、学習意欲を向上させることは児童・生徒の学力向上につながるものでありますので、補習学習の一層の充実を図ってまいりたいと考えております。
　　以上で長谷川議員への答弁を終わります。
○議長（小川益一郎君）　長谷川六男さん。
○６番（長谷川六男君）　それでは、一問一答でお願いいたします。
　　まず初めに、生ごみ堆肥化事業ですが、今ほど私のほうで質問したとおり成果の一つだったのかなと、これは本当町長、いろいろ悩んだ末での結果だと思います。
　　そこで、生ごみ廃止した分、今度指定袋がやはり足らないという、そういう話も聞くんですが、町としては今無料で皆さんに配布している袋をふやすとか、そういう考えというのはお持ちでしょうか。
○議長（小川益一郎君）　町長。
○町長（西脇道夫君）　長谷川議員の質問にお答えします。質問の内容と若干違うようでありますが、あえてご質問ですので、お答えしたいと思います。
　　無料配布指定袋につきましては、いろいろ試算した結果、生ごみを廃止したとしても、使用量そのものについては十分耐え得るだろうというふうに私どものほうとしては試算した結果であります。ただ、これが多くの方からもしご要望等があるんであれば、それは検証しなければいけないというふうに考えております。もしそういう話が来ているかどうか、詳細については担当課長のほうで把握していれば答弁させます。
　　以上です。
○議長（小川益一郎君）　生活環境課長。
○生活環境課長（藤田正之君）　長谷川議員のご質問にお答えします。
　　担当のほうにはそういうふうな話は来ておりません。
　　以上です。
○議長（小川益一郎君）　長谷川六男さん。
○６番（長谷川六男君）　じゃ、今の町長の答弁ですと、もしそういう要望がたくさんふえればそういう考えもあるということの認識でよろしいでしょうか。
○議長（小川益一郎君）　町長。
○町長（西脇道夫君）　長谷川議員のご質問にお答えします。
　　ことしも広報等でいろいろとＰＲといいますか、周知をさせていただきましたが、分別を徹底することで今現在のごみ、配布している袋で十分対応できるというのが私どもの認識でありますので、まずはそのことを十分周知していただく。したがって、出し方によっては少なくなることがありますが、十分それで対応できているご家庭もあるわけですので、まずはそのことを理解していただくということが先決だろうと思っています。その後にいろいろ努力はしているけど、やはり難しいねとかという声が出てくれば、それは実態を把握した上で検証する必要があるだろうというふうに考えております。
　　以上です。
○議長（小川益一郎君）　長谷川六男さん。
○６番（長谷川六男君）　わかりました。ごみ袋といっても、数まとまればそう安く購入というわけにもいかないだろうし、それぞれの家庭もございますでしょうが、そういう事情でもしそういう困った方がいたら新たに町のほうでもふやすなりのほうの努力やっていただきたいと思います。
　　それでは、次の植栽の草の件ですが、先ほど町長にもご指摘いただきましたが、私もいろいろ話来るたび所管のほうには申し出行っております。しかし、話はいろいろ聞いてはおるんですが、何せいろいろ気象状況もあるし、草の伸びというのは突然、今まで雨も降らないで乾いたのが突然今度雨降って成長が早いとか、そういうのもいろいろ加味はするのは当然、わかるんですが、地元の住民から言わせると先ほど言ったように例年よりもすごく伸びて、もうとにかく車出すの容易でないとか、いろいろそういうあれで自分で切ったとか、そういうあれがあったもんですから、今回この質問に挙げさせてもらったんですが、私も見る限りでは今やはり木のほうもですか、樹木のほうも大分大きくなって、特に私が行っている中学あたり、当然、子供の見守り等で毎日行っているんですが、街灯が隠れてきているような状態なんです、木で。そうすると、せっかくの街灯が、明かりがやっぱり隅々まで行かないというか、街灯の意味しないというか、そんな感じでありますので、そういう点もパトロールなさっているということなんで、随時点検して、そういうとこは木の上のほう切って芯をとめるなり、対処をしていただきたいと思います。いかがでしょうか。
○議長（小川益一郎君）　町長。
○町長（西脇道夫君）　長谷川議員のご質問にお答えします。
　　基本的には植栽によって、今長谷川議員が言う街灯に影響が出る、もしくは交差点で支障が出る。例えば図書館の入り口のところも以前植栽がぎりぎりまであったんですが、出るときに見づらいということで植栽を撤去しました。したがって、そういう需要があればもう撤去ということも含めて安全のほうを優先するというのが必要だろうと思っています。現実には歩道等で受けた樹木もかなり大きくなってきていますので、この辺も将来どうするのかというのは今町のほうでも検討はしているところであります。特に東港関係については既に伐採をもう始めておりまして、これもかなりの経費がかかりますので、計画的に作業を進めているというところであります。私どもも先ほど申し上げたとおり、いろんなところでどこから優先にするかといったところも私ども一生懸命見ているとこでありますが、その辺については当然、区長とかにお願いしていろいろ情報もいただきたいと思っていますし、先ほど申し上げたとおり議員各位もいろんな要望・相談を地元から受けるんでしょうから、ぜひそういう情報は担当課のほうに上げていただければ、担当課のほうもそれらの情報をもとに優先的にどこをやればいいのか、また、根本的な考え方はどうなのかという参考にもなりますので、その辺はぜひ状況提供ということで上げていただきたいなというふうに思っております。それがまさに議会と執行部の連携する部分かなというふうに思いますんで、ご理解いただければと思います。
　　以上です。
○議長（小川益一郎君）　長谷川六男さん。
○６番（長谷川六男君）　町長が言われたとおり私も行政との要するに両輪といいますか、一緒になってまちづくりということは私も本当心得ております。そういう意味では、できればこういう植栽というのは景観も保つという意味でも大事なことだと思います。特に私どもの町は、今までそういう植栽とか花とかあれで、イメージ的には聖籠町は花も植えてきれいなとこだと、そういうイメージ外部のほうから持たれているとは思います。それにつきまして、特に中学の周りは今きれいにはしていただいたんですが、周りの草もまだしっかり取れていない部分はそれはそれとして、特にああいうとこは外部からいろんな人が入ってきますので、そういうところはやっぱりきちんと、広域的に広範囲な植栽があるから、大変なことは十分承知なんですが、とにかくそういう町の大事な部分というんですか、玄関口ですか、要するに。町の玄関口となり得るとこはきれいにすっきりさせておいたほうが私は町のイメージとしても、今後またそういう外部から来たお客様がそういうふうに捉えなくて、聖籠町は相変わらずきれいだねというふうなイメージ持っていただけるのかなと思いまして、その辺強く町長に、いわば玄関口、そういうとこきれいに整えておいてほしいと思いますが、町長のほうはいかがでしょう。
○議長（小川益一郎君）　町長。
○町長（西脇道夫君）　長谷川議員のご質問にお答えします。
　　道路を含めて、いわゆる景観の美しさ、これは誰しもが求めたいところだろうと思います。私自身もできるものであれば、そこに十分予算をつけたいなとは思いますが、長谷川議員も十分ご承知のとおり潤沢に財源があるわけでありませんので、どうしてもバランスを見ながらということになりますし、そのために今現在県も新潟市でもかなり厳しい行財政改革行っていますが、我が町においてはそういう状況にならないために前もって見直しを進めていって、そういう状況に陥らないようにというのが私の考え方であります。ただし、その中において何とか残せるものは残そうということでありますので、今長谷川議員がおっしゃったように場所をある程度選択する、また、集中するといったところは当然、やりながら進めていくということで、今までどおり全てをというのは難しいだろうというふうに考えていますが、できる限りお互いに知恵を出して、バランスをよくというところは検討したいというふうに考えております。
○議長（小川益一郎君）　長谷川六男さん。
○６番（長谷川六男君）　町長の言われることは十分承知しています。財源確保のために、やはりどこか痛みを生じるとこも当然、出てくるとは思います。そういう意味では今ほど私が言ったように、手の届かないとこは、全部きれいにすれば、これ間違いないんですけど、そこまでいったらそれこそ財源の問題もありますので、外部から余りそういう見場の悪いというんですか、ないように、今までどおり聖籠町はきれいなところだなと、そういうイメージをそのまま保っていただけるような景観づくりにしていただきたいと思います。
　　次の質問に行きます。投資事業の中で農地の基盤整備、圃場整備なんですが、こちらのほうも毎日のように新聞見ると県のほうの財政危機ということで、県も今大分事業とりまして、さまざまなこと計画しているようでありますが、きのうの新聞なんですけど、一応行動計画案をまとめ、2023年度までの５年間で最低年度平均110億円の事業費を削減すると、収支改善目指すというふうに新聞にも登載されておりました。そんな中で今ほどいろいろ町長からも基盤整備のこれからの計画をお聞きしたんですが、当然、県のほうからの予算計上のほうもあるかとは思います。したがいまして、町も同じく財政難で、やっていることは町の持ち出しというのは当然、あるわけでないと思いますので、ぜひとも県のほうに働きかけまして、予定どおりスムーズに行くように、町長の力でひとつ予定どおり事が運ぶようにお願いしたいと思いますが、いかがでしょうか。
○議長（小川益一郎君）　町長。
○町長（西脇道夫君）　長谷川議員のご質問にお答えします。
　　この基盤整備事業につきましては、当然、地元の農家の皆さんが将来のみずからの農業経営をかけて取り組んでいる事業でありますので、町も積極的に支援をするという立場で動いてきました。当然、これからもできる限り支援をしてまいりたいというふうに考えております。ただし、このたびの県の行財政改革というのは今までのような状況で判断するようなものでははるかにないと。これは、まだ私どもも新聞報道等、きのう、きょうと連載もされていますが、あの状況からすると、議員各位も十分想像つくと思いますが、相当厳しい内容の対応を図らない限り本当にある意味では破綻に近い状態に陥るだろうと。ですから、基盤整備だけではなくて、県の予算全てにおいて影響が出るんだろうというふうに認識しています。そのことを逆に言うと、県もだからといって全てをじゃやめるのかとなると県民生活そのものもおかしくなりますし、新潟県の発展ということにも影響が出るでしょうから、そこは当然、県としての知恵を出しながらということになるだろうと思います。したがって、その点は町は町として要望・要請活動は当然、お願いしていかなければいけませんし、また、全県としての問題も絡んでくるでしょうから、その辺のところの取り扱いがどうなるのかというのは十分見きわめながら、私どものお願い事項としての話は当然、進めていくということになろうかと思っています。
　　以上です。
○議長（小川益一郎君）　長谷川六男さん。
○６番（長谷川六男君）　県も財政状況が非常に厳しい中でありますが、町としては計画を進めている段階でございますので、ぜひともその辺は県のほうにもしっかり要望なりのほう町長のほうでお願いしたいと思います。
　　それと、イの集落には道路が狭く、すれ違いが困難な、要するに消雪パイプを要望しているような箇所がいっぱいあると思います。今ほど町長から答弁ありましたように随時町も予算のない中、いろいろ苦慮しながら計画どおり進めていくということでありますので、早く皆さんの要望に応えられるように努力のほうよろしくお願いいたします。
　　次のウの補習授業なんですが、今のところ教育長のお話ですと非常に成果が出ているというようなお話を聞きました。山倉とかかなり、十八、十九人ですか、いると言っておりましたが、この中で継続していく中で、先ほどもちらっと言っておりましたが、一番大事なのはどういうことなのか、教育長の観点からもしありましたらご答弁お願いいたします。
○議長（小川益一郎君）　教育長。
○教育長（近藤　朗君）　長谷川議員のご質問にお答えいたします。
　　効果を上げながら継続していくためにどのようなことが必要かという点でございますけれども、安定的なやっぱり指導者確保、それが必要であることと、あとはそこを補う体制、町としての体制が必要なんではないかと思っております。学校現場のほうでは休み時間を利用して、学校独自で補習を行っているところもありますけれども、なかなか業務改善の点からかなり難しいところがございます。であれば町として総合的に補助をしていかなければならないだろうというふうに考えているところであります。主に宿題をしっかり行わせるというようなことがまずもってやられているわけですけれども、それによって学習習慣ですか、そういうものが身についていくんだというようなことについても広くアピールをしていきたいなと思っております。効果が上がっている子供が多数おりますので、ぜひとも継続していけるよう努めてまいりたいと思っております。
　　以上です。
○議長（小川益一郎君）　長谷川六男さん。
○６番（長谷川六男君）　効果が出ている以上、やはり継続していただいて、一人もやはり落ちこぼれないように、皆さん学力向上に向けて、子供たちも一生懸命何かやって、取り組んでいるような様子もうかがえますので、ぜひとも継続のほうお願いいたしたいと思います。
　　高齢者の除雪のボランティアなんですが、先ほど町長の答弁で私も、団体１団体、あとほか個人でも10名ほどということで、これすばらしいことだなと思って伺っていたんですが、このボランティアというのもなかなか、ボランティア活動と一言で言っても、今回千葉のほうの台風被害、15号の被害含めて、ああいうところも恐らくみんなボランティア入っていると思うんですが、ボランティアと一言で言っても、私もボランティア行ったことないんですが、大変本当すばらしいことだなと思っています。そういう意味で町も募集したところ、これだけの人数が皆さんいらっしゃるということは、すごく頼りになるというか、思いますので、またその都度ボランティア募るなどして、高齢者世帯の除雪等、ほかにもいろいろあるかと思いますが、手助け担ってもらえるような、町でもＰＲ活動続けてやっていただきたいと思います。私もあるお年寄りに、それこそ今ほど言った消雪パイプまだだかねとかそういうことで、やっぱり年寄りというのは家の前の除雪した雪をどかすだけでも本当大儀なもんですから、ぜひその辺をよろしくお願いします。大変いいと思っております。
　　それと、循環バスとかデマンドタクシーですが、今ほども言ったように当然、検討は進めていると思いますが、ぜひ町民の足とかわるものでありますので、町民がこれよかったというふうな要するに内容というか、循環バスなりデマンドタクシーの導入を考えた前向きな考えを、これからも町民がどこどこ行くにしても、医者に行くにしても、困らないようなシステムで構築していただけるようやっていただきたいと思います。
　　それと、次の２番目のＲＰＡ導入のことなんですが、これも私新聞報道見て触れさせていただいたんですが、まさに今行財政改革で町も事務事業の見直しということで、大変いいことだなと。将来的にやはり人口減少、職員の減少というのもこれからやっぱり当然、そういうとこが、時代が来ると思います。そんなもんですから、これからこういうシステムを導入して、少しでも職員の低減やら職員の軽減につなげて、要するに町民へのサービスの一環となっていただければなと思っております。先ほど私が言った公務員制度に詳しい先生がおっしゃった中では、この資料の中身なんですが、人口減少し、行財政の効率化を求められる中、自治体の仕事をＡＩ、ＲＰＡなど機械に任せるという大きなうねりが来ていると。業務により費用対効果が先ほど言ったように異なると思いますが、部局の理解など壁もあるが、職員が単純作業から解放され、働き方改革につながる。住民と向き合うという職員でなければできない仕事へシフトするために不可欠だとも言っておりますので、私もここが本当住民に対してのサービスかと思いますので、何度も言いますように人口減少、こういう人件費削減につなげる意味でもやはりこういうとこへもある程度投資して、将来につなげていかなきゃいけない時代が来るんじゃないかなと思います。町長のほうはどうお考えでしょうか。
○議長（小川益一郎君）　町長。
○町長（西脇道夫君）　長谷川議員のご質問にお答えします。
　　ＲＰＡにつきましては先ほどお答えしたとおりでありますし、また、長谷川議員がおっしゃるとおり将来の課題としては当然、小さい自治体においても考えていかなければいけない分野だろうと思います。既に総務省のほうでも人口減少を捉えて、職員数がもう減ると。つまり募集をかけても集まらないという時代が必ず来ると。そのときにどうするんだということを踏まえて、いわゆるＡＩも含めての話ですが、そういったことも既にもう検討されているということであります。いずれは私どももこういったところに入っていかなければいけないんだろうというふうに思っていますが、今の段階ではまだ小さい自治体のところのメリットというところまではなかなかできていないということですので、ここは引き続き私どもも情報収集は努めていきたいというふうに考えております。
　　以上です。
○議長（小川益一郎君）　長谷川六男さん。
○６番（長谷川六男君）　じゃ、将来的にぜひとも検討の余地があるということの認識で受けとめましたんで、ぜひそのようにやっていただきたいと思っております。
　　ちょっと前後したんですが、これ１つだけ私町長に伺っておきたいなと思ったんですが、先ほどの行財政改革の中のいろいろ縮小事業・投資事業、いろいろ町長も手腕を生かしてやっていただいておりますが、この１年間、町長ご自身点数をつけるとならば何点ぐらいご自身つけられるかなと思って、その１点だけよろしくお願いいたします。
○議長（小川益一郎君）　町長。
○町長（西脇道夫君）　長谷川議員のご質問にお答えします。
　　昨年８月に現状を踏まえて、また、聖籠町の未来を考えたときにどうするんだということで、見直しは必要不可欠だということを申し上げてきました。そのために実際就任してからいろんな見直しをやってきました。先ほど長谷川議員からご質問があった生ごみや環境美化もその１つであります。その分逆に言えば子育てや老人福祉のほうに予算を再配分したということであります。したがいまして、まだまだ当初お約束したバスの問題とか、まだまだ継続して動いているのが多いというふうに思っております。そういう意味からすれば、私がお約束した見直しの考え方といいますか、行動がやっと緒についたというところだろうと私自身は思っています。これからが正念場かなというふうに考えておりますので、今ほど長谷川議員が点数をつけるならばというふうにおっしゃいましたが、私から見ればやっと緒についた時点で、まだ点数を考えるような状態ではないと、すべからくこれからがやっとだというふうな認識でおります。
　　以上です。
○議長（小川益一郎君）　長谷川六男さん。
○６番（長谷川六男君）　ありがとうございます。大分ご謙遜したようなあれでしたが、私も当然ながら今回２期目の当選させていただきまして、町長とは一緒に、やっぱり先ほど何度も言っていますように両輪として一緒にスクラム組んで、町のため、町民のためにしっかり仕事させていただけたらと思っておりますので、その辺ご理解をお願いします。
　　じゃ、あと最後の質問ですが、町議会議員選挙の結果ということなんですが、女性議員が議会では５人になって、割合としても35％近くですか、なったわけですが、私もここに述べているように女性ならではのそういう視点、見方というのは当然、あるかと思います。町長も恐らくそういう質問なりとか、町に対する要望とか、いろんなことが今までなかったことも出てくるやとは、私もその辺をやっぱり期待しているんですが、逆に。その辺で町ももっと活性化なって、もっと若い人がどんどん入ってきている状況なんで、その辺若い人たちにどんどん声を届けて、町議会ともうまく両立というか、これから歩んでいく先を見据えた意味では非常に私もいいと思うんですが、その辺もう一回町長のほうから女性議員ふえたことに対してのいろんな意見やいろいろあるかと思いますが、ある程度期待している面がもしございましたら聞かせていただきたいと思います。よろしくお願いします。
○議長（小川益一郎君）　町長。
○町長（西脇道夫君）　長谷川議員のご質問にお答えします。
　　先ほどお答えしたとおり今回県内では女性議員の割合が一番多くなったということで、それについては今長谷川議員がおっしゃったように同様の期待を私自身も持っております。女性ならではの感性、視点という点からもぜひご意見をいただきたいと思いますし、また、男女を問わず、一人の人間としていろんな考えを持つという意味からもぜひいろんな意味で議論を重ねていければ一番ありがたいなと思っていますので、皆様方のこれからの活躍にご期待申し上げたいという気持ちであります。
　　以上です。
○議長（小川益一郎君）　６番、長谷川六男さんの一般質問を終わります。
　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　
○議長（小川益一郎君）　次に、５番、小川勝也さんの一般質問を許可します。
　　小川勝也さん。
　　　　　　　　　　　　　　　〔５番　小川勝也君登壇〕
○５番（小川勝也君）　では、午前中最後になりますけど、３番目に質問させていただきます。
　　町長に３項目にわたって質問させていただきます。
　　１項目め、新年度に向けた課題の検討状況についてお聞きします。西脇町長が就任し、１年が経過いたしました。いよいよ正念場とも言える新年度予算編成が始まろうとしています。新年度に向けた施策について何点か質問させていただきます。
　　１点目、冬場の通学バスを含む交通体系の来年度に向けた計画についてどのような状況か。先ほど長谷川議員の質問にもあった内容ですけど、その辺についてもう一度お聞きしたいと思います。
　　２点目、これはずっと問題になっているざぶーん館についてですけど、今現在の営業の状況、６月議会でもいろいろ答弁いただきましたけど、その現状と来年度に向けた改善の計画等がもう出てきているかなと思うんですけど、その辺について２点目としてお聞きします。
　　３点目、同じくこれも３月議会、６月議会でも町長のほうから丁寧な説明がありましたけど、聖籠町地場物産株式会社についての現在の状況、それと来年度に向けた方向性についてお聞きしたいと思います。
　　２項目め、町としての地域対応ということで表現していますけど、聖籠町で各地域で宅地開発、住宅が新しく建ったり、アパートが建ったりしております。それによって若い世代がふえ、子供たちがふえ、各地域に活気が出てきている状況です。そんな中で何点か町長に問いたいと思います。
　　１点目は、世帯数がふえたことによって、区長並び各役員、集落の役員の方の負担増が出てきているのかなというふうに私思うんですけど、その辺について町としてどういうふうに把握しているのか、どういうふうに指導しているのか、その辺について１点目としてお聞きします。
　　２点目、これも同じような内容ですけど、転入者、移住者、新しく住んでいただいた方がいろんな地域行事、すぐ近々では避難訓練等が多分また来月ぐらいにもあるんですけど、そういったところに参加している方が多いのか少ないのか。どうしても昨今災害が多いんで、そういった意味も含めて状況についてどのように把握しているかお聞かせ願えればと思います。
　　３項目めは、新たな造成計画はというふうに表現しましたけど、本年度当初議会等で教えていただいた中に文化会館前の大規模宅地開発、ちょっと正確な数字を覚えていませんけど、80区画、90区画の大規模開発を本年度中に始めるという形で聞いておったんですけど、昨日もちょっとまた確認はしたんですけど、全然動いていない状態です。そんな中で今後の町の人口増に直接結びつく宅地開発についてどういうふうに計画しているのか、今どういうふうな状況なのか何点か教えていただければと思います。
　　１点目、文化会館前の大規模、本当の大規模かどうかちょっと疑問があるんですけど、宅地開発がとまっている状態です。これはなぜとまったのか。いろんな情報が私のとこにも入ってきますけど、その辺町として回答できる範囲あったら教えてください。
　　２点目、今後予想される造成規模と地域がわかったら、計画等があるのかなと思うんですけど、その辺について２点目としてお聞きします。
　　以上、町長のほうに総括質問としますので、回答のほうよろしくお願いします。
　　以上です。
○議長（小川益一郎君）　ただいま５番、小川勝也さんの一般質問の総括が終わったわけでありますけれども、町長の答弁を求めますとお昼に入りますので、ちょっと時間が早いんですけども、お昼の休憩をして、13時10分から町長の答弁を求めます。
　　したがいまして、小川勝也さんの質問をこれで一応終わらせていただきます。ご苦労さまです。
　　　　　　　　　　　　　　　休　憩　（午前１１時３６分）
　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　
　　　　　　　　　　　　　　　再　開　（午後　１時１０分）
○議長（小川益一郎君）　休憩を解きまして、５番、小川勝也さんの一般質問を続行いたします。
　　それでは、小川勝也さんに対する答弁を求めます。
　　町長。
○町長（西脇道夫君）　小川勝也議員のご質問にお答えします。
　　初めに、冬場の通学バスを含む交通体系の来年度に向けた計画はというご質問でありますが、ことし２月に策定した聖籠町行財政改革大綱に基づき、循環バス事業のほか、中学生の冬期通学バス運行事業の見直しをすることとしており、冬期通学バス運行事業の見直しに当たりましては小学生を含めた通学のあり方についてもあわせて検討することとしております。町ではこれら交通体系の見直しについては、町全体の公共交通のあり方という中で総合的に考える必要があり、これまで内部ワーキングにより検討を進めてまいりました。これまでの内部ワーキングでの検討を踏まえ、循環バスの見直し等に関しましては聖籠町公共交通検討委員会を、また、通学に関してはＰＴＡ、学校など関係者の皆様に集まっていただき、小学校の通学のあり方検討委員会を組織し、財政事情を考慮した総合的な町の交通体系としての実施を来年度中に見据え、委員の意見を聞きながら検討していく予定としております。そのための必要経費について本議会の補正予算案で計上させていただいておりますので、ご審議のほどよろしくお願い申し上げます。
　　次に、ざぶーん館の経営状況と来年度に向けた改善計画についてというご質問でありますが、ざぶーん館の４月から８月までの５カ月間の日帰り入館者数は５万2,402人で、４月にレジオネラ属菌の検出で20日以上入浴営業を休止した影響等もあり、ここ数年の同じ時期と比べますと15％から19％程度減少しております。入館料収入につきましても、これに伴い昨年と比べ約１割、一昨年よりも２割ほど減少しておりますが、日帰りレストランでの売り上げ及び宿泊料ではほぼ昨年並みの収入を維持している状況であります。このため来館者数及び入館料収入をいかにふやしていくか課題でありますが、現在株式会社聖籠の杜ではブドウ狩りプランや近隣温泉施設とのスタンプラリー、回数券キャンペーンなど例年実施しているさまざまな特典つき日帰り入浴券を販売しております。また、小川勝也議員もご承知のとおり10月からの消費税引き上げに伴います国が実施するキャッシュレス消費者還元事業にざぶーん館も参画し、クレジットカード決済やＱＲコード決済等により入館者にポイントを還元するなど利用者の利便性向上に取り組むことを検討しております。なお、レストランや宴会、売店、その他各種プランの料金につきましては10月以降消費税改定に合わせた料金対応となりますが、日帰り入館料及び宿泊料につきましては当面10月以降も変更せずに対応していきたいと考えておりますが、条例で定める料金につきましては今後の近隣温泉施設の動向や株式会社聖籠の杜の事業計画、収支計画も総合的に考慮し、検討していきたいと考えております。
　　次に、聖籠地場物産株式会社についての経営状況と来年度に向けた対応はというご質問でありますが、本年４月から８月までのとれたて市場飲食コーナーの売上額は約3,460万円で、前年度比93.6％となっており、厳しい状況が続いております。同社ではことし３月に町が策定した経営健全化方針で掲げた具体策を推進するため、マネジャー制による総務企画部門、店舗部門、加工センター部門の３部門の組織体制を整備したところであります。また、具体的な取り組みとしては６月のサクランボシーズンには売り上げ増を狙って、営業日を２日ふやして営業いたしました。さらには町の子育て応援パスポート協賛店に登録するなど集客力の向上を図っているところであります。町としましては、経営健全化方針に示したとおり４月から９月の半年間の取り組み状況について評価を行い、同社に対し取り組みの一層の加速を要請するとともに、来年度における町としての対応を検討したいと考えております。
　　次に、世帯数がふえたことによって、区長の負担増になっていないかというご質問でありますが、世帯数が増加すれば組長を含め、全戸配布等の配布物がふえ、その分負担が増加していると思いますが、それ以外の分野において負担がふえたとの意見や要望等については区長会議等を通じてもございませんし、町としましてもお互いに負担を軽減すべく世帯配布回数を月２回に減らし、区長の負担軽減を図っておるところであります。
　　次に、転入者の地域行事、避難訓練などの参加は見られるかというご質問であります。町として、まちなか防災訓練の集落ごとの参加についてはご報告をいただいておりますが、個人個人の参加状況については把握はしておりません。また、集落での地域行事については集落のことでありますので、その参加状況についてはご報告をいただいておりません。転入者が多い聖籠町にとっては、転入者の方々が地域になじみやすい雰囲気づくりが肝要と考えております。集落から具体的な内容の相談があれば、行政としてできる範囲内で支援などをしていきたいというふうに考えているところであります。
　　次に、本年、町文化会館前の大規模宅地開発はなぜとまったのかというご質問でありますが、この大規模宅地開発、仮称でありますが、正庵第２地区、申請時は諏訪山中尾地区でありましたが、７月５日付で同地区土地権利者から95％の同意が得られたため、一旦は開発申し出者から「地区計画等の案の申出書」が提出されました。しかしながら、その後同意者からの要望事項、未同意者との調整に支障が出たため、開発行為を進めることが不可能となり、事業者との協議の結果、このたびの開発行為を断念することにしたということで７月16日付で「申出書等取下書」が提出されたところであります。この件につきましては、開発申し出者が来庁され、事情をお聞かせいただきましたが、先ほどの理由により現時点ではこれ以上作業を進めることができなくなったということでありますので、町としてもやむを得ないものというふうに判断したところであります。
　　次に、今後予定されている造成地域と規模はというご質問でありますが、以前にも民間事業者からの地区計画の相談を受けているものが５件あると答弁させておりますが、造成地域や規模等についてはまだ具体的に正式な計画内容を書類等でいただいておりませんので、現時点ここでご説明するというような状況にはありません。それぞれの計画に基づきまして、まだまだ申請前の課題が当然、あります。土地権利者との調整や雨水排水の問題など、こういった諸条件が整ったところで初めて町のほうに正式に相談があるものと考えております。
　　以上であります。
○議長（小川益一郎君）　小川勝也さん。
○５番（小川勝也君）　答弁ありがとうございました。じゃ、１点ずつ再質問させていただきます。
　　１点目の冬場の通学バスを含む交通体系について、来年度に向けた計画はということでお聞きしたところ、２月から内部のワーキンググループでもんでいらっしゃって、来年度中の対応を考えるということかなというふうに今お聞きしたんですけど、来年度ということは今年度の予算化の中にはそういった事業費は入らないんでしょうか。ちょっと教えてください。
○議長（小川益一郎君）　町長。
○町長（西脇道夫君）　小川勝也議員のご質問にお答えします。
　　今年度の中学校冬期バスにつきましては、例年どおり実施するという考え方であります。
　　以上です。
○議長（小川益一郎君）　小川勝也さん。
○５番（小川勝也君）　ちょっと私も中途半端に聞いて申しわけなかったんですけど、冬期バスは今年度はやるということは何回か前の議会でも聞いた気します。それで、私ちょっと申し上げたいのは、交通体系全体の見直しを各委員会とか、検討委員会とか、ＰＴＡの方が集まっていただいて、５回ほど委員会を開かれるということは９月の補正予算の中に入っておりましたんで、想像つくんですけど、これを５回の検討をした上で、パブリック・コメントとか町民に知らせた上で、予算化した上で交通体系を試行するという形になると思うんです。そうすると、今聞きたかったのは要するに来年度の予算の中には実際に動く方向づけの中での予算化はしないんでしょうか。その次の年度になるんでしょうか。その辺だけちょっともう一回教えてください。
○議長（小川益一郎君）　町長。
○町長（西脇道夫君）　小川勝也議員の質問にお答えします。
　　来年度の予算にどの程度反映できるかという話でありますが、今ほど申し上げたそれぞれの委員会の進みぐあい、それを受けての内部での検討、それから町民の意向、それから当然、利害関係者等のご意見も伺いながらという中での精査ということになりますので、来年度予算で完全に見込めるかどうかというと現時点ではまだ未確定な部分がございます。したがいまして、完全という形ではなくて、途中段階からの見直しということもありますし、まずは予算は例年どおり組んでおいて、補正で見直すということも場合によってはあろうかなというふうに思っています。私どもとしては、できる限り早く動きたいといいますか、動く方向で対応していきたいんですが、今ほど申し上げたとおり循環バス、それから登下校のバス、冬期バスと全体が絡む話でありますので、なかなかそう容易に結論が出ない部分があろうかなと思っていますので、その辺のところの整合性をとりながらどの程度まで進めるかというところかなというふうに今考えております。いずれにしてもできるだけ早い段階を目指しているというところはそのとおりでありますが、来年度の当初予算に完全に盛り込めるかどうかというのは現時点ではまだ不確定な部分がございます。
　　以上です。
○議長（小川益一郎君）　小川勝也さん。
○５番（小川勝也君）　今の答弁詳しく説明していただけたんで、ほぼわかりました。ただ、私が思うには内部である程度きちっとしたものを多分つくりつつあると思うんで、交通に関しては、何度も申し上げていますけど、どこの市町村もすごく今問題になっている時代です。できるだけ早くある程度方向づけしていただいて、町民の同意を100％得るのはなかなか難しいかもしれませんけど、なるべく同意を得た上で試行、１回試しやっていただければなというふうに思います。ということは、今回１年、２年の間である程度やらないと結果出ないと思うんで、ぜひそういった形で進めていただければと思います。
　　次の質問に移ります。ざぶーん館の経営状況については、今町長のほうから４月から８月に関してはなかなか大変だったということもお聞きしました。それで、売り上げについても各担当というか、今のざぶーん館の社長も含めて、常勤になった社長も含めて頑張っていただいていると。私もきのうもざぶーん館お邪魔したというか、使わせてもらいました。やっぱりこれなくては困る施設だなというふうにまた実感したんですけど、６月議会だったでしょうか。収入に関してのことしの目標で宿泊7,000人、それから日帰り客15万3,000人という目標を掲げていただいていたんですけど、今単純に計算すると今回レジオネラ菌のアクシデントがあったんで、なかなか難しいのかもしれませんけど、これについては達成できそうなんでしょうか、それともちょっと難しそうなんでしょうか。その辺まだはっきりしないんでしょうか。その辺１回教えてください。
○議長（小川益一郎君）　町長。
○町長（西脇道夫君）　小川勝也議員のご質問にお答えします。
　　ざぶーん館については、以前に議員各位に改善計画をお示しして、実際にその計画どおりに動き出したところでありますが、その後機械設備のふぐあい、さらにはその後レジオネラ菌ということで、休業が相当の期間続きました。したがって、この影響で当然、当初の改善計画もとまったままでありますし、収益もかなり落ち込んだというのが実態であります。今はとにかく一旦休館中に離れたお客様をまずはもう一度呼び戻すというところから今スタートしているというのが精いっぱいでありますし、あわせてまずは安定して運営ができるというところを徹底するということで、営業時間等を縮小しながらも、清掃に力を入れているというのが現状であります。ですから、このことをまずはある長期間といいますか、長い期間安定して運営ができるんだということをまず知っていただく。お客様も安心してざぶーん館に行けるんだということを理解していただくのがまずは先決かと思っています。その分当然、改善計画はおくれたわけでありますんで、当初の見込みどおりには恐らく進まないだろうというふうに思っていますが、今は繰り返しですが、まずはお客様に安心・安全な施設であるということを認知していただくというところに力を入れざるを得ないのかなというふうに考えております。
　　以上です。
○議長（小川益一郎君）　小川勝也さん。
○５番（小川勝也君）　ざぶーん館の件もそのように現状としては進めていただくしかないのかなというふうに私も思います。町民がみんななるべく利用して、集客に努めるというのも一つの方法かなと思っていますけど、個人でやるのは限られますんで、町全体でいろいろ盛り上げていければなというふうに思います。
　　聖籠地場物産について、これも同じような内容なんですけど、なかなか苦戦していると。苦戦しているというか、改善計画うまくいっていない、そういう状況もお聞きしました。これも私も隣しょっちゅう行くんで、なおまた行ってみました。実際品数が少なくて、買うものがなくて困っちゃったぐらいなんですけど、実際行ってすごく厳しい、段々厳しくなるばかりだなということは感じておりますけど、経営方針ですか、９月議会でも説明いただきました。それに基づいて着々と進めているというのもお聞きしましたけど、１点だけもう一回聞きたいんですけど、これは直接経営とはかかわりないんですけど、隣というか、隣接の今空き家のスペースについてはとりあえずは何も動きはないんでしょうか。その辺ちょっともう一回教えてください。
○議長（小川益一郎君）　町長。
○町長（西脇道夫君）　小川勝也議員のご質問にお答えします。
　　地場物産があります、かつて酒屋として利用していた空き家のことかと思います。ここについては一応テナント等の募集をかけまして、照会はありました。ただ、残念ながら正式にじゃ依頼したいとかという話まではいっておりません。この辺は正直なところ空調設備等も老朽化しておりますし、建物そのものも老朽化していますので、現状では非常にあの建物を再利用してという話は厳しいのかなというふうに認識しております。したがいまして、現状では地場物産の経営改善ということで、具体的に今社長であります副町長を中心に頑張っておりますが、それだけでは地場物産の建物全体を改善していくのは非常に厳しい状況にあるのかなというふうに認識しております。したがいまして、町としてもあの部分について抜本的な考え方の見直しというものも必要な時期ではないかなというふうなところを捉えて、今検討を行っているという状況であります。
　　以上です。
○議長（小川益一郎君）　小川勝也さん。
○５番（小川勝也君）　次の質問に移る前に、この行革の大綱ができまして、町長のほうでつくっていただいて、行政のほうでつくっていただいて、2019年２月から大綱の取り組み期間、それから2022年３月までということで期間を切っていらっしゃいます。去年というか、ことしの予算化の中で新年度でというか、ことしで廃止したのがちょっと私さっと計算した中では7,707万円、それからサービス充実で、項目は全然違っているかもしれませんけど、細かい点は違っているかもしれないけど、サービス充実で6,967万円。先ほど長谷川議員が西脇町長、１年間で何点だというようなお話しいただきましたけど、私見た感じでは、この数字見る感じでは80点ぐらいはつけられるかなというふうに私思っています。ただ、もう期間も切ってあることですし、今の車というか、交通体系の見直しも含めてなかなか時間かかったり、難しかったり、もう本当ににっちもさっちもいかない内容もいっぱいあると思うんですけど、ぜひこの期間をうたっているわけなんで、検証する期間ももちろん必要だと思うんで、早急に行政の方というか、窓口になっている方、職員の方、外部の方含めて知恵を出していただいて、改善の方向に進めていただければと思います。
　　２点目の質問に移ります。２項目めの質問に移ります。町としての地域対応ということで表現していますけど、要するにいろんな地域で新しいアパートできたり、学校の生徒入っていただいているとこもありますし、いろんな地域が世帯数が相当変わっています。ということは小さい集落ですと、はっきり言って１桁の集落もありますし、世帯数のとこもありますし、大きなとこは1,000近くの集落もあります。そんな中で区長はもちろん１人だし、いろんな形で動いていただいているんですけど、区長、名前は一緒なんですけど、やっていることが全然違うし、やっている人も何か意識づけもちょっと違うんで、やっぱり町のほうである程度サポートしてやらないとなかなか前に進まなかったりしているかなというふうに私見ておるんですけど、特に新しいアパートとか新築住宅の方はなかなか顔も見たこともない。どこかの都市と一緒ですけど、顔も見たことないところに回覧板回しているとか、配りものしていても全然応答がないというのが現実だと思うんですけど、その辺で区長だけかちょっとわからないですけど、町のほうに何か要請とか、そういうのは現実に来ているもんでしょうか。その辺はどうでしょうか。
○議長（小川益一郎君）　町長。
○町長（西脇道夫君）　小川勝也議員のご質問にお答えします。
　　確かに聖籠町、新しい方が転入してきておりますので、そういう意味でその新しく入った方々と旧来からおられる方々の交流といいますか、その辺がスムーズにいっているところ、もしくはなかなかうまくいかないところあろうかと思います。ただ、そのことについて行政のほうに区長が直接何か相談云々というのは私のほうでは把握しておりませんし、もし担当課長のほうで何かそういう相談事があったかどうかというのがあれば後で答弁させたいと思います。ただ、行政、聖籠町小さい町ですが、とはいえ、それぞれの行政のやり方というのはやっぱり行政、行政で違いがありますので、そこのところに一律な形で町が入っていくというのはどうかなというふうに思っています。ご相談等があれば支援という形で町は相談に乗りますが、あくまで集落行政につきましては区長を中心に集落の皆さんがいろんなやり方をやっていく。長年そういう形で進んできたわけですから、そこはそこでそれぞれの集落での伝統・風習というのは重んじられるべきだろうというふうに考えておりますので、繰り返しですが、町のほうに要請があれば町はご相談にも乗るし、対応もしますが、あえてこちらのほうから一方的に介入するというような形は避けるべきではないかなというふうに考えております。
　　以上です。
○議長（小川益一郎君）　総務課長。
○総務課長（髙橋　淳君）　小川議員の質問にお答えします。
　　転入者に対しましてのご相談・ご要望などは区長からいただいておりません。
　　以上です。
○議長（小川益一郎君）　小川勝也さん。
○５番（小川勝也君）　今総務課長が答弁されたんで、担当課はもちろん総務課だというふうに思います。
　　ちょっと１点だけ関連して質問したいんですけど、転入者に対しての転入した時点での町の状況なりを説明する資料を出しているとかというのもお聞きしたんですけど、具体的にはどういった内容で、転入者に町の中に入っていただく上においてこういった状況だというのを説明する機会とか、そういうシステムになっているんでしょうか。その辺はいかがでしょうか。
○議長（小川益一郎君）　総務課長。
○総務課長（髙橋　淳君）　転入者の皆様に対しましては、まず入り口の時点で、町民課でございますが、そちらで区長の住所とお名前をお伝えして、ご挨拶行ってくださいと。それとあわせまして、町の要覧と町の各種制度をまとめた冊子がございますが、そちらのほうと、あと観光パンフレットなどを同封したものを配付させていただいております。
　　以上です。
○議長（小川益一郎君）　小川勝也さん。
○５番（小川勝也君）　今転入者ということで、ちょっと一概に言えなかったんですけど、ちょっと念のためにお聞きしたいんですが、アパートの方に対してもそういうふうにもちろんされているんでしょうか。
○議長（小川益一郎君）　総務課長。
○総務課長（髙橋　淳君）　小川議員の質問にお答えします。
　　アパートの方も転入した時点で町民課でそのような対応をさせていただいております。
　　以上です。
○議長（小川益一郎君）　小川勝也さん。
○５番（小川勝也君）　今お聞きして大体わかったし、大体想像していたんですけど、そうするとその都度、例えばどこかの区長はアパートが例えば10棟入れば、10人の方にその辺の打ち合わせみたいなのは現実にはしているんでしょうか。その辺はそこまではわかんないですか。
○議長（小川益一郎君）　総務課長。
○総務課長（髙橋　淳君）　小川議員の質問にお答えします。
　　町のほうでそちらのほうまでは把握いたしておりません。
　　以上です。
○議長（小川益一郎君）　町民課長。
○町民課長（松井　博君）　うちのほうではまず転入者ございますと、まずうちのほうで区長に毎月入った方の誰が来ました等報告します。この方が入ってきましたので、よろしくお願いしますということで、転入者に対してはまた来たときにこの方区長ですので、ご挨拶よろしくお願いしますということで一言申し添えています。
　　以上でございます。
○議長（小川益一郎君）　小川勝也さん。
○５番（小川勝也君）　今その辺もある区長からは聞いていました。ということは、やっぱり結構仕事量ということじゃないですけど、区長によってはちょっと大変だなと思っている人もいるし、当たり前にやっている人もいるというのも現実にあります。
　　それから、ちょっとこの件について最後になりますけど、ちょっとこれは質問というか、ちょっと確認したいんですけど、地域によっては外人の方が結構今入っているんですけど、入っているというか、来ていただいているんですけど、そういった方に対しての説明というのは当たり前に言葉が通じる方もいるし、通じない方もいるんですけど、その辺についても同じような対応しているんでしょうか。もう一回教えてください。
○議長（小川益一郎君）　小川さんにお願いしますけども、１つの質問に対して３問までということになっていますので、３問をオーバーしないように、３問内で質問をまとめてください。
　　町民課長。
○町民課長（松井　博君）　小川議員の質問にお答えします。
　　最近小川議員おっしゃったとおり外国人の方も多く転入されてまいります。必ず日本語が通じる方が来ておりますので、うちのほうで助かっていますけども、同じように説明させていただいております。
　　以上でございます。
○議長（小川益一郎君）　小川勝也さん。
○５番（小川勝也君）　ちょっと全体的にやっちゃったもんで、３問じゃなくて４問になりまして、申しわけありません。要するに私が申し上げたいのは、各地域で個人個人というか、区長は区長でいろんな対応して、一生懸命やっていらっしゃる方ばかりなんですけど、なかなか声上げらんない人もいるんで、ぜひ区長会とかそういったところでそういった要望がないか毎回聞いていらっしゃると思うんですけど、その辺もう一回誘導していただければなというふうに私は思います。私のほうで承ればそれなりに、また、それこそ先ほど長谷川さんの木が生い茂っているのをちゃんとつないでいるかと言われて、つないでいると言ったように、私もつなぐようにしますんで、その辺丁寧に対応していただければなというふうに、これはちょっと要望になりますけど、お願いします。
　　最後になります。最後の造成の関係の質問させていただきます。今町長のほうから大規模宅地がなぜとまったのかについてはメモし切れないぐらいの内容、すごくいっぱいの内容聞きました。ということは、ちょっと数は忘れましたけど、90区画ぐらいなのがとまってしまったということなんです。そうすると、これもちょっと前の資料で申しわけないんですけど、第４次総合計画における住宅地造成面積の目標が1.8ヘクタールから8.2ヘクタールまでとか平成28年から平成32年の計画の中に入っているんですけど、これはちょっと難しくなったんでしょうか。その辺わかったら教えてください。
○議長（小川益一郎君）　町長。
○町長（西脇道夫君）　小川勝也議員のご質問にお答えします。
　　今ほど申し上げたとおり文化会館前の土地ですが、これも組み込まれていたと思いますので、これが残念ながら今中止といいますか、休止状態になりましたので、その分の面積については当然、未達成という形になるということになります。
　　以上です。
○議長（小川益一郎君）　小川勝也さん。
○５番（小川勝也君）　私２番目に書いたというか、書かせてもらった今後予想される造成地域と規模はということで表現していましたけど、それで先ほど町長のほうから５件の相談は来ているけど、まだ申請の要件の中の雨水の処理とかそういった問題があって、具体化まではしていないという状況だということをお聞きしたんですけど、そのような内容なんでしょうか。それとも、もうある程度すぐにも始められるのもあるんでしょうか。その辺もう一回教えてください。
○議長（小川益一郎君）　町長。
○町長（西脇道夫君）　小川勝也議員のご質問にお答えします。
　　先ほど申し上げたとおり現時点で早い段階で申請をしたいというご相談は受けておりますが、先ほど申し上げたとおりその中身、要は地権者等の話は大分進んでいるようでありますが、問題はじゃその土地の排水計画がきちんとできているのかどうか、そういったことをこちらのほうも相談受けた場合に確認するんですが、まだそういった排水計画も正式には考え方として出てきておらないというのが実態としてあります。そうしますと、正式な話としては町もまだ受け取れないということになりますので、要は正式に受け取る前の前段の相談といいますか、そんな状況のところで今動いているというふうにご理解いただければと思います。
　　以上です。
○議長（小川益一郎君）　小川勝也さん。
○５番（小川勝也君）　平成29年２月28日から登記簿の地目が宅地の土地とか、宅地並み課税のものとか、雑種地とか、擁壁が必要ないものとか、そういったところは住宅にできる範囲が広がったということで都市計画審議会等でも私も承っています。それで、私山倉地区なんですけど、山倉地区なんか見ると結構造成進んでいて、もう建物建っているところもいっぱいあるんですけど、そういった対応で、でも今住宅建てる人は聖籠町はやっぱり教育の町だというふうにとっていただいているのもあるし、利便性もあるんで、どんどん建てていただいています。そういうことを考えると、この５件ですか、５件の相談の方も場所もというか、ある程度方向進めば宅地として活用する方向にどんどん進むかなというふうに思います。それで、今なおまたちょっと正式名は忘れましたというか、聞き漏らしましたけど、文化会館前の宅地開発が中止じゃないんだかもしれないんですけど、とまっているわけなんで、その分を考えると進めていただきたいなというふうに私個人的に思うんですけど、その辺の何か意気込みというか、そういうふうな考えは町としてはあるんでしょうか。それとも、様子を見ているというか、業者のほうの動きを見ているんでしょうか。その辺ちょっともう一回教えてください。
○議長（小川益一郎君）　町長。
○町長（西脇道夫君）　小川勝也議員のご質問にお答えします。
　　先ほど来申し上げている休止になった正庵地区については、町としても非常に残念だなというふうに思っています。その間文化財の調査等、町もかなり協力した上でここまで進んできた事業ですので、できればそのまま継続してほしかったというのが町の思いであります。ただ、先ほど申し上げたとおり地権者との同意がなければこれはいかんともしがたいので、やむなしというふうに町も了承したということであります。
　　それから、それ以外のところで今排水等の問題でなかなか先に進まないという話を申し上げましたが、これらにつきましても町は決して難しい問題を上げているとか、そういうことではなくて、ここは全て調整区域ですから、大規模開発でありますんで、地区計画という問題がございます。したがって、県の許可が要ると。県の許可申請するに当たっては、当然、書類等全て整えた上でやらなきゃいけない。そのための前段として、まず町としてそういったことがきちんとできないと先に進みませんよということを、話を申し上げているんで、町としては逆に言えばもっと早い段階で町が課題として申し上げている点について速やかに提示いただければ、町は幾らでもそれは応じていくということになります。ただ、事業者のほうも例えば排水計画はどうですかといっても、恐らくそう簡単に出せるものではないということで、そういったところにどうしても時間がかかって少しずつ延び延びになっていくというのが実態であります。それと、先ほど小川勝也議員が申し上げた１軒１軒の宅地、いわゆる分家住宅に近いものですが、こういったものの緩和、これはもう緩和されていますので、それは申請も容易になっておりますので、それは十分対応ができているものと考えておりますんで、そのことと宅地造成という地区計画をして、県の許可を得て動くというのは全く別な部分になるということがあるということはご理解いただければと思います。
　　以上です。
○議長（小川益一郎君）　小川勝也さん。
○５番（小川勝也君）　町長の説明でちょっともやもやしていたのが大体わかりました。当然、町長の説明のとおりの内容だと思います。聖籠町は、私も経験上それなりの土地であればもうすぐ売れるかなというふうに私は思います。どんどん宅地化していくしか、町としてはすごくいい条件のとこだと思うんで、それによって建物も建ちますし、仕事もふえますし、通勤の方もふえますし、子供もふえますし、移住者もふえるんで、よりよい町に、図書館もありますし、そういった意味でいい町になるかなというふうに私も思いますんで、そのままその内容で西脇町長のほうでもぜひ頑張っていただければと思います。
　　全体的に今西脇町長のほうから、いい方向には進んでいるんですけど、どっちにしても私が一番最後にちょっと申し上げたいのは、公約実現に向けて全てにおいてスピード感を持って、またあと３年間頑張ってほしいというふうに思います。
　　以上です。質問これで終わります。
○議長（小川益一郎君）　５番、小川勝也さんの一般質問を終わります。
　　須貝さん。
○12番（須貝龍夫君）　今ほど小川勝也さんの一般質問中に議長から３回まで質問だということで発言がありましたけども、議案の審議で１人３問までは、３回はできるという、議案に対しての質問３回は議会の議員の皆さんの申し合わせ。一般質問では３回以上はできると、60分以内であれば大丈夫だというふうに私は思っておりますけども、議長の判断はそれでいいんでしょうか。
○議長（小川益一郎君）　今須貝さんから３回以上できるというお話でありますが、議員必携等によれば１回の質問について３回まで質問を許すと、こういうことになっているわけですが、今小川勝也さんのお話は区長等の質問について同じことを何回か繰り返し尋ねておりましたので、私は３回にまとめてお願いしたいと、こういうふうにお願いしたわけでありますが、特段これについて問題があるというふうに私は考えていないんですが、もう一度お聞きしたいと思います。
　　須貝議員。
○12番（須貝龍夫君）　議場で一般質問60分が議員に与えられた時間、議案として出てくるものに関しては１項目に対して１人３問までという先ほど発言をいたしましたが、そういう申し合わせでございます。３回までという制限は取り消していただきたい、一般質問の中での。
○議長（小川益一郎君）　わかりました。私のほうでもう一遍精査してみます。ただ、１人の人が同じ問題を一般質問でずっとじゃ繰り返して続けていいかという問題にもつながりますので、これはもう少し私のほうで事務局とちょっと検討させていただきます。
　　須貝さん。
○12番（須貝龍夫君）　全員協議会で再度確認していただきたいと思います。
　　以上です。
○議長（小川益一郎君）　わかりました。じゃ、皆さんのご意見をお聞きします。
　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　
○議長（小川益一郎君）　それでは、次、10番、宮澤光子さんの一般質問を許可します。
　　宮澤光子さん。
　　　　　　　　　　　　　　　〔10番　宮澤光子君登壇〕
○10番（宮澤光子君）　それでは、通告に基づきまして、１、町の文化財について、２、町の社会教育施設について、３、教育についてを一般質問させていただきます。
　　初めに、町の文化財について町長に質問します。町の文化財である絆己楼の骨格をなす蔵書についてお考えをお聞きします。ことし２月１日、聖籠町諏訪山の旧名主、大野家の蔵書目録が完成したことが新潟日報に掲載されました。大野家については、個人のお宅ではありますが、江戸末期から明治まで私塾絆己楼を開いていました。明治17年に絆己楼が閉鎖されるまで約3,000人の塾生が学び、学んだことを軸にさまざまな分野で活躍をし、名を残した人を輩出した塾だったようです。聖籠町は、この絆己楼と大野家の表門を町の文化財としています。大野家の蔵書については、私も閲覧させていただきました。整然と書庫に保管されています。蔵書目録をつくる作業の中で整理をされたせいか、整然と並ぶ蔵書に、この蔵書をどれだけの人が学びの糧にしたのかと思うと感じ入るものがたくさんありました。絆己楼には武士だけでなく、庶民も通っていたと見られるということですが、書庫の中にある漢籍、国書約1,900点は歴史研究者から見たら宝の山のように感じるのではないかと思います。新聞の中で蔵書目録を編集した元日大法学部教授、高橋良政さんは、「県内では、ほかにない本もあるが、それ以上にこれだけの本が１つの家にあるのが珍しい」とコメントされています。ちなみに、７月30日の新潟日報にも絆己楼の記事が掲載されました。掲載内容は、新発田市で博物館、美術館の設立を目指す市民グループ、しばたミュージアム設立推進市民会議のメンバー約20人が絆己楼の保存調査を行ったということでした。短い間に絆己楼の記事が掲載されるのは大変珍しいことだったと思います。２月、７月と２回掲載された記事の中で、絆己楼を管理している大野家の子孫から、「個人管理では限界がある、書庫に保管されている蔵書も文化財にしてもらい、公のところで保存してほしい」というコメントが２回とも載せられていました。大野家の蔵書について、個人の所有財産であることは十分に承知しています。しかし、個人所有という枠を超えて、貴重な歴史資料であることは明白です。絆己楼を町の文化財としている観点から、絆己楼の骨格をなす蔵書を町長はどのように考えているか改めて質問します。
　　次に、社会教育施設と教育について教育長に質問します。初めに、社会教育施設についてお聞きします。平成11年10月、聖籠町蓮のギャラリーが設置されました。その後平成20年３月、聖籠町歴史資料展示館いにしえが設置されました。どちらの施設とも住民のほうから町に寄贈されたものを改修したり、新たに施設を建てたりして町民の利用を図ってきました。しかし、年数がたつにつれて、どちらの施設も利用する町民は限定されてきたのではないかと思いますが、実態はどのような状況になっているのでしょうか。お聞きします。
　　現在聖籠町手数料、使用料等調査審議委員会の中で蓮のギャラリーと隣接している蓮の創作工房の２つの施設の使用料の見直しを議論しているのは承知していますが、蓮のギャラリー、歴史資料展示館いにしえの両施設の管理・運営のあり方を根本的にどうすべきであるかを考える時期になったのではないかと思います。教育委員会はどう考えているのか改めてお聞きします。
　　次に、教育についてお聞きします。今町の小・中学校の現場で子供たちのコミュニケーション能力の向上について具体的にどのような取り組みをされているのか改めてお聞きします。平成27年に学習指導要領の一部改正が行われ、その中で道徳の教科化が示されました。その教科化の準備期間を経て、道徳の教科化は小学校では平成30年度から全面実施、中学校では平成31年度から全面実施となっています。道徳の教科化については、過去に何度か道徳の授業の取り組みについて一般質問で当時の教育長と議論させていただきました。当時は教科化することは、道徳の授業時間を確保することでほかの教科の授業時間をどうするのか、成績評価をどうするのか、現場としてはまずそれが優先順位だったような気がしました。道徳が教科化された理由は、大きく分けると２つあると書かれていた記事をネットで見つけました。１つは、子供たちの心の成長に対する危機感、もう一つは昔からある道徳授業が形骸化していることを改めることだということでした。平成29年３月に学習指導要領の全面改訂が行われましたが、その中では教師が一方的に教えるのではなく、子供たち一人一人が主体的、対話的で深い学びをするいわゆるアクティブ・ラーニングがキーワードになっています。
　　さて、今回通告書に書きました哲学対話、子ども哲学がさまざまな形で注目を浴びているようです。昨年11月21日の新潟日報に、東京都文京区にあるお茶の水女子大附属小学校における平成27年度に３年生以上で始まった新教科、哲学の授業の記事が掲載されました。道徳の時間全てを充てて、年間55時間を確保したと書かれていました。近年、新潟大学人文学部の阿部ふく子研究室においても、哲学対話の普及に力を入れているようです。最近では９月15日の日曜日に行われる新潟大学の五十嵐キャンパス内を会場に、中学生と高校生を対象にした中高生の哲学対話の参加募集のチラシを見たばかりです。
　　改めて質問ですが、哲学対話、子ども哲学について、学校の現場のみならず、社会教育の講座などでも取り入れることで世代間を超えたコミュニケーション能力の向上が図れるのではないかと思いますが、教育長のお考えをお聞かせください。
　　以上で総括質問を終わります。
○議長（小川益一郎君）　町長。
○町長（西脇道夫君）　宮澤光子議員のご質問にお答えいたします。
　　初めに、大野家の蔵書を町としてどのように考えているかというご質問でありますが、大野家では元日本大学教授や新潟大学などの協力を得て、平成22年３月に書籍の整理と目録の作成が開始され、平成30年８月に完成しておりますが、町にも10冊寄贈いただき、現在図書館で閲覧可能となっております。大野家は、幕末に主に朱子学を教える私塾としての絆己楼を運営したことから、その蔵書は漢籍を中心に約1,900点にも及ぶ充実したものとなっております。また、蔵書以外にも伊藤博文や大隈重信、山岡鉄舟などといった著名人の書簡が残されており、貴重な資料となっておりますが、書簡を初めとした古文書につきましては平成17年の町史編さん時には町や元町史編さん委員が整理のお手伝いをいたしております。町としましては、現在文化財に指定しております絆己楼、大野家表門だけではなく、蔵書や書簡につきましても町の貴重な財産と認識しており、歴史財産として町に残したい旨の意向を大野家に伝え、おおむね同意をいただいておる状況であります。
　　なお、蔵書や書簡の文化財的価値や今後の取り扱いにつきましては、文化財調査審議委員会の意見を聞きながら、教育委員会のほうで検討していきたいと考えております。前もってこのようなことで大野家にも当然、伝えてありますので、新聞報道等で出ましたが、町としては大野家のほうも町の考え方に沿いたいという回答いただいておりますので、その方向で今後検討していきたいというふうに考えております。
　　以上です。
○議長（小川益一郎君）　教育長。
○教育長（近藤　朗君）　宮澤議員のご質問にお答えいたします。
　　初めに、聖籠町蓮のギャラリー、聖籠町歴史資料展示館いにしえの今後の管理・運営のあり方をどうすべきかというご質問でありますが、まず蓮のギャラリーについてでありますけれども、平成30年度は160件の利用があり、延べ1,183人の方からご利用いただいております。しかし、宮澤議員ご指摘のとおり町の工芸サークルの活動拠点になっている工房部分の利用が147件、888人と大半を占め、定期利用団体の利用に限られている状況でございます。また、歴史資料展示館いにしえについてでありますが、平成30年度は聖籠中学校の生徒や良寛愛好家が見学したほかは集落行事のみの利用となっている現状でございます。
　　この２つの施設に対する今後のあり方でございますけれども、まず蓮のギャラリーのほうでございますが、ギャラリー部分の利用促進も含めていろいろな方々から蓮のギャラリーをご利用いただけるよう、これは周知をまずしていかなければならないんだろうというふうに考えているところであります。どのような周知方法があるのか、また、活用の不便さがあるようであれば何を改善すればよいのか、この辺について担当課のほうでまた工夫に努めてまいりたいと考えております。
　　もう一方のいにしえのほうでございますが、良寛ゆかりの寺を記念して建設された歴史記念館としての施設ではありますが、貴重な施設であることから、今後はやはりより多くの方から見学していただきたいと思っております。展示物などの配置の仕方であるとか、展示内容であるとかも含めてどのように周知を広めていくか、そこが課題であると思っておりますので、その辺に取り組んでいきたいと思っております。
　　次に、聖籠町の小・中学校においてもさまざまな形で子供たちのコミュニケーション能力の向上を試みていると思うが、具体的にどのような取り組みをしているかというご質問でありますが、新学習指導要領で求められている主体的、対話的で深い学びを実現する手法の一つとして、宮澤議員ご指摘の哲学対話、子ども哲学が注目されていることは認識しております。これまでも各学校では児童・生徒のコミュニケーション能力を高めるために、授業や日常生活の中でさまざまな取り組みを行っており、例えば小学校では授業の中での相互評価を取り入れたり、また、よくできたところやすぐれているところを互いに伝え合ったり、ホワイトボードを介して互いの意見を交流したりなど、また、協力して教え合いながら学びを深めていく学習法を取り入れたりしております。中学校では授業でペア活動やグループ活動、クラス発表などの場を設け、生徒同士が積極的に意見交換できるように促すとともに、朝学習において日直当番が気になるニュースや目当てを発表したり、終学活では１日の生活を振り返ってスピーチをする時間をつくったりしております。しかし、これらの取り組みは一部の教員による実践にとどまっている状況も見られることから、効果のある学習法を全校体制で取り入れてもらうことが課題であると思います。そこで、町教育委員会では夏休みに小・中学校の教職員全員を対象としてファシリテーションの手法を学ぶ研修会を開催いたしました。ファシリテーションは、話し合いを見える化することで集団による問題解決やアイデアの創造を促進していく効果がありますので、２学期以降の授業で積極的にこの手法が活用され、子供たちがコミュニケーションを図りながら学び合う力を高めていくことを期待しているところであります。
　　以上で宮澤議員への答弁を終わります。
○議長（小川益一郎君）　宮澤光子さん。
○10番（宮澤光子君）　では、大野家の蔵書について一問一答をさせてください。
　　今町長からご答弁いただいた中で、大野家の蔵書は将来的に町としても文化財の価値を認めているというようなお話で、それで大野家の方々にも話は通じているというふうに私はとったんですが、私の聞いているのと全然違うんです。それは、どなたかにまた言われたのか、何年ごろ言われたのかという、その時代背景もありますでしょうし、要は当主の方だった方が亡くなられているわけだから、その方を通してもう話が行っているのか。ただ、今管理をしている子孫の方はそういう町としての将来的に文化財として認めていますよと、そういうことがないから、新聞でのコメントにつながっているんです、実を言うと。そういうふうに私はとって、もう何回も確認はさせていただいて、今回ここに出させてもらいますねというのは確認をして出しているんですが、いま一度お聞きします。町長の答弁を聞くと、将来的に、今今ではないけれども、この蔵書はもうきちんと整理されて目録もできて、それなりに歴史研究者が来ればすぐにでも見られるような状態にはなっているんです。なので、そういうことも全部ひっくるめて町として文化財として将来的に認めますと、保存もしっかりと考えますというふうにとってよろしいんですか。お願いいたします。
○議長（小川益一郎君）　町長。
○町長（西脇道夫君）　宮澤光子議員のご質問にお答えします。
　　大野家のほうにまだ私が直接この蔵書についてお話ししたわけではありませんので、担当課長を介して町としてはぜひご支援申し上げたい、その旨伝えてほしい、できるものであれば町での保管等についてお考えいただけないかということを伝えるようにというふうに指示をして、担当課長が向こうに伝えたところ、町の意向に沿うような形で考えていますよという回答をいただいたということであります。この辺については多分時間差もしくは私が直接お会いしておりませんので、ずれがあると悪いので、直接やりとりした担当課長のほうから日時等含めて答弁のほう改めてさせますので、よろしくお願いします。
○議長（小川益一郎君）　社会教育課長。
○社会教育課長（渡辺佳津志君）　宮澤議員のご質問にお答えいたします。
　　従前から担当レベルで町に残ればいいなという意向は聞いておりましたが、２回目の新聞直後にやはりこれは何か流出のおそれがあるような表現でしたので、ご当人、私じかにお会いして、意向を伝えました。町に残したいと、ただどういう方法で残すか、町で保管するのか、そういった細かいところまでの合意に至ったわけではありませんが、やはり大野ご当主としても町に残れば一番いいと。私どもも町長の意向として町の貴重な財産だと。ただ、文化財としてどうかという話になりますと、これは権限自体が教育委員会、なおかつ文化財調査審議会の意見を聞きなさいということになっておりますので、当方としては文化財の俎上にのせる、国書、漢籍等、大野家文庫等含めて、文書も含めて文化財審議の俎上にのせる価値はあるものと事務局としては判断しておりますが、そこら辺の合意にまでは至っておりませんが、双方何らかの形で町に残したいと。ただ、今財源がどうで、あの場所に修復して残すのかとか、そういった細かい協議については至っておりませんが、おおむね町に残させていただきたいと、流出するような際があれば、情報があればいただきたいという形で私直接話をさせていただきましたし、今回ご質問がありましたので、再度電話ですけど、確認させていただきました。
　　以上であります。
○議長（小川益一郎君）　宮澤光子さん。
○10番（宮澤光子君）　実は私はきのうも確認はしたんですが、今課長のお話とはまたちょっと若干違っていまして、ただ町長と課長が今公のところでお話ししたということはそれなりにきちっとしたものが残るので、非常に喜ばれるかというふうに思います。一応話し合いの段階の初めのところについたというふうに。ただ、確認するのは蔵書全体的に町として守りたい、そういうことは１つのきちっとした約束事として残るということですよね。それは、とても今保存と管理をしている方にとっては非常に朗報だったというふうに思いますんで、ぜひとも具体的に一歩一歩進めていただきたいなというふうに思うんですが、その中で今教育委員会が文化財は所管だというようなお話でしたが、ちょっと調べてみたら文化庁で平成30年６月に文化財保護法及び地方教育行政の組織及び運営に関する法律の一部を改正する法律が成立、公布されたと。そこのところで法律ができることというのを書かれているんですが、都道府県は文化財について総合的な施策の大綱、市町村は地区計画を作成することができると。あと、文化財の所有者等が保存活用のため計画を作成することができると。これもできるあれなんですが、次に書いてあることが地方の文化財保護行政において、景観、まちづくりや観光等のほかの行政分野と総合的、一体的な取り組みを可能とするため、文化財は所管を教育委員会から地方公共団体の長へ移管することができることとするというのが改正内容に書かれているんです。私もこれは読み込んでいくとだんだんわからなくなってきたんですが、そこのところ町長、もうわかっていらっしゃいますか。それとも、この今私が読んだ中で教育委員会から長のほうにできるのか、それか文化財も計画ができることになるのかというようなことが今朗読させてもらいましたけど、どのように感じますか。お願いいたします。
○議長（小川益一郎君）　町長。
○町長（西脇道夫君）　宮澤光子議員のご質問にお答えします。
　　今議員がおっしゃった法改正について詳しく私自身も読み込んだことはございません。ただ、そういった面ではなくて、観光といった面でそのことを研修会等で聞いたことはございます。という意味で、長執行部といいますか、長部局で言えば文化財であると同時に観光資源としての活用という部分も大きく出ますので、そういった部分でその話を聞いたことがあるということで、それはそれとして利用価値といいますか、方法が出てくるんだろうなというふうに思っています。ただ、じゃ大野家のものが今そういう形を目指すのかどうかというのはまだまだ先の話かなというふうに思っています。ただ、可能性としては十分あるのかなと。つまりかつて絆己楼が開館をしていたときに少なからずの方が見学に行っていたという事実がありますので、そこに蔵書がある。かつての歴史上の人物の書簡もあるということになれば、そういった価値は大きいのかなというふうには考えております。ただ、これもまだまだこれから相手様とのお話の中での話かなというふうに考えております。
　　以上です。
○議長（小川益一郎君）　宮澤光子さん。
○10番（宮澤光子君）　ぜひとも絆己楼のみならず、書庫を見てきてください。それこそ私も１冊いただきましたが、目録のとおりに本当に整然ときちんと、資料を調べたい方にとっては本当に宝の山だというふうに、私は見てもちょっとよくわからないのですが、ただ書庫を増築し、あと棚などもきちんと保管ができるようにもされているし、大野家としては個人のものとしてすごく大事にされているんだなというのはすごくよくわかるので、今こうして表に出させていただきましたが、町長も担当課もお約束をいただいたということは、しっかりとよい方向に行くように、町長もぜひ見て、今の保管、管理をされている方とちょっとお話をしていただければ大変にありがたいなというふうに思いますので、よろしくお願いいたします。
　　では、次の一問一答に行かせてください。蓮のギャラリーとそれの隣にある蓮の創作工房なんですが、今教育長から年間どのくらいとか、延べ何人とかという報告は受けました。蓮のギャラリーについては、土蔵を所有者からいただいて、かなり手を入れてギャラリーとして仕立てたものです。当初はかなりいろいろなものに使わせて、私自身も読み聞かせの場にも使わせていただきました、実を言うと。なので、いろんな意味で使わせてはいただいたんですが、世がいろいろ時代が変わり、違うところに足を運ぶ方もいらっしゃると。使い勝手が悪いわけではないのかなと思いながらもいたんですが、今のお話を聞くと、また利用促進を含めて周知徹底というお話でしたが、一番使いにくかったのは蓮のギャラリーを例えば作品展なんかするときに作家のものが売れないんです。要はこの作品がとても気に入ったなと、例えばこの絵画が欲しいとかといっても、それは公のものだから、売り買いはできない。この展示会が終わった後に要は個人個人でやってくださいというようなお話がずっとあって、だんだん、だんだん作品の発表というものではなくなって、あとはいろんな芸能の歌を歌ったり、そういうような人がずっと使っていたという現状があるんですが、１つ提案です。今使用料のところで資料なんかいただいていますが、年間経費で151万6,523円という試算が出ているんですけれども、それをあえてもう民間委託じゃないけれども、公のものを離れて、どなたかにもう管理とか、そういうようなことは所管としては、教育委員会としては考えられないのか。言い方悪いですが、売ってしまうというのも変なあれですけれども、町の社会教育課がもう手を放してしまうというような考えはないものでしょうか。お願いいたします。
○議長（小川益一郎君）　教育長。
○教育長（近藤　朗君）　宮澤議員のご質問にお答えいたします。
　　ギャラリーのほうで展示した絵画が販売することができないというようなことについては不勉強で、きょう初めて知りました。作品を展示する目的として作家の人の気持ちを考えたときに、自分の作品、魂のこもった作品がいろいろなところに広まっていくということは、作家にとって最もうれしいことだと私は思っております。その自分の魂のこもった作品が広まるために展示をして、認めてくれた人がそこで持ち帰って家で飾ると。そのようなサイクルができないという状況は、やはり作家にとっては魅力のない展示場と考えてしまう可能性が高いんだと思います。どのようにするとそれが解消できるのかということについてはまたいろいろ確認をしなければわかりませんけれども、宮澤議員おっしゃる民間委託というような手法も当然、その改善の方途の中には入ってくる項目かなと思います。ただ、この蓮のギャラリーが建てられた、整備されたいきさつについてももうちょっと私自身勉強させていただかないと、民間という方法にすぐ走っていいものなのかどうか、そこをよくよく確認をしながら検討していく必要があるのではないかなと思っております。
　　以上です。
○議長（小川益一郎君）　宮澤光子さん。
○10番（宮澤光子君）　いきさつは、もうここにいらっしゃる町長初め幹部の方々はわかっていらっしゃるかと思いますが、蓮野多目的運動場が建つときに、地権者としてはこれを一緒に、土地は売るけれども、この土蔵をしっかりと町として保存してもらいたいというようなことだったように私は聞いています。なので、せっかくいただいた土蔵を今それこそ、当時いろんなところで土蔵を改築してカフェにしたり、そういうようなときだったような気が、今もきっとあると思いますけれども、なので町としてはギャラリーとして開館したと。そこに工房の施設もまた新築はしたわけなんですが、工房とギャラリーはまた別個の話になっているような気がするんですが、工房を使っている方々は本当にもうずっと同じ方々が使われていると思うんですが、そういう方々にそれこそ委託、きっと鍵も渡していると思います。通年使っているわけだから、そんな気がするんですが、そういう方々に運営やら何やらを任せることはできないものなのか、そこのとこいま一度お願いいたします。
○議長（小川益一郎君）　教育長。
○教育長（近藤　朗君）　宮澤議員のご質問にお答えいたします。
　　工房のほうを使用している工芸サークルの方々、使用頻度が高いということなんですが、鍵のほうは社会教育課のほうで管理をしているということでございますので、その鍵をその方々に預けるというようなことに踏み切るかどうか、鍵を預かるというのは結構な責任と負担感を与えてしまうことになりますので、その辺がいいものなのかどうかということもひとつ考えていかなければならないと思っておりますし、また、土蔵の使い方についてはいろいろな会津のほうであったりとか、いろんなところでも蔵としての活用が工夫されていたりとかいうところもございますので、そういうところもまた参考にしながらどういう環境が整うと使用頻度が高まるのか、その辺もあわせて今後検討していくこととさせていただきたいと思います。
　　以上です。
○議長（小川益一郎君）　宮澤光子さん。
○10番（宮澤光子君）　今回は本当に問題提起をさせていただいています。蓮のギャラリーも工房のほうも担当課として決してなおざりにしていたわけではなかったでしょうし、これからどうしたらいいかというのは考えていらっしゃることと思いますけれども、ぜひともいい形で、民間委託も含めて考えていただければありがたいなと思います。
　　いにしえのほうなんですが、いにしえのほうはもう使用料は取らないんですよね。要は使う方はどうぞ使ってくださいというような形だというふうにとっていますが、あそこは土地を町に寄贈されて、そこに建物を建てたと。そこにそれこそ埋蔵品とかが出たときに出たものを、私が最初見させていただいたのはそれがずっと展示棚のほうにかかっていたというふうに記憶しています。そこもいろんな使われ方はあるんですよというようなお話でした。ですが、やっぱり蓮潟にあるわけで、蓮潟集落の方々がやはり主に使っていらっしゃるのかなというふうに思うんです。だとしたら、これもちょっと乱暴なんですが、蓮潟集落のほうに町として寄贈じゃないけれども、そういうような形にして、そうすると社会教育課として管理・運営とかというのはもうお任せみたいな形になるのかなというふうに思うんですが、これも一つの乱暴な言い方ですが、どういうふうに考えていらっしゃるか。お願いいたします。
○議長（小川益一郎君）　教育長。
○教育長（近藤　朗君）　宮澤議員のご質問にお答えいたします。
　　使用頻度が最も高いその集落の方々のほうにお任せというお考えをお聞きいたしました。私は、その方法もあるとは思いますけれども、それよりもまずもって良寛に関する記念の跡だというようなことでございますので、それは新潟県にとっても大変貴重な施設であると私なんかは思っております。出雲崎町のほうとどのように連携できるのかなとか、いろいろ考えるところはございますけれども、その訪れた方々がやはり来てよかったと思えるような、そういう展示内容のものであるのか、展示方法なのか、その辺もちょっと確認をしながらいきたいなと思っております。大事なのはやはり先ほどの絆己楼の話もそうでしたが、残っているものというよりも、そこで培ってきた、育ててきた志といいますか、人々の考え、それがやはり最も貴重な文化財なんであろうと思っております。その辺大切にする部分を壊さないで、うまく運用できる方法がないかはまた今後検討させていただきたいと思います。
○議長（小川益一郎君）　宮澤光子さん。
○10番（宮澤光子君）　いにしえの場合は確かに展示物というか、そういうの私は何回か最初のころ行かせていただいたんですが、良寛様が訪れた、きっとここから見た景色は良寛様が見た景色なんだろうなという竹林の風景とか、そういうのはそうなんだろうなというふうに思っております。教育長と同じです。ですので、そこのところは今教育長がおっしゃったようにそこをうまく利用して、できるだけ聖籠町に良寛様の足跡があったんだよみたいなぐらいのものがあってもいいのかなと思いますが、今回選挙で回ってみますといにしえ全然わかりませんでした。周りが何かいろいろ新しいお家が建ったりなんかして、さてどこにあったかなというのがわからないような感じでした。看板やら何やらもきっとお金かかるから、なかなか大きいものはつくれないものだというのも承知していますが、なるべく蓮潟集落の方々の利便性を考えればあそこに集会所としてもあってもいいのかなというふうに思いますけれども、そこは今教育長がお話しされたような、また一歩踏み込んだような使い方ができればいいなと思いますので、これも１つ課題として担当課としてお願いしたいなというふうに思います。
　　次の一問一答で、子供たちのコミュニケーション能力のことについてちょっと一問一答させていただきます。哲学対話と子ども哲学なんですが、教育長の答弁の中でさまざまな形で各小学校でいろんな形で子供たちからコミュニケーションを引き出すような、そういう手法は日々、毎日の中でやられているんだろうなというふうに思いました。ただ、教育長がおっしゃったように、それが点であって、線としてつながっていなくて、線がまた面になっていないというような、そういうようなことを今答弁を聞いて思ったんですが、それは聖籠町の学校現場としての何かなんでしょうか。それとも、県内全体の何かそういうような学校現場の状況なんでしょうか。お願いいたします。
○議長（小川益一郎君）　教育長。
○教育長（近藤　朗君）　宮澤議員のご質問にお答えいたします。
　　聖籠町特有の状況ということではないと私は思っております。そういうことが点から線にならないのはなぜかということを考えていったときに、それは子供がその手法を使えるようになっていないからですと答えるのが私の基本的な姿勢です。したがって、授業の中でそういう手法を使ったものをやっていっても、子供たち自身がその手法で話し合おうよというようなことまで高まっていないと、それが線にならずに点で終わってしまうということでございます。したがいまして、夏休みにも教職員全員集めて、一つの手法ではありますが、哲学対話と似たような、大事にしているところは基本的には同じ手法ですけれども、その手法を皆で学んでいただいて実践していくことで、子供たちがどのクラスでもどの学年でもそれをやっていくんだというようなことで、線としてつながることが大切だと思っています。それは、新潟県、全国見てもそこが難しいところでございまして、それを聖籠町のほうで何とか一つの学びのスタイルとして確立させていきたいなというのが私の願いでございます。
　　以上です。
○議長（小川益一郎君）　宮澤光子さん。
○10番（宮澤光子君）　一括の質問のところでも新聞報道のことを言わせていただいたんですが、お茶の水女子大附属小学校の生き生きとした授業の風景が記事を読みながら読み取れるんです。それが東京というところで、いろんな刺激を持ちながら、それで親御さんもまた全然意識が違って、そういうところに通っている子たちと、また、うちの町でのんびりと育っている子たちが同じものができるかというのは、それは違うものなんだろうなというふうに思いますけれども、大人になったら同じ土俵で戦わなきゃいけないんです。ずっとずっと聖籠町のところにいる人もいるでしょう。でも、必ず東京やら、それこそ世界やら行かなきゃいけないわけで、早いうちにそういうコミュニケーション能力とか、自分から、みずから対話をするとか、それはすごい大事な力なんです。なので、それは授業にもつながっていくでしょう。きっと長い間の子供たちの成長の中にはいろんな意味で能力としていくんだろうなというふうに思うので、学校は学校として教育長がそうして先生たちをしっかりと指導したり、先生たちも自分たちでみずから考えてやっていただくのはとても大事なことなんですが、最初のころにちょっと質問のところに触れさせていただきましたが、社会教育課の講座やら、あと放課後学習クラブ、放課後児童クラブ、週末体験クラブ、そういうところと、あと学校支援地域本部、そういうところがいろんな核としてありますが、そういうところで哲学対話、子ども対話という手法を今新潟大学の人文学部のところでもかなり力入れている先生がいらっしゃるわけだから、そういう先生とタッグを組みながら、町として取り組むような、そういうようなお考え、どうでしょうか。
○議長（小川益一郎君）　教育長。
○教育長（近藤　朗君）　宮澤議員のご質問にお答えいたします。
　　社会教育のほうで行われている事業の中で、先日も下越の社会教育担当の方と町の委員の方と一緒に協議をする場がございまして、そこで用いられていたのがやはりこの対話形式のものでありました。ただ、大人の方であっても、その形式になれていないと、手法を使っても、なかなか深まらないという状況も見られたのは事実ですけれども、そのようなことで今は多くのところでそのような手法は取り入れられつつあります。また、実際担当している課のほうでどのような活用場面があるのかなどについては担当課長のほうから説明をさせます。
○議長（小川益一郎君）　社会教育課長。
○社会教育課長（渡辺佳津志君）　宮澤議員のご質問にお答えいたします。
　　ちょっと不勉強で申しわけないんですが、哲学対話、子ども哲学の部分はまだ不勉強な部分はございますが、地域支援活動に取り入れることが可能かどうかということですけれども、先ほど行政報告で町長から話がありました学校協働活動が今おっしゃられた週末体験事業、放課後子ども教室、こういったものの風通しをよくして一元的に、いい意味での一元的ですけども、展開ができないかということですので、学校の授業を補完するものとしてそういうものが社会教育対応できるものであれば検討させていただきたいと思います。
　　以上ございます。
○議長（小川益一郎君）　宮澤光子さん。
○10番（宮澤光子君）　私も先ほど町長からの行政報告のところの社会教育課としての報告のところで、地域交流棟でいろんなことをやっていると、いろんなそれこそおしゃべり会だとか何とかというようなこと書かれていましたが、そういうところで手法としてやるのも一つの手なのかなと思います。と言いながらも、やっぱり哲学対話って何なんだ、子ども哲学って何なんだと、そこからですよね。なので、そこをしっかりとレクチャーした人がしっかり軸としていない限り、対話といっても、ディベートじゃないけれども、人の意見を潰すような、そんなような話し合いになってしまいがちなんです、大人同士でやると。なので、そこのところを、その手法みたいなものはノウハウとして今学問的なところの系統の中にあるので、そういうところにちょっとお話を聞きに行くとか、１回でいいから、うちの町に来てもらえるかどうかというのはどのように考えたらよろしいでしょうか。実現できますでしょうか。どちらからでもいいんですが。
○議長（小川益一郎君）　教育長。
○教育長（近藤　朗君）　宮澤議員のご質問にお答えいたします。
　　たしか聖籠中学校が開校するとき、また、学校の森を構想するとき、このファシリテーション、哲学対話的なやりとりでしょうか。そんなようなことをされて全体像をつくっていったという経緯があることを私感じております。その当時お世話になったとき。そのことがやっぱり途絶えているんじゃないのかなと。町の文化として、せっかくいい話し合い、コミュニケーションの手法を取り入れてやっていたことが途絶えて、今またやろうよと言ったときに、ちょっとわかんないというような状況になってきているんだと思います。私は、この手法は回答のないところに向かっていくことを方向づけするためには最も適した方法だと思っておりますので、その手法についての学ぶ場が必要だというようなことも感じているところです。そのようなことについては取り入れられることを取り入れていきますけれども、まずもってその手法とは何なんだというところからやっぱり対応していかないといけないのかなと今思っているところであります。
　　以上です。
○議長（小川益一郎君）　宮澤光子さん。
○10番（宮澤光子君）　確かに中学校が新しくなるときに、さんざんさせられたというんですか、変な言い方ですが、話し合いになると必ずポストイットにいろんなことを書いて、ぴっぴぴっぴ張って、それを今度大洋紙でまとめてというような、そういう話し合いはさんざんさせられましたじゃなくて、させていただきました。ただ、あのポストイットでぽんぽんやるというのは、きっと幹部の方々もいろんなところで講習会でやられたことはあると思うんですが、どうもなじまない。哲学対話というのは、何となくまたそれが違う結論がない、でもみんなそれぞれどんな考えなのというのをしっかり一人一人が自分の思いを語れるという、そういうものだというふうにとって、もちろん記録はしなければいけないんでしょうが。なので、あのポストイットのその方式はちょっと私個人的には非常に苦痛でした。させてはいただきましたが。それでいいものができてきたというのももちろんわかります。わかりますが、どんなやり方であっても、人が集まって、何か誰かの言葉に左右されるのではなく、一人一人がしっかりと自分の考えが言える。それは、この町にとってとても大事だというふうに思います。町長が、行政だけがまちづくりではないです、町民が一緒になって頑張ってもらわなきゃいけないということが一つのあらわれだというふうに思うので、ぜひとも年度内でもいいですが、１回ぐらい学校支援地域本部のところとかで実現ができるとうれしいなというふうに、図書館でもいいです。図書館の講座なんかでもいいんですが、そういうような考えをいま一度、済みません。お願いいたします。
○議長（小川益一郎君）　教育長。
○教育長（近藤　朗君）　宮澤議員のご質問にお答えいたします。
　　やはりそのような自分の考えが否定されない環境で自分の今時点の思いを伝え合うという、そういうことがどれほど大切なことなのかということを考えたときに、そのような手法についてはぜひ広めていきたいと思っております。私自身もポストイットはちょっと苦手でございまして、あれがないファシリテーションであると最もいいだろうなと思っているところがございますが、それがどういう名前の手法になるかはまた別といたしまして、そのような話し合いができるような、そういうことを目指していきたいと考えております。
　　以上です。
○議長（小川益一郎君）　宮澤光子さん。
○10番（宮澤光子君）　大人がそれなりにきちんとしたものに触れることによって、それが子供にもきっと反映していくものだというふうに思っておりますので、ぜひとも一つのやり方として取り組んでいただきたいなというふうに思います。
　　これで一般質問を終わります。
○議長（小川益一郎君）　10番、宮澤光子さんの一般質問を終わります。
　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　
　　　　○散会の宣告
○議長（小川益一郎君）　以上で本日の日程は全部終了しました。
　　これをもちまして本日は散会します。
　　　　　　　　　　　　　　　散　会　（午後　２時４８分）