平成23年第1回聖籠町議会定例会会議録
平成23年第1回聖籠町議会定例会会議録(第4号)
会期第15日目
平成23年3月16日(水)午前9時30分開議
1.開議の宣告
1.議事日程
日程第 1 議案第26号 平成22年度聖籠町一般会計補正予算(第10号)
○出席議員(12名)
1番 高 松 守 雄 君 2番 小 林 政 榮 君
4番 宮 澤 光 子 君 5番 桜 井 怜 君
6番 五 十 嵐 利 栄 君 7番 加 藤 正 之 君
8番 中 村 恵 美 子 君 9番 小 川 益 一 郎 君
10番 田 宮 実 君 11番 手 島 八 郎 君
13番 堀 常 正 君 14番 須 貝 龍 夫 君
(副議長) (議長)
○欠席議員(2名)
3番 田 村 冨 美 男 君 12番 高 松 春 雄 君
○地方自治法第121条の規定により会議に出席した者の職氏名
町 長 渡 邊 廣 吉 君
副 町 長 加 藤 健 二 君
教 育 長 伊 藤 順 治 君
総 務 課 長 西 脇 道 夫 君
税 務 財政課長 宮 嶋 栄 君
納 税 対策室長 長 谷 川 進 一 君
町 民 課 長 二 宮 秀 男 君
保 健 福祉課長 瀬 高 英 輔 君
生 活 環境課長 安 達 行 法 君
産 業 観光課長 八 幡 裕 君
ふ る さ と 高 橋 民 男 君
整 備 課 長
上 下 水道課長 斎 藤 健 一 君
会 計 管 理 者 石 崎 昭 衛 君
学 校 教育課長 神 田 礼 輔 君
社 会 教育課長 堀 富 雄 君
農 業 委 員 会 八 幡 裕 君
事 務 局 長
○本会議に職務のため出席した者の職氏名
議 会 事務局長 肥 田 野 繁 晴
議 会 書 記 高 橋 一 裕
議 事 の 経 過
○開議の宣告
○議長(須貝龍夫君) ただいまから本日の会議を開きます。
諸般の報告を行います。3番、田村冨美男さん、12番、高松春雄さんから欠席届が出ていますので、報告します。
以上で諸般の報告を終わります。
○議事日程の報告
○議長(須貝龍夫君) 本日の議事日程は、お手元に配付のとおりです。
○議案第26号 平成22年度聖籠町一般会計補正予算(第10号)
○議長(須貝龍夫君) 日程第1、議案第26号 平成22年度聖籠町一般会計補正予算(第10号)を議題とします。
町長から提案理由の説明を求めます。
町長。
○町長(渡邊廣吉君) おはようございます。このたびの東北関東地域の大震災に伴う災害対応というふうなことで、議員各位には3月議会、予算審査特別委員会初め、きょうも総合計画調査特別委員会の審査が予定されていたわけでありますが、急遽対応補正予算ということで、議長並びに議員各位にお願いしたところ、ご配慮いただきまして、心からまずは冒頭感謝を申し上げます。ありがとうございます。
これまでの状況を踏まえて、議会に報告したとおり予算編成をさせていただきましたので、提案理由を申し上げ、なお現状について一部報告させていただいて、ご審議をいただきたいというふうに思います。
それでは、議案第26号 平成22年度聖籠町一般会計補正予算(第10号)について提案理由を申し上げます。既定の歳入歳出予算の総額に歳入歳出それぞれ1,400万円を追加し、歳入歳出予算の総額を歳入歳出それぞれ74億1,154万4,000円と定める補正予算であります。
主な補正は次のとおりであります。まず、引き当て財源でありますが、財政調整基金繰入金として1,399万8,000円。
歳出でありますが、東北関東大震災被災地支援物資、この表現につきましては、県ご当局におかれましては東北地方太平洋地震という位置づけをしております。また、NHKでは東北関東大震災、また新潟日報では東日本大震災という表現を使って、まだこれがそれぞれの使い分けが統一されておりませんので、とりあえず本来であれば、新潟県のほうの対策本部の東北地方太平洋沖地震という形での表現がいいのかもわかりませんが、きのうの時点で調整した中では、わかりやすい報道の命名として、NHKが東北関東大震災というのを使っているもんですから、説明資料でございますので、そのような形で統一させてもらいましたので、ご了承いただきたいと思います。これが100万円。それから、救援用の食糧費200万円、それから義援金につきましては500万円。
細部につきましては、税務財政課長に朗読説明させますので、ご審議の上、議決くださるようお願いいたします。
なお、現状についての報告でありますが、きのう冒頭申し上げましたように、宮城県七ケ浜町のほうにきのう午前10時前後、職員4名を、食料、それから水等の物資支援ということで派遣いたしました。夕方の5時半過ぎに到着し、渡邊町長以下幹部の皆さんの歓迎を受けて、即給水作業に入り、そして避難所の食料物資の送致に回ったということであります。きのうは現地のほうで宿泊を願って、きょうゆっくりと帰ってくるようにという指示のもとで帰路についております。
渡邊町長と連絡をとりまして、大変辛苦を、紛らわせているようでありました。渡邊さん初め、多くの職員の家屋が津波によって流されて、もうどうしようもないんだというふうなお話ししておりました。特にお米とか、それから毛布とか水とか、そういうものが足りない現状にあると。とりわけおかず類が、缶詰でも何でもいいから、何とか調達できないかという要請はいただいたんですけども、何しろこの地域でももう物不足でありまして、どうしようもないという状況でありますので、以後その辺のことも考慮しながら対応を図ってまいりたいなと思っています。
次に、茨城県神栖市のほうでありますが、きのう報告したように2名の職員行ってきまして、2時過ぎに到着して、市長さん以下幹部職員の出迎えを受けて、本当に喜んでいただいたそうであります。きのうの午後3時過ぎに帰路につきまして、きょうの朝方2時ころ到着したそうであります。きょうは休暇で休むように指示したんですが、職員もまた出勤して対応をしていただいております。頭の下がる思いであります。
なお、県のほうの対応というふうなことでありますが、県のほうから福島県からの避難者への対応というふうなことで、市町村長に対して正式な要請文書がきのう入りました。県では福島県から新潟県に避難された方、今後避難される方に対して別添のとおり相談所を開設し、健康に関する不安や今後の生活等について相談を実施しますというふうなこと、それから避難所の受け入れ設置等についての要請も図られております。まず、国道49号線に受け入れの相談窓口を設置して、いわゆる放射線の調査といいますか、スクリーニングなんかやりながら、とりあえず阿賀野市の旧大和小学校というのがあるんだそうですが、これは安田町ですね。そこで一時の避難生活といいますか、支援をするというふうな態勢をとっているそうであります。そのほか、きょうの新潟日報でも出ていましたが、新発田市、胎内市、阿賀野市等に相当の方々が来ております。
本町においては、きのう現在で、ざぶーんにその前日から宿泊された方10人ぐらい、それから町内の民宿に2組ないし3組くらいで約30人近く、そしてまだ把握できないものもあるんではなかろうかということで、四、五十人程度は聖籠町に避難されている方がいるんじゃなかろうかと。ざぶーんのほうにもそうですけども、そんな情勢であります。それで、今ほど私の県の町村会の事務所から入ったんですが、これらに対して知事のほうから、南相馬市長に、2万人の受け入れを新潟県知事が表明したそうであります。そういうことから、県内の市町村に対してさらに避難者の受け入れの要請を予定しているそうであります。そんな現状でございますので、ご理解をいただきたいなというふうに思います。
それから、今後の予定につきましては、きのうの1時現在で今回の震災に対する協力支援本部というふうな形で聖籠町も設置して、今後の支援対策を確立していくというふうなことにしましたので、議会の皆さん方からも総合的なご理解をいただきたいなと思います。それから、現状において避難所の開設につきましては、予定できるところ、一時避難、それからある一定期間の生活避難、これらを含めまして、まずは聖海荘、それから聖海荘の隣にあります亀代地区公民館、それと町民会館の小ホール、それから畳の部屋、小会議室、それとなごみの家等を想定して、県との調整に入りたいと思っております。現状についてはそんなところでございますので、ご理解いただきたいなと思います。
なお、避難されてきた方々の総合窓口は総務課、それと保健福祉課の対応をしていただく、そして一義的には来られた方々に対する相談を受け入れ、そして住所の確認をした後、被災地の20キロ圏内の方々であれば新発田保健所のほう、それから体調にふぐあいか何かあった場合は、優先的に新発田保健所でスクリーニングを受けて被曝の調査を受けると、または自発的に、どこから来てもそういうことで確認をしたいんだがという方については、新発田保健所のほうで態勢ができておりますので、そういう協力をしていきたいと基本的に考えておりますので、ご理解いただければと思います。
一応現状での対応については以上であります。よろしくご審議いただきまして、ご議決いただき、早期の対応を図ってまいりたいと思いますので、よろしくお願いいたします。
以上であります。
○議長(須貝龍夫君) 税務財政課長。
○税務財政課長(宮嶋 栄君)
〔議案朗読説明〕
○議長(須貝龍夫君) 町長。
○町長(渡邊廣吉君) 大変失礼しました。追加し、補足説明させていただきたいと思います。
先ほど現状報告の中で申し上げましたが、一応公的な機関としては先ほど申し上げたとおりでありますが、そのほか民宿の、幹部の方々と協議させていただいて、大体200人ちょっとの収容が可能だというふうなことでございますので、とりあえずある程度中長期にわたって滞在し、避難される方々については、個人の判断に基づいて、民宿も町の避難所として指定するということで確認させていただいておりますので、ご理解願います。
それから、今回の補正予算の中で国県支出金、それから県の関係も含めて形式計上させてもらっておりますが、基本的にはこたびの福島県等からの避難に対する受け入れについては国が、または県が責任を持って対応するというふうなことになっております。それ以外の自主的な被災地に対する支援物資とか、そういうものについては町の単独予算になりますが、ある程度のものは国、県のほうから補助金が見込めるというふうなことになっておりますので、その辺もご理解いただければありがたいと思います。
以上であります。
○議長(須貝龍夫君) これで提案理由の説明を終わります。
これから質疑を行います。質疑はありませんか。
〔何事か声あり〕
○議長(須貝龍夫君) その前に。
税務財政課長。
○税務財政課長(宮嶋 栄君) 済みません。失礼しました。5ページの、もう一つ追加の字句をお願いしたいんでありますが、14節の使用料及び賃借料100万円予算計上をお願いしていますが、説明欄に「車借上料」でありますが、「車等」、「等」をつけていただければなと思っています。失礼しました。
ありがとうございました。以上です。
○議長(須貝龍夫君) 6番、五十嵐利栄さん。
○6番(五十嵐利栄君) 基本的にはこの補正については全く同意、賛成なんですが、何点かちょっと。
最初に、町長からのこの名前が今回は東北関東大震災被災地支援と、こういう名前で、いろいろ出ているけどというお話があったんですが、政府が決めた今回の地震の正式名称は、平成23年東北地方太平洋沖地震と、これが正式名称だというふうになっていますので、今後いろいろこれに関する、出てくると思いますが、私はこれにすべきだということは言いませんが、やっぱりどこかで統一してやったほうがいいんじゃないかなと。こういうような正式名称はこれだということも出ていますので、その辺を含めて、名称は今後統一したほうがいいんじゃないかなということでお話しします。
それから、2つ目は、この義援金500万円というのは、今毎日のように各個人といいますか、有名人といいますか、こういう人たちも義援金という形で、外国の人たちも何千万円単位で寄附するというような報道されていますが、もちろん各自治体もこれでいろいろ募金をしていると思います。今回この義援金を500万円ということですが、聖籠町がどちらかといえば、今の新潟県内の中では比較的裕福な町だと言われている中で、開いてみたらもっと大変なところがもっとたくさん義援金出したよとか、その辺表には出ないと思いますが、その辺のこれが妥当なのかどうかということについては情勢を見ながら、場合によってはもっと上積みが必要なんであれば、その辺の検討も、逐次やっぱりやっていくことも必要なんじゃないかなということで、その辺について町長はどう考えておられるか、お聞きしたいと思います。
それから、この明細の中に、今寄附を義援金ということでわかったんですが、消耗品100万円とか食糧費200万円って出ていますが、これは現地送る分の消耗品なり食糧費というふうに受けとめてよろしいんでしょうか。その辺ちょっと確認させてください。
それと、このこととは直接関係ないといえば関係ないんですが、今町長が言われましたように、もうこっちでもいわゆる食料がなかなか手に入らないと、こういう情勢が続いていて、生活物資も、あるいは燃料関係も非常に今逼迫しているという情勢ですが、その辺については、なかなか行政で対応を、それは難しい面もあろうかと思うんですが、町が関連している地場物産でも、今は米がもう精米が間に合わないというふうな状況になっています。ですから、その辺については1つは米を、現地へ送る米であれば、食糧であれば、大いにこれはやってもらわなきゃないわけですし、供給する聖籠町のいわゆる方針作成者といいますか、こういう人たちの協力を得てでもやっぱり対応しなきゃないと思っていますが、その辺について行政の指導できる範囲でぜひ、とにかく今精米が間に合わないという状況で来ているそうですので、行政のできる範囲で、その辺についてもお願いしたいなというふうに思っています。
以上です。
○議長(須貝龍夫君) 町長。
○町長(渡邊廣吉君) 五十嵐議員の質問にお答えします。
第1点目の名称でありますが、以後、県の対策本部でもきちんとした名称を使っておりますので、それで統一して使わせていただきたいと思います。
2点目の義援金につきましては、一応500万円の計上をさせてもらいました。これにはこういう考え方を持っての計上であります。一応全国の町村会、そして新潟県の町村会も、これまで日本全国津々浦々に災害が発生しておりますので、そういう中でお互いに義援金のやりとりをさせてもらっております。そんなこれまでの経過を踏まえながら、きのう町村会で指示してきたんですが、いわゆる岩手県、それから宮城県、福島県、この3県については、県の町村会として200万円ずつ義援金を出すことにしております。それから、青森県と茨城県については100万円ずつということで考えております。そういう県の町村会での対応も踏まえながら、現状では協定を結んでおります七ケ浜町と神栖市については聖籠町100万円ずつ、それからあとの都道府県の町村会に対しては、町として50万円程度でいいのかなという判断で、一応500万円程度を計上させてもらっています。ただ、今後、近隣市町村とのやっぱり整合もありますので、その辺を踏まえて、増額を要するものであれば、予算上、同じ款の中でありますので、流用等もさせていただきながら調整を計らっていく、それでだめな場合は、また追加で議会のご理解をいただくような対応を図りたいと基本的に考えておりますので、よろしくお願いします。
それから、3点目の消耗品、食糧費については、総務課長のほうから答弁させます。
それから、いわゆる生活物資の避難所対応というふうなことになると思うんですが、これらについては、特にお米なんかは相当厳しい情勢になっていると思いますが、聖籠農協、もしくは農家の方々に必要に応じては地場物産を通じながら対応を図るようなことも考えており、またできる限り、町の施設でありますので、地場物産の農産品等々を活用しながら、避難民に対するいわゆる食料提供なんかを考えていきたいと基本的に考えておりますので、ご理解いただければと思います。
以上です。
○議長(須貝龍夫君) 総務課長。
○総務課長(西脇道夫君) 消耗品、食糧費の内容についてということですが、基本的には五十嵐議員おっしゃるとおり、送るものを想定していますが、ただいわゆる避難者の受け入れも実際町が行いますので、その場合の必要なところにも当然これを使っていきたいという考え方をしております。
以上です。
○議長(須貝龍夫君) 7番、加藤正之さん。
○7番(加藤正之君) 5ページの7番賃金で、臨時雇賃金10万円もあるんですが、臨時の職員は派遣はしないと思うんですが、多分正職員を派遣して、そのカバーとか、あるいは準備とか、あるいは避難者の受け入れになれば、またそういうことも考えられるんですが、それ1点確認したいと思います。
それから、この消耗品、今五十嵐議員からも質問ありましたけども、消耗品でも食糧費でも、これも切りのいい数字で、恐らく細かい具体的なのは出せないと思うんです。それで、今福島行きましたけれども、また行くかもしれませんし、それらはある想定の範囲内だと思うんですが、それはそれでいいんですけれども、今回、神栖市と七ケ浜町のほうで、この予算の中でどれくらい大体使っているのか。おおよそでよろしいですから、特にもう全く使ったということはないと思うんで、どれくらいまだ余裕あるのか、それを伺います。
以上です。
○議長(須貝龍夫君) 総務課長。
○総務課長(西脇道夫君) 賃金については、避難所として聖海荘を想定しておりますので、ここに今臨時の方で通常業務をやっておりますが、当然通常業務ですと時間が足りませんので、朝早く来てもらったりとか、夜少し残ってもらったり、もしくは休みの日も出てきてもらったりという部分がありますんで、それは通常予算で不足するということでありますので、ここで見させていただいたというものであります。
それから、七ケ浜町、神栖市関係ですが、七ケ浜町のほうにつきましてはサトウのごはんということで、130万円ぐらいだったと思うんですが、ちょっと記憶、数字明確ではありませんが、百数十万円を七ケ浜のほうに経費としては送っております。それ以外は水1トン、これは町の上水でありますんで、あと町が保管していたマスク、ウエットティッシュ等を送っていますんで、これは今までの備蓄でありますので、経費はかかっておりません。ただ、七ケ浜町のこの100万円につきましては、それと神栖市のほうにもペットボトル480本を送っておりますが、神栖市のほうについてはこれから今治市、東串良町のほうから応援物資が聖籠に届きます。それをさらに神栖市のほうに輸送するという計画を今立てておりまして、これについては全国石油備蓄基地協議会での対応というふうなことも、協議会の中で今検討しておりますので、かかった経費についてはいわゆる被災していない町村で案分するといいますか、ということになりますんで、今言った百何十万円というのが丸々聖籠の持ち出しということではなくて、単純に言えば聖籠町、今治市、それから東串良町、上五島町、この4カ市町で割るという形になるかなというふうに思っておりますが、その辺は今協議中という段階であります。
以上です。
○議長(須貝龍夫君) 7番、加藤正之さん。
○7番(加藤正之君) そうすると、今の総務課長の説明の、6町村の中の協定の話だと思うんですけども、2市町がまず被災しているから、残りの4市町被災していないから、じゃ物資の面はそうなると。人件費とかは当然町だと思うんですけども、そういうふうに考えていいんですか。それだけ確認お願いします。
○議長(須貝龍夫君) 総務課長。
○総務課長(西脇道夫君) ご指摘のとおりであります。とりあえず神栖市、それから七ケ浜町についても地理的に聖籠町が一番近いわけですし、実際に今通常の民間の輸送機関は動けませんので、行政が動くしかありませんので、物資については当然案分を求めますが、一番近い聖籠町が当然人件費等の負担は町で動くという考え方でおります。
以上です。
○議長(須貝龍夫君) 9番、小川益一郎さん。
○9番(小川益一郎君) 今の五十嵐さんのほうからも地震の名称について質問がありましたが、私も正式な気象庁が発表した政府見解の東北地方太平洋沖地震というのが正しい名称だと思いますので、そのようにしたほうがいいんじゃないかなというふうに思います。報道各社はいろんな呼び方をしているようでありますが、統一したほうがいいと思います。
それから、町長にお聞きしますけれども、聖籠町の今備蓄どうなっていますか、災害に対する備蓄。予算委員会で担当課長の話だと、2リットル入りの水が6本入り30個でありますと、こういう答弁なんです。じゃ、それは個人の備蓄でもそのぐらいやっているんじゃないですかという話をしたんですが、今町長の話を聞くと、いろんな物資をかき集めようとしてもないと。これがもし大災害なんかになった場合、じゃうちの町はどうなるんだろうと、逆に今度。非常に不安が出ます。今回の未曾有の巨大地震による災害というのは、日本国全体の危機であるわけでありますので、これは広く全国民が分かち合うということが大事でありますので、大いに被災地に応援するのは結構でありますので、ぜひ頑張っていただきたいし、私どもの町は東北電力という恵まれた資源のもとにこれだけの豊かな町になったわけでありますから、この電力の停電その他についての協力というのは、ぜひやっていただきたいというふうに考えます。それで、この備蓄の関係をどんなふうに町は今とらえているのかお聞きしたいと思います。
それから、今ほど五十嵐さんからも話がありましたが、実はけさ、私の弟が横浜にいるんですが、電話が来ました。兄貴、米を送ってくれと。何、どうなったんだと言ったら、もう横浜でも米は全然ないそうです。もうとても東京では手に入らないので、頼むと、こういう話でありますので、これから聖籠町と関係する兄弟、遠戚、そういう方々も多分これから町のほうに助けを求めてくるんじゃないかなと、こんなことも考えられるわけでありますので、そういう場合、行政としても応援できるのかどうかお聞きしたいと思っております。一義的には町村のほうに応援をしてやると、七ケ浜町なり神栖市、その他義援金も東北全体に広く行き渡るように応援はするにしても、例えば町の出身者がそういうふうに助けを求めて個々のところに来るというような場合、町としてもそういうものに対して協力できるのかどうか、お聞きしたいと思っております。
それから、この補正予算に直接関係ないんですが、私も弟から電話が来て、ぱっとそんなことを思っていましたが、これだけの被害を受けて、東北6県、壊滅的な打撃を受けているんですが、これから春、もう4月になると、3月の末ぐらいになると、もう土覚ましといいますか、作付の準備に入るんですが、この作付がほとんど被災地は不能だと思うんです。そうすると、まさに減反政策そのものが国のほうとしてどうなるのか、町村会長という立場で、町長も県あるいは国のほうにそういう強い姿勢を、減反廃止をするというぐらいの意気込みを持って臨んでもらいたいなと思うんですが、いかがでしょうか。
○議長(須貝龍夫君) 町長。
○町長(渡邊廣吉君) 小川議員の質問にお答えします。
町の災害に対する備蓄の基本的な考え方でありますが、これまでもお話し申し上げてきたように、備蓄できる物資と、それから備蓄しておいても保存の関係があるものですから、そういう物資との2種類に分けながら対応を図っていきたいと基本的に考えております。そんなことから、食料品等についてはできる限り、町内にある大手スーパー等との協定に基づく対応が確保できるという前提に立って、そういう備蓄の考え方を調整しております。それから、毛布とか云々につきましては、やはり今後の時期等にもよると思うんですけども、ある一定の量については備蓄しておく必要性があるのかなということを、今回は痛感しております。あと、ほかの家庭用のちょこっとした食料関連については、やはり町民の皆さん方に日ごろの災害に対する食料備蓄の基本的な考え方、これらを啓発しながら対応していきたいなと思っています。当然聖籠町が大きな災害の被災地になるとなれば、聖籠町だけではなくて新潟も、隣の新発田も、この周辺一帯が広域的に災害を受けるわけでありますので、その辺の対応も含めた中で、ある程度備蓄に対する考え方も再検討を要するのかなということを、つくづく現状において認識させられております。以後について再検討を加えた中で、備蓄の対応についても徹底を図ってまいりたいと基本的に考えておりますので、ご理解いただければと思います。
それから、米とかの食料物資については、基本的には被災地の方々が優先される、これは当然のことであります。しかしながら、町出身で県外に出られている方々が、もう全国的な一つの物不足に陥っている現象がありますので、これらに対して町として調達できる範囲のものとなれば、限定されると思うんですけども、そういうもので農家の皆さんとか、そういういろんなご商売をなさる方々との調整の中で、無料で送致するというわけにはいきませんけども、ある程度あっせん等の協力することについては行政として、こういう非常事態でございますので、検討を加えながら対応を図ることについてはいささか問題なく、その必要性は当然だろうというふうに認識しております。ですから、今後そういうことも含めながら対応を図っていきたいと。また、きょうの本会議前にも支援協力本部を開いて、今後の活動の方針についてもいろいろと打ち合わせしたわけでありますが、そういうことも想定の中に含めながら、災害時等も、また町内の避難者に対する避難所の対応等の食料支援等も含めながら、今後総合的に検討していく必要があるというふうなことで、各担当のほうに指示させてもらったところでございますので、ご理解いただきたいと思います。
それから、3点目のこれから農業の作付時期に入ってくるわけでありますけども、これについては、きょうの新聞を見ていましたら、いわゆる23年度国家予算に対するお互いの政党との駆け引きの中、子ども手当を廃止するとか、それから高速道路の無料化を廃止するとか、あわせて戸別所得補償制度を廃止して、その廃止した財源5兆円程度をこの災害に対する臨時的な予算措置とするべきじゃないかということを提言している政党もあるようでございます。これらは当然のことながら、日本の列島の最低でも5分の1超の地域が被災されているわけで、そしてまた場合によっては穀倉地帯でもあるわけでありますので、この辺を踏まえた中で、当然のことながら自治会、それから市長会、町村会も含めながら、この辺のことについてのいわゆる国の農林水産省の農政に対する政策の臨時的な対応等、いろいろと課題に乗ってくると私も認識しております。そんな中で、我々置かれている町村の実態を踏まえながら、また減反政策も、基本的には食料・農業・農村基本法という法律のもとで今政策的に実行されている現状にあるわけでありますので、それらも含めてこういう緊急時の災害に対することの整合も含めて検討していく必要性があるんじゃなかろうかと、その場合は私も立場としてできる限りのことは、全国町村会と相まって、新潟県の立場でも市長会とお互いに連携しながら要請を図ってまいりたいと基本的に考えておりますので、ご理解いただければと思います。
以上であります。
○議長(須貝龍夫君) 9番、小川益一郎さん。
○9番(小川益一郎君) 減反の問題については大きな問題でありますので、ここでこうする、ああするという結論も出ませんけども、もう目前の喫緊の課題なんです。あすもう作付する寸前になってきているわけですから、ぜひ早い対応をお願いをしたいというふうに考えております。
それから、備蓄の関係なんですが、少なくとも全世帯、4,000戸ぐらいあるわけですが、ぐらいがいつでも、何があっても対応できるぐらいの備蓄をやっぱり用意すべきだと思います。ほかの建物なんかよりも、備蓄ステーションをつくってもらいたいなと私は個人的に思います。備蓄ステーションを確保して、いつどういう災害があっても若干の期間は対応できると、籠城できるような、そういう町づくりに、安心、安全の、町長はいつも言っているわけですが、この安心、安全、豊かな町ということがキャッチフレーズにあるわけですので、この備蓄をぜひやっていただきたい。生鮮食料みたいなのはなかなかできないわけですけども、今はもういろんな加工技術が進んでいまして、長期間保存のきくものは野菜でも何でもあります。そういうことで、ぜひこの備蓄に対する考え方を速急に入れていただきたい。これから第4次の総合計画が始まりますので、この議論の中でも私申し上げたいと思っておりますが、ぜひ町の町民を守るという観点から、そういうことを早急に対応していただきたいなと思いますので、もう一遍その考え方をお聞きします。
○議長(須貝龍夫君) 町長。
○町長(渡邊廣吉君) 小川議員の質問にお答えしますが、基本的には小川議員と同感でありますし、またそのような対応を図っていく必要性を痛感しております。ただ、基本的にこれまで過去に起きた地震の経過といいますか、例えば中越地震、それから中越沖地震、または阪神淡路大震災等々、そのケースが、非常に被災の現状というのが異なっているんです。今回の場合は、それがもうすべてを踏襲したような形での大災害になったんです。そんなことから、食料、それから生活するための最低限の毛布等の必需品、これらがどういう形でどうなのかというのが一番大きな課題として出てきたのかなと思っています。まだ水、それからお米、主食品ですね。それと暖房、こういう寒い時期であります。暖房の問題。それから、服飾の関係とかというものが、もうあれだけ家屋が倒壊してしまって、どうしても生活できない状態になっているわけです。そして、避難所も、そしてまた現状では行方不明の方々が1万5,000人から2万人近い方々があるという現状を考えた場合、到底想定の範囲を超えているわけでありますので、そういうことを考えた場合、聖籠町の場合は置かれている日本列島の位置づけの中では、津波に対する危機感は相当恐怖として持ってはいますけども、そういう大きな経験がないわけですから、その辺のことを今の災害を見させてもらうと、相当なやっぱり恐怖を持って当たらなければならないんじゃなかろうなというふうな感じしております。また、あわせてハザードマップも委託内でつくらせてもらいましたけども、この見直し等も検討に値するのかなということ等も含めながら、備蓄のことについても再検討を要するという認識に至ったということでございますので、先ほど答弁したように今後対応を図ってまいりたいと思いますので、当然備蓄を徹底していくとなれば、それだけの保管庫の問題とか、それから調達、予算の関係とか、いろいろとついてくると思います。されど、億単位のものは必要はないと思っておりますので、その辺のことを踏まえながら、議会または町民にご理解いただける範疇のものとして考えて、なおかつ町民の皆さん方に対する常にまちなか防災訓練等を通じながら、こういう自然災害に対する意識喚起をさせてもらっておりますが、こういう機会を通しながら、さらに我が身に置きかえながら、町民とこういう自然災害に対する問題意識を共有しながら、お互いに備蓄のことについても再検討を加えながら共有して、対応を図っていく必要性があろうかと考えますので、ご理解いただければと思います。
以上であります。
○議長(須貝龍夫君) 10番、田宮実さん。
○10番(田宮 実君) 今ほど七ケ浜町だか支援に行って、4人ほどで、帰ってきたわけでありますけど、今後まだこのような形で支援態勢を続けていくというような考えあるんでしょうか。聞き落としたかもしれないけれども、出張費とか車の借り上げ料とかを見ますと結構額がありますので、1回だけいうあれなのか、まだ今後もまた必要があれば動くという気持ちがあるか、ちょっと伺います。
○議長(須貝龍夫君) 町長。
○町長(渡邊廣吉君) 田宮議員の質問にお答えします。
現時点では、今回の第1段階での被災地に対する支援態勢であります。当然これが落ちついて、惨状が明らかになってきます。そしてまた、復旧、復興に向けた動きが加速してくると思います。そうなった場合、当然避難所に対するいろんな負荷が伴ってくると思います。それに対する2段階の支援措置というのも今後予定されることは想定の範疇に入っています。そういうことで、先刻の協力支援本部の中でも想定の範囲として、例えば町民の皆さん方の生活物資の支援をどこまで要請するのかとか、または先ほど五十嵐議員、小川議員からもらったようなお米とか、その調達をどのような形でとらえていくのか、いろんなことも想定の範疇に置きながら、今検討を加えるように指示してありますので、そういう形の中、対応を図っていかなければならないと思っております。新潟県の場合は、過去の地震災害で全国から本当に心温かい支援を受けておる現状にあるわけでありますので、できる限りのことをしながら、我が身に置きかえた形での支援策も、今後の動向次第によって前向きに取り組んでまいりたいと基本的に考えておりますので、ご理解いただければと思います。
以上であります。
○議長(須貝龍夫君) これで質疑を終わります。
これから討論を行います。討論はありませんか。
〔「なし」の声あり〕
○議長(須貝龍夫君) 討論なしと認めます。
これから議案第26号を採決します。
お諮りします。本案は原案のとおり決定することに異議ありませんか。
〔「異議なし」の声あり〕
○議長(須貝龍夫君) 異議なしと認めます。
したがって、議案第26号 平成22年度聖籠町一般会計補正予算(第10号)は原案のとおり可決されました。
○散会の宣告
○議長(須貝龍夫君) 以上で本日の日程は終了しました。
これをもちまして本日は散会します。
散 会 (午前10時16分)