平成22年第1回聖籠町議会臨時会会議録

       平成22年第1回聖籠町議会臨時会会議録(第1号)
                  会期第1日目

                   平成22年11月5日(金)午前9時30分開会(開議)

1.開会(開議)の宣告                                  
1.議事日程                             
 日程第1 会議録署名議員の指名                             
 日程第2 会期の決定                                  
 日程第3 諸般の報告                                  
 日程第4 議案第58号 平成22年度聖籠町一般会計補正予算(第5号)          

出席議員(13名)
   1番   高  松  守  雄  君      2番   小  林  政  榮  君
   4番   宮  澤  光  子  君      5番   桜  井     怜  君
   6番   五 十 嵐  利  栄  君      7番   加  藤  正  之  君
   8番   中  村  恵 美 子  君      9番   小  川  益 一 郎  君
  10番   田  宮     実  君     11番   手  島  八  郎  君
  12番   高  松  春  雄  君     13番   堀     常  正  君
                         (副議長)               
  14番   須  貝  龍  夫  君                        
  (議長)                                        

欠席議員(1名)
   3番   田  村  冨 美 男  君                        

地方自治法第121条の規定により会議に出席した者の職氏名
       町     長    渡   邊   廣   吉   君
       副  町  長    加   藤   健   二   君
       教  育  長    伊   藤   順   治   君
       総 務 課 長    西   脇   道   夫   君
       税 務 財政課長    宮   嶋       栄   君
       納 税 対策室長    長 谷 川   進   一   君
       町 民 課 長    二   宮   秀   男   君
       保 健 福祉課長    瀬   高   英   輔   君
       生 活 環境課長    安   達   行   法   君
       産 業 観光課長    八   幡       裕   君

       ふ る さ と    高   橋   民   男   君
       整 備 課 長

       上 下 水道課長    宮   澤   徳   正   君
       補     佐

       会 計 管 理 者    石   崎   昭   衛   君
       学校教育課参事    船   山       誠   君
       社 会 教育課長    堀       富   雄   君

       農 業 委 員 会    八   幡       裕   君
       事 務 局 長

本会議に職務のため出席した者の職氏名
       議 会 事務局長    肥 田 野   繁   晴
       議 会 書 記    高   橋   一   裕

             議   事   の   経   過
    開会、開議の宣告
議長(須貝龍夫君) ただいまから平成22年第1回聖籠町議会臨時会を開会します。
  直ちに本日の会議を開きます。
                                            
    議事日程の報告
議長(須貝龍夫君) 本日の議事日程は、お手元に配付のとおりです。
                                            
    会議録署名議員の指名について
議長(須貝龍夫君) 日程第1、会議録署名議員の指名を行います。
  会議録署名議員は、会議規則第120条の規定によって、8番、中村恵美子さん、9番、小川益一郎さん、10番、田宮実さんの3名を指名します。
                                            
    会期の決定について
議長(須貝龍夫君) 日程第2、会期の決定についてを議題とします。
  お諮りします。本臨時会の会期は、本日1日限りとしたいと思います。これに異議ありませんか。
               〔「異議なし」の声あり〕
議長(須貝龍夫君) 異議なしと認めます。
  よって、本臨時会は本日1日限りとすることに決定しました。
                                            
    諸般の報告
議長(須貝龍夫君) 日程第3、諸般の報告を行います。
  本臨時会に出席を求めた説明員の職氏名は、お手元に配付した名簿のとおりです。
  次に、3番、田村冨美男さんから欠席届が出ていますので、報告します。
  以上をもちまして、諸般の報告を終わります。
                                            
    議案第58号 平成22年度聖籠町一般会計補正予算(第5号)
議長(須貝龍夫君) 日程第4、議案第58号 平成22年度聖籠町一般会計補正予算(第5号)についてを議題とします。
  町長から提案理由の説明を求めます。
  町長。
町長(渡邊廣吉君) おはようございます。それでは、ただいま提案されました議案第58号 平成22年度聖籠町一般会計補正予算(第5号)について、提案理由申し上げます。
  既定の歳入歳出予算の総額に歳入歳出それぞれ1,393万5,000円を追加し、歳入歳出予算の総額を歳入歳出それぞれ72億1,866万4,000円と定める補正予算であります。
  補正内容は、次のとおりであります。まず、歳入でありますが、固定資産税1,086万9,000円、県補助金4万4,000円、繰越金302万2,000円であります。
  歳出のほうでありますが、猛暑等被害対策資金利子補給13万5,000円、水田農業確立対策補助金1,380万円であります。
  細部につきましては、税務財政課長に朗読させますので、ご審議の上、議決くださるようお願いいたします。
  なお、本一般会計の補正予算につきましては、先ほど申し上げましたように、ことしの夏場の猛暑等に係る水田農業の品質、それから収量等に自然災害に相当する実態となったことにかんがみ、農家の皆さん方の救済措置としての利子補給対策、あわせて水田農業確立対策補助金等の拡充を含めて支援をしたいという基本的な考え方に基づいての提案であります。ご理解いただきたいと思います。
  以上であります。
議長(須貝龍夫君) 税務財政課長。
税務財政課長(宮嶋 栄君) 
               〔議案朗読説明〕
議長(須貝龍夫君) これで提案理由の説明を終わります。
  これから質疑を行います。質疑はありませんか。
  7番、加藤正之さん。
7番(加藤正之君) 何点か伺いますが、この予算書に直接かかわることの前に、まず今回のこの猛暑の被害で聖籠町の1等米の比率はどのくらいだったのか。県の全体というのは、報道されていて大体わかるんですけれども、そして聖籠町はどうだったのか。それも、じゃ、この北越後の管内ではどんな位置なのか、それわかりましたらお願いします。
  それと、それによってこの町全体での昨年度との比較、あるいは近年と比較してどれぐらいの稲作で減収になるのか伺います。
  それから、実際この本文の中ですが、この新潟県からの利子補給補助金4万4,000円まずありますが、これの内訳、その根拠です。
  それと、同じく町の13万5,000円の算出根拠伺いたいと思います。
  それから、同じく1,380万円、水田農業確立対策補助金、どういうところに出すのか。
  それから、直接はあれかもしれませんけれども、ことしの水田農業確立対策の追加分で、売れる米づくりの何とかで、1等米でコシヒカリ以外の米の1等米に1俵300円でしたかの追加したと思うんですが、多分今回はヒカリだけじゃなくてほかの米もみんな等級悪かったと思うんですけども、その辺のそちらの予算350万円ぐらいあったと思うんですが、それらはじゃどうなるのか。そっちのほうは消化できるのかできないのか、それらもわかりましたお願いします。
  以上です。
議長(須貝龍夫君) 産業観光課長。
産業観光課長(八幡 裕君) それでは、加藤議員のご質問にお答えします。
  まず最初に、1等米の比率の状況でございますけども、10月27日現在の資料で大変恐縮でございますけども、聖籠管内は加工用米、新規需要米も含めまして17.5%ということで、ただこの時点では新発田市のカントリーがまだカウントされないということで、率的にはどのくらいかということははっきり申し上げられませんけども、佐々木支店管内が今のところ一番悪いような状況で、それに次ぐような状況となっております。
  ちなみに、JA管内では今のところ20.4%の比率ということでございます。
  それともう一点、先般水田農業確立対策推進協議会を開かせていただきましたけども、その中でJAさんに次ぐ大手ということで、越後米穀さんについては1等米が25、2等米が75というふうな数字で報告をいただいております。
  それで、前年と比較した場合の減収ということでございますけども、1等米比率は前年80%、2等米18%、3等米2%と、そのほかのコシヒカリが作付率が85.6%、その他の作物が14.4%というようなことで算定いたしましたところ、大体10アール当たり1万2,000円ほどの減収になっております。それで、単純に算出しますと、今回お願いします出荷数量4万6,000俵に対して、価格が1等米と2等米の差が1,000円あるということでございますので、4,600万ほどになりますけども、ただ町内で全部で7,821反作付しておりまして、そこから499反の飯米ですか、それを差っ引いた残り、7,322反が出荷しているということで想定いたしまして、単価減収額の1万2,000円ほどを掛けると7,530万円ほどの減収になるということでございます。
  次に、利子補給の内容でございますけども、このたび聖籠町猛暑等被害対策資金利子補給交付金要綱を議決後定めますけども、その中には新潟県が制定いたしました新潟県農林水産業振興資金、8号資金ということで、これ新潟県知事の特認試験でございます。その内容につきましては、農業収入等の減少による農家の資金繰りに対応するというものでございまして、農畜産物の総収入が過去3年と比較して1割以上の減収が対象になるということで、上限300万円以内ということになっております。これにつきまして、償還期間7年間、基準利率2.65%、これに対して県が1.2%助成します。この部分を歳入で見ているということでございます。市町村は、0.6%以上出しなさいというふうになっております。それと、農家が0.85という形であります。これに対しまして、町は3年間町の出す0.6と農家の出す0.85を足した1.45%を補充して、実質3年間農家については無利子とするというものでございます。4年目以降につきましては、町は基準の0.6%助成させていただいて、農家が0.85の負担となるということでございます。
  もう一つの利用する制度がございまして、これJAグループさん、県信連が制定した制度でございますけども、緊急農業経営安定対策資金ということでございます。これは、水稲の減収に限った貸付金ということであります。品質低下による主食用水稲の減収に対して、農業経営と生活の安定のために創設された資金ということで、個人500万円、法人1,500万円でございます。これにつきましては1年以内のもの、3年以内のもの、7年以内のものということで3つございまして、県信連等が1%、JA北越後さんが0.4、合わせて1.4%、2年間補給するというものでございます。これに対しまして、町は3年間無利子にするというものでございます。
  ちなみに、1年ものについては基準金利が1.85%、JAグループさんが1.4%助成して残り0.45%、これについて町が助成し、農家がゼロとなるということでございます。3年以内のものにつきましては、基準金利2.175%に、県信連と北越後さんで1.4%、2年間助成すると。町は、2年間残りの0.775を助成すると。農家負担はゼロと。3年目は、町が2.175助成して農家負担ゼロということであります。
  それともう一つ、7年以内のものにつきましては、基準金利が2.375であります。これにつきましても、2年間JAグループさんで1.4%助成しますので、町は2年間0.975助成いたしまして、3年目は2.375を助成して、農家は負担ゼロと。4年目以降は、2.375の2分の1、1.187%を助成して、農家の負担は1.188の負担となるというものでございます。
  それで、この内容の取り扱いにつきましては、議決をいただいた来週以降から来年の3月31日までの期間とするというものでございます。
  算定につきましては、両方とも総枠5,000万円ということで、1つ2,500万円ずつ掛ける2ということで、そういうふうな融資額の設定で県からの助成金、町の利子補給金ということで算定しております。
  ただ、これにつきましては、12月末での利息計算になりますので、計算期間は11月、12月の約2カ月間の計算となるということでございます。
  次に、1,380万円の根拠でございますけども、これにつきまして経営維持助成というようなことで、猛暑に対する減収というようなことで、水田農業確立対策協議会に助成するというものでございます。等級低下に伴う減収を養うとともに、今後の品質向上活動を支援するということで、内容につきましてはウルチ、モチの出荷数量に応じて助成するということでございます。対象作物が主食用米で、対象者は方針作成者ということで、助成要件といたしましては、主なものだけ申し上げますけども、生産数量目標に即した生産を行った者、方針に参加する農業者、それから検査を受けて出荷したウルチ米及びモチ米等が対象ということでございます。これにつきましては、1等と2等の格差が当初1,500円ございましたけども、全農グループで500円助成いたしまして、最終的に1,000円の差額となっております。これに対して、町は300円助成するということで、その出荷数量が大体4万6,000俵あるということでありますので、それに300円を掛けて1,380万円とするというものでございます。
  それともう一つ、売れる米づくりということで、本町の場合JA北越後管内でもコシヒカリの作付率が多いというようなことで、それが転作のその配分面積に影響しているというようなことで、それとあわせて1等米比率もJA管内では下のほうのグループに入っているというようなことで、これを何とか改善しなければならないというようなことで、創設させていただいたものでございますけども、これにつきましては、まだ実績は出ておりませんけども、これは従来どおり助成させてもらうということでございます。
  以上でございます。
議長(須貝龍夫君) 7番、加藤正之さん。
7番(加藤正之君) 大体内容わかりました。
  それで、この戸別所得補償でその定額部分は1万5,000円ですが、変動分もありますよね。それも、多分それはこれからの計算で、いつ入るのかはわかりませんし、申請もいつになるか詳しくわかりませんけれども、今のところ、さっきのあれでは7,230万円の減になるということですが、その国の、戸別所得補償の変動部分で計算すると、大体ある程度町にも入ると思うんですが、それらは町というか、個人の農家に入ると思うんですが、それらはどれくらい見ているんですか。
議長(須貝龍夫君) 産業観光課長。
産業観光課長(八幡 裕君) 変動部分につきましては、今新聞報道等で従来その1等米、過去3年間の1等米の平均と、それから本年度の1等米の価格の差額を補償すると。ただ、それは全国平均ですよということになっておりますけども、政府のほうでは、全国的にその1等米比率が非常に悪いというふうなことでありますので、それを2等米まで下げた価格で算定するかどうかということで、検討するということになっております。
  それにつきまして、支払いといたしましては、3月末までにするということでありますけども、来年早々あたり、ある程度結論が出るんでなかろうかなというふうにまず思っております。
  それで、前年度でその部分はどのぐらい損失があるのかということでございますけども、前年度の1等米、ことしも同じ条件で80%程度1等米があったということで計算しますと、1等米のコシヒカリで1,400円の仮渡金の価格が下がっております。2等米で900円、コシイブキで2,000円、2等米のコシイブキも2,000円ということで下がっておりまして、10アール当たりにすると約1万2,000円ほどになります。それで、戸別所得補償に参加している面積が6万2,563平米ございまして、それを掛けると大体7,500万円ほどになるということで推定しております。
  以上でございます。
議長(須貝龍夫君) 7番、加藤正之さん。
7番(加藤正之君) 大体それと同じ金額で、それも要は国の方針が決まっていないからまだわからないで、これは仮定の話で、余り表に出せる数字じゃないと思うんですけれども、それにしても町がこういう対策とって、水田対策確立協議会の委員会も開いて了解得て、あとは議会の議決だけということなんで、よその市町村もやっておりますし、よそでは専決でやっているところもあるんですが、うちの町長は臨時議会まで、忙しい中開いてやって、大変私はよかったと思っていますが、実際私が最初に聞いたこの町の農家の実際の申し込みというか、水田確立対策の補助金のいいんですけれども、借り入れどれくらいを想定してこの金額を上げているのか。確立対策の助成金はいいんですが、どれくらいあると見込んでいるのか、その数字もしわかりましたらお願いします。
議長(須貝龍夫君) 産業観光課長。
産業観光課長(八幡 裕君) 一応先ほど説明いたしましたように、県の制度資金とJAグループさんの制度資金ございますけども、いずれも2,500万円ずつの枠で、総枠で2つ合わせて5,000万円ということで、それで算出につきましては、平成15年オウトウの被害があったということで、そのときオウトウの組合員が100名以上おられますけども、大体二十数名利用されておりまして、大体20%程度はあるんでなかろうかというようなことで想定いたしました。
  まず、個人の場合でございますけども、5町歩以下の対象農家が417戸ございまして、そのうちの20%ということで84戸。これに対しまして、大体30万円というようなことで計算いたしますと2,520万円。あと、5町から10町歩の農家の方が42戸ございまして、そのうちの2割で10戸ということで、65万円の単価で掛けますと585万円。合わせて3,150万円という形になります。
  それともう一つ、今度は生産法人等の場合ですけども、本町に7つの生産法人がございます。それをも含めると、10町歩以上13名おられるということでございますので、その約半分を想定して、上限の300万円×6名ということで1,800万円。合計いたしまして、4,905万円なんですけども、それを5,000万円としたということでございます。
  以上でございます。
議長(須貝龍夫君) 9番、小川益一郎さん。
9番(小川益一郎君) ことしの猛暑による被害というのが各地に報告されておるわけでありますが、きょうの新聞にも載っておりますが、今課長のほうから聖籠管内の1等米比率が17%程度だということでありますが、北越後管内では20%と。特に佐々木が12%と。菅谷が38%だそうですし、豊浦が16%ということで、非常に悪い状況であります。
  しかし、きょうの新聞でもありますように、近県の富山、石川、長野なんかは60%、70%、80%以上もいっているところがあるわけですが、これは町長、県の指導が悪いのか、農協との対応が悪いのか、どんなことが考えられますか。気候は、ほとんど同じような気候だったわけですけども、なぜ新潟県がこんなに悪いのかです。越後米穀は二十何%と言っていましたね。25%ぐらいですか。聖籠は17%ですから、これにも七、八%の差があるんですが、農協の指導が悪いのか、県の指導が悪いのか、町がその辺をよく適正な指導体制をとってやったほうがいいのか、どこに原因があるのかです。大変これからも憂慮されることになるんではなかろうかなと思っております。カドミウム米の問題が品質低下をもたらすということで、水の管理を十分にせいと、こういう話がずっとあったわけでありますけども、ことしはどんな人がよくて、どんな人が悪かったのか。あるいは、品質によっても相当差があったのか。もうすべてだと。
  先般NHKの特集番組で、知事を含むいろんな農家の形態の方々、それから米の米問屋といいますか、卸屋の人も出ておったようですが、1時間半ぐらいの特集を私ずっと見ておったのですが、新潟県のこのコシヒカリというものの生産がどんどん、どんどん他県におくれをとってきているという指摘がされております。これらのことを踏まえまして、山形県のつや姫とか、あるいはまた北海道の何とかといういい米が出たんだそうですが、全国的にもう新潟県のコシヒカリは押されていると。もう品質は高い、それから食味もそう変わらないということになれば、安い米を買うのが当然だということで、競争原理に負けているんでないかという指摘がされておるわけでありますが、町長はことしの不作……猛暑も含めてです。この不作の原因というのはどこにあるか、お聞きしたいと思います。
議長(須貝龍夫君) 町長。
町長(渡邊廣吉君) 小川議員の質問にお答えします。
  ことしの猛暑による不作の原因ということでありますが、これらについてはなかなか特定できないものがあるんでなかろうかなと思っております。ただ、一般的にこれまで言われてきたことは、いわゆる田植えの時期とか、それから肥料、肥培管理とか、それと水管理というんですか、これらをやはり生きているものを育てているわけでありますから、当然目配り、気配りをしながら丁寧に対応していけば、それなりの結果は出るんだろうということがこれまで言われてきたものとは理解しております。しかし、農家の皆さん方も、猛暑といえども自分が育てている大事なお米でありますから、それなりの努力はしたと理解しております。原因については、そういうところを県の立場でもいろいろと検証していると思いますし、また専門の指導機関であるJA等でもいろいろと精査していると思いますので、ここでは私素人でございますので、想定の範囲を超えるようなことは答弁できかねますので、ご理解いただきたいと思います。
  以上であります。
議長(須貝龍夫君) 9番、小川益一郎さん。
9番(小川益一郎君) 専門家でないという立場で、町長のコメントを求めるというのもなかなか酷な話なんですが、しかし総合的に町の行政の最高責任者でありますので、現実にこういう被害が出ているということの現実を踏まえると、これから農業経営あるいは生産構造というようなものに対して情報収集とか、こういうものの中でぜひ県、農協とタイアップしてさらにいい米づくりをしていただきたいわけであります。
  聖籠町も、多額の金額を投じて生ごみの堆肥化を進めるということが、今着手しているわけでありますが、このことによって、いわゆる土壌改良あるいは有機肥料をやるというようなことで、大いに期待をして、我々はそういう事案に対しての賛成をしてきたわけでありますので、また来年もこんなような状態にならんように、ぜひやっていただきたいわけであります。
  農協さんの指導と県の指導もそうなんですが、田植えの時期が早過ぎてまずいんだと。だから、田植えの時期をおくらせれというような話をして、それに沿って言うことを聞いたら、またおかしくなるというようなことで、何か県と農協の取り組みが一貫性がないような感じを受けているわけでありますが、それらを踏まえて、ぜひ聖籠町の農業経営が安定したものにつながるようにお願いしたいと思いますが、それらの考え方、これからどうしたらというようなものがありましたらもう一度お願いします。
議長(須貝龍夫君) 町長。
町長(渡邊廣吉君) 小川議員の質問にお答えします。
  いわゆる稲作における品質向上、それから収量の増加、そして価格の安定化というのは、農家の皆さん方にとっては大事な要素だと思っています。その成果を上げるために、専門機関でありますJAさん等がいろいろ農家の皆さん方の指導、管理をしながら対応してきているわけでありますし、また県も上部機関としての指導体制をとって今日に至っているわけであります。そんな中で、だれしも収量が落ちたり、品質か低下したり、また米価が下がったりということを期待しているわけでないと思いますので、その辺のことを踏まえながら、必ず生き物を扱うわけでありますから、当然それなりの原因というものはあるはずでありますから、その辺を踏まえていただきながら、さらに同じような対応によって結果が同じ結果として出てこないように、そういうやはり対策を今後町としても必要であれば支援していく、そういうことも大事でないかなと基本的に考えております。
  また、これまでの農業振興に対する議員各位からの質問の中でも、いわゆる聖籠町の場合は地力といいますか、これが非常に乏しい現状にあるということであります。そのことから、有機農業というふうなこと、堆肥化とか、そういうものを含めて、今後抜本的な土壌改良対策とか地力向上に対するいろんな対策を町も進めているわけでありますので、そういうことと相まった中、支援体制を確立できればと基本的に考えます。
  以上です。
議長(須貝龍夫君) 8番、中村恵美子さん。
8番(中村恵美子君) ここでは、水田農業確立対策補助金ということで上がっているわけですが、共産党が県のほうと交渉したときに、5項目について行いまして、その中で融資の関係で助成するという感じで言っていたわけですが、その中で水稲だけに限らず今回の被害に、この暑い夏の猛暑ということで被害を受けた農作物についても検討したいということで答弁があったわけですが、町としては、そのほかに農業の水田以外では何か助成するということ、考えはありますか。
議長(須貝龍夫君) 町長。
町長(渡邊廣吉君) 中村議員の質問にお答えします。
  基本的にはこのたびの猛暑による稲作、このことが一番農家の皆さん方の大きな打撃というふうなことでありますので、そのことを中心に対策を検討してまいっております。幸いにして聖籠町の場合は果樹、蔬菜、施設園芸等もあるわけでありますので、それらがこの猛暑によって、直接的な収量の低下とか品質低下とか、そういう実態というのが報告ありませんので、そのほかの作物にまで範囲を広げて対策をとるということはどうなのかなと。基本的に現状では考えておりません。
  以上です。
議長(須貝龍夫君) 8番、中村恵美子さん。
8番(中村恵美子君) そうしますと、じゃ、もしそういう報告があちこちから出てきたことで……もしです。今は、現時点ではないのかもしれないけど、今後の作物がとれるものに対してもあるかもしれないので、その辺は出てきたときについて検討するということでよろしいですか。
議長(須貝龍夫君) 町長。
町長(渡邊廣吉君) 中村議員の質問にお答えします。
  被害の実態がどの程度なのか、それが対策として必要性があるのかどうか、また農家の皆さん方のその被害の状況によって農家経営に及ぼす打撃、これがどの程度なのか。また、聖籠町の場合は、農家の指導機関としてJA北越後の聖籠支店があるわけでありますので、そういう専門のJA等の機関の中でどのような被害想定があるのか、これは総合的に勘案した中で考える必要があろうかと思います。今の段階では、このたびの水稲にかかる分については、JA等からも要請を受けておりますが、その他の作物については特別な要請はありません。そんな考え方から、先ほど答弁したとおりであります。
  以上です。
議長(須貝龍夫君) 6番、五十嵐利栄さん。
6番(五十嵐利栄君) 先ほど加藤議員のほうからの質問にも絡みますが、今回のこの措置とことしの品質、それから収量、その辺の絡みでまず伺いたいんですが、トータル的にさっき、私の勘違いならあれなんですが、加藤議員の答弁のときに所得補償に加盟している面積が6万二千何がしの平米だというふうな答弁があったというふうに私受けたんですが、これ間違いないでしようか。
  6万2,000平米となると、190町歩ぐらいになりますよね。本当にその程度なのかなということで、ちょっと平米と坪の違いじゃないかなというふうに思うんですが、それ1点まず確認させてください。
  そこで伺いますが、ことし生産調整にいわゆる戸別所得補償方式に加入した農家は全体の何%で、それが面積的には計画の何%で、実面積は最終どういうふうになっているか、この辺をまず伺います。
  そして、この戸別所得補償方式に加盟した農家の皆さんの今回の去年と比べて1つは価格が安くなった、それから品質が落ちた。価格は一応仮払いですが、仮払いが安くなった、品質が落ちた、収量も落ちたと、これの3つのマイナスと、そして戸別所得補償方式による1万5,000円の固定部分のプラスと、今回町が補てんするといういわゆる300円です。60キロで300円補助すると。これを合わせたときのプラス要因です。これトータル相殺すると、昨年とことしで農家10アール当たりでどのくらいプラスになるのか、マイナスになるのか、その数字がわかっていたらそれを確認したい。
  もちろんさっきも話出ていましたが、戸別所得方式についてはまだ決定されていない。変動部分がこれから出てくるわけですが、それはそれとして、出てきた時点で計算するとして、今町としてこの補助を決めた時点での丸掛け部分を見たときどういう状況になるか、その辺を教えてください。
議長(須貝龍夫君) 産業観光課長。
産業観光課長(八幡 裕君) 先ほどの面積の件でございますけども、625ヘクタールということで、済みません、何か私の言い方がまずくて申しわけありませんでした。
  それで、参加農家でございますけども、349農家ということでございます。
  それで、対象農家が459と私どもでは見ておりますけども、新聞報道では農業共済の加入者数というようなことで、その数からいくと本年度の場合411人が対象になるということで、そうすると大体76から8割くらいの方が加入しているという形でございます。
  それと、戸別所得補償の関係でございますけども、先ほど加藤議員さんのときも答弁させていただきましたけども、1等米比率と2等米の価格差に対するその金額と、それから1等米、元来8割いっていたものが17%台というようなことで計算いたしますと、大体1億6,000万円から7,000万円くらいになるのかなということでございます。
  あと、戸別所得補償の1万5,000円の部分につきましては、先ほどの面積に反当1万5,000円掛けたものが入ってくるということでございます。
  ただ、ならしの部分についてはまだ未定でございますので、それ最終的にどうなるのかということで細かい計算はまだしておりませんけども、戸別所得補償で大体9,380万円ほど入っているのかなというふうに考えております。
  以上でございます。
議長(須貝龍夫君) 6番、五十嵐利栄さん。
6番(五十嵐利栄君) まだ細かい計算されていないようですんで、それはきょうの段階でやむを得ないというふうに受けとめます。
  いずれにしても、聞くところによると、県内でこういう措置を、利子補給は別にしてこういう助成をやったのは、聖籠町初めてだというふうに私も聞いていますんで、そういう意味では町の対応について農家も非常に喜ぶと思いますので、今回の補助については非常に早い対応ということで、町長が日ごろ言っている農業の主体の町づくりということで、ぜひ私どももこの結果を早い段階で農家にも伝えて、それなりの対応できるような対策をとりたいと、このように思っております。
  以上です。
議長(須貝龍夫君) 2番、小林政榮さん。
2番(小林政榮君) 二、三点お尋ねをいたします。
  1点目につきましては、今先輩議員の皆さんが1等比率おのおの、あるいはいろいろお話ししました。内容につきましては、大分私も把握していますので、わかりますが、町長にちょっとお願いというか、お尋ねいたしますが、今回の災害の問題で1俵300円を今回提示されているわけでありますが、それはそれとして、大変私は農家の皆さんありがたいんじゃなかろうかと思っています。そういう中で、今回利子補給をされていますが、7年間の利子補給なわけでありますが、3年間は無利子という、あとの4年間については2分の1になるかと思いますが、そういう中で今の300円を3年間利子補給をするわけですので、3年間固定にならないのか。町長、その辺の考え方あるのかないのか、ちょっと1点お尋ねいたします。
  それと、2点目につきましては、先ほど加藤議員もお話ししていますように、変動部分についてはでございますが、今回戸別所得補償モデル事業が実施されて、1万5,000円というのは定額で決まっているわけでありますが、変動部分につきましては要は米の価格が下がった場合、それは固定しますよということだと思います、変動部分については。したがって、名前はそういう名前使っていますけれども、要は我々話ししているのは、米の値段下がったら補てんしますよということなんで、それについてちょっとお聞きしたいと思います。先ほどもし、既に米が下がっているわけですから、多分これは該当になるんでなかろうかと、私はこう個人的には思っています。したがいまして、先ほど八幡課長のほうから、この国のほうの方針がまだ定まっていない、決まっていないと、こういうこと、それは当然でしょうと思います。当然でしょうというのは、今の米の販売、それこそ平成18年、19年、20年の販売、3年間のこの平均をとるわけでありますが、今販売しているわけで、今年度、22年度はこれからの販売になるわけであります。したがいまして、18、19も20年度と、この3年間の平均をとるだろうと私は思っています。既に価格が下がっていますので、これは該当になるだろうと私は思っていますので。それで、その価格が決まればいつごろ支払いというふうな、加藤議員も質問していましたが、それは八幡課長のほうで来年の、23年度の3月ころになるだろうと、こういうお話であります。また、私も聞いたところがそのとおりのようであります。
  したがいまして、私今何言いたいかというと、その全国の価格下がった場合は、新潟県は平均1,000円ぐらいしか下がっていないというふうな見通しで私います。でも、よその県はそれよかも下がっているわけですから、その全国の平均の一律ということで、変動部分が話今しているわけでありますが、それが私ちょっと聞いたことなんですが、参考のためにまだ決定ではないんですけども、お話をしたいと思います。したがいまして、全国の平均、これ1万1,978円が全国の一律の額になるだろうという、これはまだ決定でないんですけども、私調べた結果、なんかこんな、1万1,978円がそのベース、今回の変動部分のベースになるだろう、こういうふうに言われているようであります。それは、先ほど言いましたように、そのベースは18、19、20年度の3年間の一番高い額と一番低い額を除いたその平均の全国の一律と、こういうふうなことであります。したがいまして、そうすると、例えば反収10アール当たり8をとった場合、この計算でいくと、まず8,000円ぐらいつくだろうと。私の頭の中の計算ではそういうふうな形になります。そうすると、今の農家の米の額から見れば、もと3万円ぐらいもしたこともあったわけでありますが、そういうもろもろの計算すると、一応2万8,000円……例えばこれ該当になった場合です。1つの案ですけども、それやっぱり2万8,000円台ぐらいの米の価格になるのかな、私もそんな想像はしていますけれども、そんなことだと思うんで、それとそれは国のほうの政策ですから、まだ決定していないわけなんで、何とも言われませんけれども、そういうことでそれが該当になれば3月の支給くらいになるだろうと、こういうふうな、1月ぐらいには案が出るだろうという話なんだと思います。
  したがって、また戻りますけども、その300円については、町長いつごろ、何月ごろというか、いつごろ支払いは農家にするのか。今農家も肥料、農薬の支払い、あるいは農機具料の支払い、非常に大変だと思うんで、300円としても、1俵300円ですけれども、反収にすれば聖籠町は549キロですから、反収9俵ちょこっとですか。そうすると、1俵300円としても9俵とれば約3,000円近い、2,700円くらいになるわけですので、1町であれば2万七、八千円ぐらいになるわけなんで、そういう計算していけば農家も非常に助かるんで、いつごろ支払うのか、その辺わかったらお聞かせいただきたいと思います。
  以上です。
議長(須貝龍夫君) 町長。
町長(渡邊廣吉君) 小林議員の質問にお答えします。
  まず、1点目の、このたびのいわゆる助成対策でありますが、来年度どうするのかと。また、できるならばしてほしいという期待を込めての質問でありますが、あくまでも現下の品質低下、それによって収量も下がった。あわせて、米価も下がっているという現状に対して、農家の皆さん方の今後の経営状態を勘案した場合、非常に厳しいものがあるということから、特別な対応をする必要があるんでないかという考え方から、このたび対策として講ずるものでありますので、来年度以降、水稲の生産状況からどのような結果になるか、これはまだ来年も同じような状況になるのか、それとも平年ベースに戻るのか、想定の範囲にありませんので、何とも言えないんでなかろうか。仮に同じような結果が出ることになれば、それはその時点で考えていく必要があるんでなかろうかと思います。
  それから、このたびの300円の対応については、水田農業確立事業の対策事業でありますので、それを絡めて年内に支給したい。そのことによって、農家の皆さん方の緊急な対応というふうなことでご理解いただくように、その効果もそのことによって理解できるんではなかろうかという考え方であります。
  それから、いわゆる戸別所得補償の関係で、固定分は1万5,000円というのはこれは明確でありますから、何ともないわけでありますが、変動部分について小林さんの思惑含めた試算がされたわけでありますけども、正直なところ全国一律の基準をもってその格差を各3年分比較して出すもんですから、ある程度は想定できるんです。そういうことから、小林さんの場合8,000円程度ということで質問の中で明示されたと理解しております。私も、素人なりに結果はどういうふうになるかわかりませんが、これまでの結果を踏まえて想定するならば、聖籠町の場合は少なくとも8,600円ぐらいは期待できるのかなということを、この前水田農業確立推進協議会の中、ごあいさつの中に言わせてもらったところであります。しかしながら、事務方のほうでは根拠のある情報が入っておりませんので、今ほど加藤議員からの質問には、そのような形で答弁させてもらったということでございます。
  以上であります。
議長(須貝龍夫君) これで質疑を終わります。
  これから討論を行います。討論はありませんか。
               〔「なし」の声あり〕
議長(須貝龍夫君) 討論なしと認めます。
  これから議案第58号を採決します。
  お諮りします。本案は原案のとおり決定することに異議ありませんか。
               〔「異議なし」の声あり〕
議長(須貝龍夫君) 異議なしと認めます。
  したがって、議案第58号 平成22年度聖籠町一般会計補正予算(第5号)については、原案のとおり可決されました。
                                            
    閉会の宣告
議長(須貝龍夫君) 以上をもちまして本日の日程は終了しました。会議を閉じます。
  平成22年第1回聖籠町議会臨時会を閉会します。
               閉 会 (午前10時26分)