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薬をもらいすぎていませんか? 見直してみましょう!
2020年10月05日更新
 あなたは何種類の薬を飲んでいますか? 高齢になると、生活習慣病などの持病を含め病気になることが増え、複数の病院にかかることがあります。それによって、もらう薬も増えていく傾向があります。この傾向は、年齢とともに高くなります。

同一の保険薬局で調剤された薬剤種類数(/月) 平成28年社会医療診療行為別統計

(出典 高齢者の医薬品適正使用の指針 総論編 2018年5月厚生労働省)

薬が増えることが危険につながることもあります

 服用の回数や量などにもよりますが、処方される薬が6種類以上になると、副作用や薬物有害事象が起こるリスクが高くなるといわれています。また、違う医療機関から効能の薬が重複して処方されている場合なども注意が必要です。
 必要とする以上の薬や不要な薬が処方されていることによって、有害事象のリスク増加や誤った方法での服薬(服薬過誤)、服薬アドヒアランス低下などの問題を引き起こす可能性がある状態のことを多剤服用(ポリファーマシー)といいます。

薬物有害事象:
薬との因果関係がはっきりしないものを含めて、患者に生じる好ましくない、あるいは意図しない兆候、症状、または病気のこと。

主な症状と原因物質
ふらつき・転倒 睡眠薬、抗不安薬、パーキンソン病治療薬など
記憶障害 降圧薬、てんかん治療薬、抗うつ薬 など
抑うつ 抗ヒスタミン薬、副腎皮質ステロイド など
食欲低下 非ステロイド性抗炎症薬、アスピリン、緩下剤 など
排尿障害・尿失禁 抗うつ薬、抗ヒスタミン薬、利尿剤 など


お薬手帳を活用しましょう

 多剤服用(ポリファーマシー)を解決するには、薬を処方する医師、調剤をおこなう薬剤師など、医療にかかわるそれぞれの専門家と情報を共有することが重要です。ぜひ、「お薬手帳」を活用してください。
お薬手帳には、処方された薬の名前・量・日数・使用法などのほか、副作用歴、アレルギーの有無、過去にかかった病気、体調の変化などについても記入できます。
お薬手帳の役割を十分に発揮させるため、1人1冊にまとめましょう。

お薬手帳の役割:
@薬の重複を避ける
A副作用の回避や飲み合わせの確認
B副作用歴、アレルギー歴などの情報を伝える
C災害時や旅先での急病のときに、いつもの薬がわかる


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