環境ISO14001認証に関する取組
今、地球温暖化やオゾン層の破壊をはじめとする地球環境問題への対応が大きな課題となっています。
その原因は、私たちのライフスタイルに起因するため、かつての公害問題のように企業=加害者、住民=被害者といった単純な図式は当てはまりません。私たち一人ひとりが加害者でもあり、被害者でもあります。
このような複雑な背景をもつ地球環境問題には、もはや法律や条約による規制だけでは対応しきれないため、企業や自治体が自主的に環境問題に取り組むことが求められるようになりました。
そこで、ISOでは、どんな国のどんな規模のどんな組織でも利用できるような「環境を管理・改善する仕組み」を作りました。
これがISO14001環境マネジメントシステムです。
その企業や自治体が、ISO14001に基づいた環境マネジメントシステムを構築し、効果的に運用しているかどうかを、審査登録機関と呼ばれる第3者機関が審査を行うのがISO14001審査登録制度です。
この審査に合格すれば、その組織はISO14001に基づいた仕組みで環境を管理・改善していることが国際的に認められたことになります。これを一般的に「認証を取得した」と言います。
ただし、「認証を取得した」ということは、「環境を管理・改善する仕組みが出来ました」ということの証明がなされたに過ぎません。
ISO14001を導入した成果は、あくまでもその組織が環境マネジメントシステムを効果的に運用して初めて得られるものなのです。
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