学校施設については、地震発生時に児童生徒等の安全を確保するとともに、地域住民の災害時の避難場所としての役割も果たすことから、その耐震化が重要となっています。
文部科学省においても、昭和56年に施行された新耐震基準以前に建てられた学校施設について、耐震診断を行いその結果を公表すること、基準を下回ったものについては耐震補強工事を行うよう指導を行っています。
そこで、聖籠町における現在の状況を、以下のとおり公表するものです。
なお、今回の耐震診断及び耐震補強工事については、昭和56年以前の建築基準法による旧耐震基準に基づき建築された小学校及びこども園の校(園)舎、屋内運動場(体育館)について、大地震を対象とした耐震性能を検討し、その結果に基づいて必要に応じた工事を実施したものです。
小学校
校舎については、旧耐震基準により建築された棟が亀代小学校に3棟あります。平成19年度に耐震診断を行った結果、3棟とも耐震補強が必要と診断されました。この診断結果を受け、平成21年度に耐震補強工事を実施、現在は耐震化を完了しています。
蓮野小学校、山倉小学校の校舎については、現行の耐震基準を満たしているため、耐震診断や耐震補強工事の必要はありません。
屋内運動場については、旧耐震基準により建築された棟が山倉小学校と亀代小学校に2棟あります。平成19年度に耐震診断を行った結果、2棟とも耐震補強が必要と診断されました。この診断結果を受け、平成21年度に耐震補強工事を実施、現在は耐震化を完了しています。
蓮野小学校の屋内運動場については、現行の耐震基準を満たしているため、耐震診断や耐震補強工事の必要はありません。
中学校
聖籠中学校は、校舎、屋内運動場とも現行の耐震基準を満たしているため、耐震診断や耐震補強工事の必要はありません。
こども園
園舎については、旧耐震基準により建築された棟が蓮潟こども園に1棟あります。平成19年度に耐震診断を行った結果、耐震補強が必要と診断されました。この診断結果を受け、平成22年度に耐震補強工事を実施、現在は耐震化を完了しています。
蓮野こども園、亀代こども園の園舎については、現行の耐震基準を満たしているため、耐震診断や耐震補強工事の必要はありません。
耐震診断について
昭和56年以前の建築基準法に基づきたてられた建物の、耐震性能を診断するものです。国の定めた診断基準での現況調査、構造計算及び専門家の工学的判断によるもので、診断の結果は耐震性能を表す指標である構造耐震指数(Is値)で示されます。
Is値が0.7未満の建物は、現行の耐震基準を満たしていないため、耐震補強工事が必要となります。
聖籠町の学校施設耐震化の状況
区分 |
全棟数 |
S57年以降 |
S56年以前 |
S56年以前の全棟数に占める割合(%) |
耐震診断実施済棟数 |
耐震診断実施率(%) |
S56年以前建築の棟で耐震性あり及び既に補強済の棟数 |
耐震化率(%) |
S56年以前の建物に係る耐震化率(%) |
小中学校 |
13 |
8 |
5 |
38.5 |
5 |
100.0 |
5 |
100.0 |
100.0 |
こども園 |
3 |
2 |
1 |
33.3 |
1 |
100.0 |
1 |
100.0 |
100.0 |
(耐震化状況 単位:棟)
聖籠町の耐震化の状況
学校名 |
棟名 |
区分 |
構造 |
階数 |
建築 年度 |
建物面積 (u) |
診断結果 (Is値) |
診断年度・種別 |
耐震完了年度 |
耐震後 (Is値) |
亀代小学校 |
普通教室棟 |
校舎 |
R |
3 |
S53 |
1,936 |
0.44 |
H19:2次診断 |
H21完了 |
0.79 |
特別教室棟 |
校舎 |
R |
3 |
S53 |
1,942 |
0.45 |
H19:2次診断 |
H21完了 |
0.79 |
管理棟 |
校舎 |
R |
3 |
S53 |
824 |
0.47 |
H19:2次診断 |
H21完了 |
0.87 |
屋内運動場 |
屋体 |
S |
1 |
S53 |
1,205 |
0.12 |
H19:2次診断 |
H21完了 |
0.80 |
山倉小学校 |
屋内運動場 |
屋体 |
S |
2 |
S55 |
1,215 |
0.23 |
H19:2次診断 |
H21完了 |
0.78 |
蓮潟こども園 |
園舎 |
園舎 |
R |
2 |
S54 |
1,917 |
0.60 |
H19:2次診断 |
H22完了 |
0.79 |
※蓮野小学校(校舎・屋内運動場)、山倉小学校(校舎)、聖籠中学校(校舎・屋内運動場)、蓮野こども園、亀代こども園については、現行の耐震基準を満たしているため、耐震診断や耐震補強工事の必要はありません。